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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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お嬢だとしたら…<F4&T4>  14.




西門流 家元は、花咲流 家元に会っていた。


そして、西門流 家元は、総二郎の気持ち、家元夫人の思いを花咲流 家元に話ししていた。


そして、花咲流 家元より、西門流 家元に返事が為された。


「お話しは十分、理解させて頂きました。
 しかし、私(わたくし)には、私(わたくし)の思いがございます。
 お恥ずかしいお話しですが…。
 花咲家の女性達は、男性に翻弄される節がございます。
 此処で、優紀の代で、其の浅ましい過去から脱却せねば成りません。
 ですので、このお話しは無かった事にして頂きたい。」


西門流 家元は、花咲流 家元に、確信を突くつもりで確認していた。


「という事は、優紀さんには、私共の愚息は相応しく無いとお思いですか?」


花咲流 家元は、返って、“何を今更…。”と、思っていた。


「其れは、そうでは御座いませんか?
 総二郎さんのお父上を前に申し上げる事ではないかと思いますが…。
 総二郎さんは、現在が如何で有れ、過去には、変な遊びを為さっていたとか…。
 優紀には、“優紀にとって、それ相応の相応しい方をお選び致しませんと。”と…。
 思いまして、優紀のお相手をお選び致しましたの。」


西門流 家元とて、総二郎は、愚息では在るのは承知しているが、後に引けない状況で在ったのだった。


「確かに、私共の愚息 総二郎は、褒められた行いを致しては折りません。
 ですが、総二郎は、総二郎とて、行き成り、次期家元の地位を与えられたのでございま
 す。
 私共の長男は、“ドクターになりたい‼”と、申しまして…。
 長男が大学入学と共に、邸を出て行き、残された次男である総二郎が跡目を継ぐ事に
 成ったのでございます。
 総二郎が、中学生の頃の事でございました。
 今と成っては、その頃から、少しずつ、総二郎が変わって行った様に思います。
 お恥ずかしい話しですが…。
 その頃から、総二郎は、邸にも寄り付かなく成り、朝帰りの日々…。
 今と成っては、総二郎は、総二郎で次期家元としてのプレッシャーと、戦って来たのだ
 と思います。」


西門流 家元は、一呼吸置いて、また話しし出した。


勿論、花咲流 家元の様子を窺いながら…。


「其れが、優紀さんと知り合ってからの総二郎は、良い方へ日に日に、変わって行きまし
 た。
 優紀さんと知り合ってからの総二郎は、『女遊び』を全くしなく成ったのでございま
 す。
 あれ程、私共が諫めても止めなかった遊びを、優紀さんと知り合っただけで、総二郎
 は、止められたのでございます。
 此れは一重に、優紀さんのお陰様だと、私共は認識致して折ります。」


尚も、西門流 家元は、花咲流 家元の様子を窺いながら、話しを続けた。


「もし、優紀さんが、花咲流 家元の進めていらっしゃる縁談をお受けに成る様な事があ
 りましたら、私共の愚息 総二郎は、また、元の木阿弥でございます。
 如何か、総二郎が、寄り一層、変われるチャンスを頂けませんか?」
「………」


花咲流 家元は、何も応えられずに居た。


其処に、西門流 家元が、尚、話しを推し進めていた。


「もし、悪しき因縁を取り除きたいと申される様でございますなら…。
 総二郎が優紀さんを幸せに導けば、ご了承頂けるのでは、御座いませんか?」


花咲流 家元とて、鬼ではない。


「優紀の気持ちを確認致してからでも宜しかったでしょうか?」


花咲流 家元の話しを聞いた西門流 家元は、強張った顔から柔らかい顔に成り、花咲流 家元の用件に応えていた。


「ええ、勿論です。
 花咲流 家元の英断を期待致して折ります。」
「賜わりました。」


西門流 家元の話しを聞いた花咲流 家元は、少しでは在るが、西門流の於かれていた立場を理解すると共に、誤解が有った事を反省していた。



一方、西門流 家元は、家元夫人と総二郎を呼び出し、花咲流 家元と話し合った内容を伝えていた。


総二郎は、初めてかも知れないが、家元である自分自身の父親に感謝していた。


取り敢えず、花咲流 家元の決断を待つ事にしていた。



だが、総二郎は、驚愕していた。


父親で在る 家元が、総二郎自身が抱いていた中学生の頃からのプレッシャーを理解してくれていたとは…。


余りにも、有り得なかったあの頃のプレッシャーを…。
何かに気持ちを摺り替えていないと立って居られなかったあの頃の総二郎自身のプレッシャーを…。
父親が理解してくれて居た事に、驚愕していた総二郎で在った。




<14.も、短めで申し訳御座いません。>

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