tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

お嬢だとしたら…<F4&T4>  11.




つくし、桜子、滋、そして、あきらと総二郎が、優紀のお見舞いに、優紀の病室に訪れて居た。


そして、総二郎が優紀に声を掛けた。


「優紀ちゃん…?」
「………」


優紀は声を発せなかった。


何故なら…。


優紀は、総二郎が、お見舞いに来てくれた事は、本当に嬉しかった。


だが、優紀は、自身の祖母の教えが在り、“恋愛しては行けない。”と、認識していた。
否、諦めて居た。


だから、そんな総二郎に、如何言う風に接して良いのか?
分からずに居た。



総二郎は、そんな優紀の様子をじーっと見ていた。


「優紀ちゃん、大丈夫か?」
「………」


優紀は都合が悪くなると、言葉を発しない所が有る。
総二郎は、その事をまだ、良く分かって居なかった。
総二郎は、言葉を発しない優紀が不安で仕方なかった。


「優紀ちゃん…?
 俺、見舞いに来ても良かったかな?」
「………」


つくし・桜子・滋・あきらは、その様子をそーっと、見守っていた。


総二郎は、何も言葉を発してくれない優紀の傍に居る事が居た堪れなく成り、帰ろうとしていた。


その時だった。
優紀が、意を決して、総二郎に声を掛けた。


「西門さん…如何して?
 私…。」


総二郎は、声を掛けてくれた優紀のベッドの傍に行き、優紀に言葉を伝えた。


「優紀ちゃんが心配だったから…来た。
 優紀ちゃん、大丈夫か?」
「西門さん…?」


総二郎は優紀を抱き締めたくなった。
か細く喋る優紀が愛おしくて堪らない総二郎だった。


総二郎は無意識に発していた自分自身の言葉に驚愕していた。
総二郎は思わず、自分自身の気持ちを優紀に伝えていたのだ。


「優紀ちゃん、俺、優紀ちゃんが好きだ。」
「………」


しかし、もっと驚愕していたのは優紀だった。


思わず、総二郎は周りが驚愕するような行動を起こした。
総二郎自身、無意識だった。
優紀を見ていて、総二郎は居た堪れなく成っていたのだった。


「優紀ちゃんっ‼」


優紀の名を呼びながら、優紀を抱き締めている総二郎が其処には居たのだった。



優紀は蒼褪めていた。


優紀は、総二郎の突然の行動に驚愕していたのだ。


無理もない状態だったのだ。
総二郎の余りの突然の唐突な行動に、優紀は如何して良いのか、分からずに居たのだった。


優紀は、恋愛は、出来ないと思っていたのだ。
唯単に、総二郎は、優紀の憧れ…の人。
そう思う事で、優紀は、総二郎を意識しない様に務めて来たのだった。


祖母の教え通り、総二郎を好きに成ってはいけないと認識していたのだから…。


優紀は、優紀自身が気付かぬ内に、優紀の気持ちに蓋をしていたのだった。


それが、この状況に如何したら良いのか、優紀が戸惑うのは当然の事だった。



優紀を抱き締めたまま、離れようとしない総二郎を、戸惑ったままの優紀から引き剥がしに掛かったのはあきらだった。


「総二郎、優紀ちゃんが戸惑っているだろ?
 先に進み過ぎるな‼
 ゆっくりで良いんだから…。」


あきらに寄って、優紀から引き剥がされた総二郎は、其れでも尚、じーっと、優紀を見詰めていた。
優紀の瞳に吸い込まれそうに成っていた総二郎が其処には居たのだった。




そして、一方の家元夫人は…。


そうなのだ。
総二郎の気持ちを知ってしまった家元夫人は…。
『花咲流 生け花展』に、出向いていたのだった。


総二郎が、家元夫人と一緒には、その場(『花咲流 生け花展』の会場)に居ない形では在ったのだが…。




<11.は、短めで、申し訳御座いません。>

×

非ログインユーザーとして返信する