兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP> 2.
<オリキャラが出て来ます。
同じお名前の方がいらっしゃいましたら、お詫びします。>
類は何か思い出した様子だった。
「そう言えば、今、思い出したんだけど…⁉
もしかして、其のあきらの妹って、俺等が、子供の頃…。
可愛らしい服装で、あきらの傍に、いつも居た小さい女の子の事?」
「類、良く覚えてたよな⁉
そうだよ、其の女の子だよ。」
司と総二郎は、全く覚えて居ない様子だった。
だから、類は、まだ、話しを続けて居た。
「結構、ラブリーっぽい服…着てなかった?
何か、あきらの母ちゃんを思わす様な服装だった様な…。」
「ああ…。
其処まで、覚えてるのかよ、類?」
「まあ…ね。
何か、小さくて可愛かったから…かな?」
「………」
類は、高校生に成った現在だけでは無く、子供の頃から、普段、人に興味が無い筈なのに、“何故、つくしの事は覚えてるんだ?”と、あきらは驚愕していた。
だからかも知れない。
一瞬、言葉が出て来なかったあきらだった。
司と総二郎は、そんな類とあきらの会話の掛け合いを、じーっと、二人を凝視し乍ら、聞いて居た。
何故なら、尚も、類とあきらの会話は、続いて居たからだった。
「直ぐ下の妹が日本で暮らして無かったのは、母親に着せられていた其の服が原因、何だ
けどな。
其の服が原因で、妹が母親を避ける様に成って、父親が見兼ねて、イギリスに留学させ
たんだよ。」
「で、蟠りが取れたって事?」
「まあ、双子が生まれた事で、母親の興味が、つくし➡双子に移ったからな。」
「じゃあ、もっと早くに、帰国出来たんじゃないの?」
「ああ、そうだったかも知れなかったんだが…な。
妹が、高校を卒業するまでは、イギリスに“居たい‼”って、親父に言ってたらしい。」
「ふ~ん、そう言う事ね。」
あきらは、不思議だった。
何故、類は、そんなにつくしに興味が有るのかを…⁉
「類…⁉
普段、他人(ひと)に其処まで興味を示さねぇよな?」
「うん、でも、あきらの妹がどんな風に変わっているのか…⁉
何か、楽しみ何だもん。
それに、俺だけが覚えてるって、何か、優越感が有るんだもん。」
実は、類以外は覚えてない様子だが…。
F4&つくしの幼少期の頃、つくしを追い掛け廻していたのが、司だったのだ。
その事を覚えていた類は、司に何か仕掛けようとしている様子だった。
流石、『策士 類』で在る。
“面白く成りそうだな‼”と、一人、ほくそ笑んでいる類で在った。
【その後の或る日の美作邸にて…。】
つくしが、日本に帰国して帰って来た。
「只今、帰りました‼」
いの一番に、夢子が出迎えた。
「つくし、お帰りなさい‼」
つくしは母親の顔付きが、不安そうなので、安心させる意味で言った。
「ママ、もう、大丈夫だから…ね。
此れからの私は、(美作)邸に、ずーっと、居るんだから…ね。
お嫁に行くまで、宜しくね、ママっ‼」
夢子は泣き乍ら、つくしを抱き締めた。
其処へ、双子が現れた。
「「お姉ちゃま、お帰りなさい‼」」
「只今、絵夢、芽夢‼
此れからも、宜しくね‼」
「「は~い‼」」
そして、この邸で一番古株で、使用人頭をして居る、ミヨが現れた。
「つくしお嬢様、ご無沙汰しておりました。
お帰りなさいませ。」
「只今、帰りました。
此れからも宜しくお願いしますね、ミヨさん‼」
「はい、賜りました。」
使用人頭のミヨとは、イギリスの別荘の時に交流が在ったつくしだったので、(美作)邸に帰って来た事も、何処か、安心していたつくしだった。
だが、つくしは、あきらが(美作)邸に居ない事を吃驚していた。
「妹が帰って来たというのに、お兄ちゃまは何をして居るの?」
つくしの言葉に、ミヨが返答して居た。
「今日は、お早目にご帰宅されるとは思いますが…⁉
坊っちゃんの事は、追々、分かられると思いますよ‼」
つくしは、驚愕していた。
「はぁ~??
其れって、如何言う意味??」
「「………」」
母親の夢子と使用人頭のミヨは、顔を見合わせて、何も答えられずに居たのだった。
<此の二次小説『兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP> 2.』は、話しの
切り目が、丁度良い為、短めで申し訳在りません。>