お嬢だとしたら…<F4&T4> 19.
<桜子side>
急に、先輩から、LINEが入って来た。
『桜子、今日の放課後、大学のF4ラウンジに来て‼』
『了解しました。』
一体、何が遭ったんだろ?
取り敢えず、行ってみますか?
で、放課後に成ったので、F4ラウンジに行くと、まだ、誰も来てない様だけど…。
“早かったのかなぁ~?”と、焦っていた所に、美作さんが現れた。
美作さんもかなり吃驚して居た様子だけど、私は、身体がびくっと震えて、“何でぇ~?”って、感じだった。
<あきらside>
俺は、あいつ等がF4ラウンジに居ねぇ事と、桜子が此処に居る事で、悟っていた。
“嵌められた‼”と…。
「桜子、ごめんな‼」
「えっ、何故…??
美作さんが私に謝るんですか?」
「俺と桜子は、奴等に嵌められたんだ‼」
桜子は、キョトンとして、首を捻りながら、俺に問い掛けて来た。
「奴等…?
嵌められた…?」
俺は、“もう、隠せねぇよな。”と、自分(あきら)自身に降参して、桜子に話しし始めた。
「なあ、桜子、俺の事、如何思う?」
尚も、桜子は不思議そうだった。
「如何思うとは…?」
俺は、如何言えば良いのか?
白状するべきか?
短時間の間に、頭がフル回転をする位ぇ、如何すれば良いのか迷った。
が、言えば、俺は、桜子を手中に収められる様な気がしていた。
「俺は、桜子が好きだ‼
桜子は、俺の事を如何思う?
俺に対しての気持ちは『Yes?』 or 『No?』のどっちだ‼
教えて欲しい‼」
桜子は、驚愕していた様子だった。
暫く、桜子は、俯いたままで居たが、顔を、がばっと上げて、俺に懇願する様に言って来た。
「美作さん、私、今は、まだ、何て言って良いか分かりません。
でも、私は、まだ、高校生ですし…。
お祖母様は、そう言う…、何と言うのか…?
お付き合いとかって、理解を示してくれないと思うんです。」
俺は、次に桜子が発するで有ろう言葉を、桜子を見詰めながら、じーっと、待って居た。
桜子は、言い難そうにしていた。
「今はまだ、お付き合いは出来ません。
でも、多分ですが、私…。
美作さんの事が好きです。」
俺は、桜子を引き寄せ、抱き締めた。
でも、桜子はまだ、何か言い足りねぇみてぇで、身体を捩じって、俺から離れ様として来た。
俺は、それをさせねぇ様に、桜子を抱える様に更に抱き締めた。
其処で、尚も、桜子は、俺に話しをしようとして来た。
「美作さん、私が高校を卒業するまで待ってくれませんか?」
俺は、桜子の気持ちに賭けてみようと思った。
「じゃあ、恋人としては、付き合う事は待つ‼
でも、桜子にとって、一番近ぇ存在の男で、居させてくれねぇか?」
桜子は、驚愕しているのか、瞼をぱちぱちしていた。
「えっ‼」
「俺は、桜子の恋人になる事は諦めねぇ‼
それは、許してくれるか?」
桜子は如何答えて良いのか、分からずに居る様子だった。
でも、俺は柄にもなく、更に、桜子に突っ込んでみた。
「俺なぁ~、桜子…?
こう言うのって言うのか…?
俺は、今まで、『不倫も恋愛』って、言ったけど…な。
恋人として、一人の女を意識するって言う事は、初めて何だよ。
今まで、俺は、『年上キラー』、『マダムキラー』だった。
実は、同じ年も年下も、全く、今まで興味が無かった。
けどな、桜子の姿を見ていて、考え方が変わった。
年齢じゃなく、要は、その女の性格…。
何だと思えたんだ。」
桜子は、尚も、眼をぱちくりさせていた。
だから、俺は、話しを続けた。
「私服を着ている桜子は、もう、立派な淑女だろ。
待てというなら、俺は待って遣っても良いと思ってる。
けどな、俺は諦めねぇからな‼」
「………」
桜子は、言葉に出さねぇまでも、自然に頷いてくれていた。
<19.も、短めで申し訳御座いません。>