Fall in Love…<あき桜> 6.
<あきらside>
桜子は、俺等 F4&T3の前に現れた。
俺等は、桜子との再会に喜んで居たのだが、桜子は、申し訳無さそうにしていた。
牧野は、桜子を茶化すかの様に言って除けていた。
「桜子、如何したの?
そんな桜子、見たくないよ。」
俺は、桜子をF3&T3も、受け入れてくれている事を教えたくて、“お帰り‼”と、言う言葉を使って、迎え入れた。
「そうだぜ。
桜子、改めて言う、お帰り‼」
桜子は号泣していた。
「皆さん、有難うございます。
美作さん、色々と、ご迷惑をお掛けしました。」
「迷惑だ何て思ってねぇし…。
寧ろ、桜子を救えて良かったと思ってるよ。」
俺は、類の様子が気に成った。
何故か、俺の顔を見て、ニヤニヤしてやがる。
“何なんだ‼”…状態の俺が其処には居た。
「類、如何したんだ?」
「えっ、まあ…ね(笑)。」
「何だよ、はっきり言えよ‼」
滋まで、俺に賛同し始めた。
「そうだよ、類君‼
その、『奥歯に物が挟まった』様な物言いは…如何いう意味なの?」
類は、俺の顔を見て、其れでも、ニヤニヤしてやがる。
俺は、言わずには、居られなかった。
「類、何が言いてぇんだ?」
類は、知っている様なセリフで、俺を挑発して来やがった。
「ねぇ、あきら、言った方がすっきりするよ⁉」
「はぁ~??」
「だって、そうでしょ‼
『仲間』ってだけで、此処まで、真剣に、女を助けようとする?」
F2は、納得していた。
F3で、俺を挑発し始めた。
F3で、寄ってタカって、俺の気持ちを、“弄ぶな‼”って、言うんだ。
「まあ、男の心理からすれば、何でもねぇ女の為に此処まで動かねぇわな。」
「まあ、言われて見れば、そうだな。」
「でしょ‼
だから、あきら、白状すれば…。」
「はぁ~??」
俺の気持ちを掻き乱しやがって‼
桜子が驚愕し始めただろ⁉
まあ、T3はキョトンとしているが…。
「類、唯じゃ於かねぇぞ‼」
と、俺は言いながら、仲間の前で、桜子に白状していた。
「桜子、俺は、お前が好きだ。
結婚を前提に俺と付き合ってくれ‼」
「あの~、美作さん??」
まあ、吃驚されても仕方ねぇわな。
今までに、そんな素振りを見せて無かったんだからよ。
桜子の事だから、俺がしていた厚意は、“『仲間』としての厚意だ‼”と、でも思っているんだろう⁉
「桜子…?
桜子は離婚して直ぐって言っても、籍は、無かったも当然なんだ。
だったら、何を言われても、相手の悪事は言えるだろ?
だから、安心して、俺に頼れよ‼」
F3&T3は、黙ったまま、何も言わず、俺と桜子の様子をじーっと、見守ってくれていた。
唯、桜子は、申し訳無さそうにするだけで、俯いたまま、何も応えようとはしねぇ。
俺は埒が明かねぇと、F3&T3に伝えて、司に頼んで、部屋を取ってもらい、桜子を連れ出した。
桜子と二人っきりで、話ししたかったし…。
俺の想いもそうだが、桜子を安心させたかった。
部屋に入る成り、俺は、桜子をソファに座らせた。
「桜子、ごめんな‼
行き成りで吃驚しただろ?」
「………」
桜子は、俯いたまま、何も応えようとはしていなかった。