Birthday party【Fall in Love】…<あき桜> 番外編
<あきら君、Happy Birthday…‼>
<あきらside>
今日2月28日は、俺の誕生日。
もう、お祝いって、歳でもねぇけど…。
今年は、『桜子』と迎える初めての俺の誕生日って、事に成る。
その事が分かってるからか?
F3&T3は、何も言って来ねぇ‼
俺と桜子の、“二人っきりにして遣ろう‼”と、思ってでもくれてるのだろうか⁉
俺は、F3&T3の気持ちに応える為、お言葉に甘えて…。
桜子と二人っきりで、過ごす事にした。
そして、一応、2月25日に,、近付いて来た俺の誕生日の2月28日の事を桜子に、話しして訊いてみた。
「桜子…。
2月28日は、何の日か、知ってるか?」
「何の日ですか?
祝日でも、無いですよね?」
桜子から、真顔で、言われてる俺って…⁉
マジで、知らねぇのか?
嘘だろ?
でも、考えてみたら…⁉
学生の時は、“司がNYで、牧野の傍に居ねぇから、牧野が、寂しがってるだろうから…。”と…。
T2(滋と桜子)が企画して、俺等 F3が便乗して、一緒に、『Xmas party』を兼ねて、牧野の『Birthday party』を開いて遣ってたんだよな?
まあ、時期的に、『Xmas』と、日にちが近かったと言うのも有ったが…。
司が、日本に帰国後は、司も一緒だったか?
で、俺等 F4の『Birthday party』は…。
日本に帰国した司は、会社絡みのパーティーだったから…。
牧野は、司のパートナーだったし…。
総二郎の時は、優紀ちゃんと付き合い出してから…だったか?
T3が企画して、総二郎と優紀ちゃんを招待してたんだったよな…⁉
で、類の時は…。
そう言えば、牧野が企画するから…。
司が、ヤキモチを焼いて…。
司と牧野は、良~く、喧嘩してたよな…。
で、俺の時は…。
そう言えば…。
開いてもらった事、有ったか?
何か、俺って、いつも、忘れられた存在だよな?
じゃあ、マジで、桜子は、俺の誕生日を知らねぇって訳か?
否、F3は、知ってるだろうが…。
桜子だけじゃなく、仲間として、こんなに長く付き合っているT3さえも、知らねぇんじゃねぇだろうか?
俺って、虚しくねぇか?
だから、俺は、桜子に言って遣った。
「あのな、桜子…。
これからは、覚えとけ‼
愛する男の誕生日、何だ‼
2月28日は…。」
「えっ??
そうだったんですか?」
桜子の顔、マジで、真顔だよな?
マジか?
ほんとに、知らなかったってか?
で、俺は、更に、桜子に言って遣った。
「桜子、忘れてた罰な‼
此れから、毎年、俺の誕生日の2月28日は、俺にサービスしろよ‼
なんせ、俺は…。
桜子は、愛する男の誕生日を無視しそうに成ってたんだから…な。」
「えっ??
“サービス”って…?」
「桜子は、そんなキャラじゃねぇだろ?
若い頃は、桜子も浮名を流して居ただろ?
年齢的にも、何も知らねぇじゃ、通用しねぇだろ?」
「其れは、そうですけど…⁉
如何したんですか?
其れこそ、あきらさんも、何か焦っていらっしゃいませんか?」
「はぁ~??
桜子、良く言うよな⁉
俺の誕生日を無視されそうだったから…。
俺は、ショックだったって言うのに…よ。」
「………、すみません。」
桜子は、俯き加減で、俺に謝って来た。
まあ、多分だが…?
桜子も含めた、こいつ等 T4の女共は、誰しも、俺の誕生日が、いつなのか知らねぇだろうから、仕方ねぇが…?
それでも、てめぇの女が、自分の誕生日を知らねぇって…。
やっぱ、堪えるわ‼
『マダムキラー』だった頃でも、その当時、付き合ってた女は、皆、知っててくれたというのに…よ。
だが、此れでねぇからな‼
覚えて於けよ、桜子‼
で、俺の誕生日は、俺と桜子だけの二人っきりの『Birthday party』。
しっかり、桜子にサービスさせて、桜子を堪能して遣った。
こんな、誕生日も、良いよな‼
fin