tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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有り得ないっつーの‼…<つかつく>  4.




<日本語表記にて記載していますが、所長とつくしの会話は英語で会話して居ると見做し
 てご覧下さいました成らば幸いです。>



<つくしside>


私は、イギリスに渡英して来て、6年に成る。


今は、女性専門弁護士事務所にお世話に成って、3年目に成る。


女性特有の弁護を引き受けている。



そんな或る日…。
何故か、所長から、“有り得ないっつーの‼”と、言いたく成る様な話しが、私に舞い込んで来た。


「つくし、日本人で頑張っている弁護士の話しを特集したいと、イギリスの雑誌社から
 依頼が来てるの。
 お願い出来るわよね?」
「否、困ります。
 因みに、其の雑誌は、海外でも販売されてます?」
「如何だろう?
 確認しようか?
 でも、確認したら、受けてくれるものと勘違いされそうだけど…。」
「受けないですよ。」


と、所長に伝えていたのに、雑誌社が強引だったとかで、受けずにはいられない状態を作られてしまった。


ほんと、押しに弱い私って…。
つくづく思う。


有り得ないっつーの‼”って…。



で、イギリスだけでは無く、主要国にて、私の話した内容が雑誌に掲載され、一時、『時の人』に成ってしまった私だった事は、言うまでも無い。


ほんと、勘弁して欲しい。


もっと、勘弁して欲しい事が、その後に訪れるとは思って居なかった私だったけど…。




<司side>


或る時…。
あきらが、“NY出張で、こっちに来た。‼”とかで、“司の所にも、寄った。”と、言い乍ら、俺の執務室に入って来た。


で、俺にとっては、衝撃的な話しを、あきらからされてしまった。


「司、お前、此の雑誌、見たか?
 此れは日本で売られてる雑誌だが、NYでも売ってるらしいぞ‼」
「どんな雑誌だ‼」
「牧野が載ってんだ‼」
「はぁ~?? 
 何でだ?」


俺は意味が分からず、あきらに聞いた。


「今、牧野…。
 イギリスで国際弁護士を遣ってるらしい。」
「で、何で、雑誌に載んだよ?」
「あっちでも、優秀らしいぞ‼
 だから、雑誌に掲載されたのは、其れでだろう。
 何処に居ても、優秀らしいな、牧野は…。
 雑誌を置いて行って遣るから、後で、じっくり見ろよ‼」


そう言って、あきらは帰って行った。



<此処からのつくしと記者との一問一答は、勿論、イギリスにて、英語で為されています
 が…。
 あきらが、司の為に持って来た雑誌は、日本で、発売されている雑誌と成って居ます。
 ですので、其処の処を了承の上、ご覧下さいませ。>



~~【あきらが司の為に持参した日本で発売されている雑誌に記載されたつくしの記事の
   内容…。】


ーー国際弁護士を目指された理由は?--


「私が高校生の頃に憧れていた先輩女性が、国際弁護士に成られたので、私も目指してみ
 たいと思ったのが切っ掛けです。」


ーー現在は、イギリスで大活躍ですが…。
  今後は日本で活動されるご予定はありますか?--


「今の処、考えて居ません。
 イギリスを拠点にしていますので…(笑)。」


ーー此の様な事を、弁護士の方に、伺う事は如何かと思いますが…。
  独身でいらっしゃいますよね?
  恋人はいらっしゃいますか?--


「今は、居ません。
 今の私は、『花の独身貴族』と、言った処でしょうか?」


ーー『花の独身貴族』とは…?--


「30年程前の昔、日本では、男性的考え方で、未婚者の男性の方の事を、『花の独身貴
 族』と、言っていた様です。
 反対に、既婚者の男性の方の事を、『人生の墓場』と、言っていたそうです。
 現在、弁護士をして居る私が言うのは、何ですが…。
 現在なら、『パワハラ』で、訴えられますね。
 現在なら、有り得ない揶揄ですが、今の私はそう言った状況かと…。」


ーー何故、そう思われるのですか?--


「私は、高校2年~大学3年までの5年間で、一生分の恋愛をしました。
 5年間と言っても、そのうちの4年間は遠距離恋愛だったんですが…(笑)。
 最初の1年も『ジェットコースターの様な恋愛』でした。
 その恋が終わった時、私の身体から憑き物が、ふわーっと、飛んで行った様な感覚を感
 じたんです。
 その時、つくづく感じたんです。
 恋愛偏差値が低い私には恋愛は不向きだと…。」


ーーだから、今後も、恋愛は為さらないと…。ーー


「そうですね。
 仕事に適した人間、何だと、思います。
 私は、高校生の頃から、学業だけでは無く、バイトにも、明け暮れて居ましたか
 ら…。」


ーーもう、恋愛は、凝りたと言う事でしょうか?--


「そうですね。
 そうなのかも知れません。
 唯、其れだけではなく、恋愛自体に、興味が湧かないんです。
 多分、仕事柄かも知れませんね(笑)。」             ~~



後も、色々、書いて有ったが、俺は見る事が出来なかった。
何故なら、俺は涙を流して居たから…。


あいつの…。
牧野の、画像が雑誌にも載っていた。


牧野は、自信に満ち溢れていて、綺麗に成っていた。



「やべぇよな…。」と、俺は、自然な形で、口走っていた。


何故なら、綺麗に変貌して居る牧野の画像が載っている雑誌に見惚れている自分自身に気が付き、“俺は、やっぱり、『牧野』、何だ。”と、再確認出来たのだから…。

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