あの時と変わらない君へ…<つかつく> 6.
<一部、不快に成るで在ろう箇所が存在します。
お詫び申し上げます。>
あきらの呼び掛けで、F3&T3は、集まっていた。
あきらから、つくしの交通事故の件についての話しが為された。
其れに伴い、あきらから、現状のエリィー(=つくし)についての話しも為されていた。
そこで、滋が口火を切って来た。
「あきら君…?
じゃあ、つくしは、現状、過去の記憶、全てが、何も無いって事…⁉」
「ああ、そう言う事だ‼」
滋は、司の事が不憫で成らなかった。
だが、滋は、あきらに訊いて居た。
「じゃあ、司の事も…⁉」
「そう成るな。」
桜子は、顔を塞ぎたく成る様な心境で居た。
「そんな事って…⁉
有って良いんですか?」
あきらは、桜子の言葉に、如何答えたら良いのか?
悩む程だった。
「否、俺に訊かれても…だがな?」
「それは、そうですが…?」
其処で、類が、確信を付いて来た。
「もしかしなくても、この件は、司の母ちゃんが怪しいって事だよね?」
あきらは、まだ、確信が持てない事なので、言える範囲内で、伝えていた。
「まだ、何とも言えねぇが、多分な…⁉
取り敢えず、親父が今、調べてくれてる。
親父の報告を待とうと思う。」
総二郎は、あきらの言葉に納得した様に答えていた。
「そうだな。
今、此処で、色々、詮索しても、分からぇ事が多いしな。」
あきらは、また、話しを繋げる様に話しし始めて居た。
「親父には、分かったら、西田にも伝える様に言って有る。
西田から、司にも伝わるだろうし、司の父ちゃんにも話しが伝わるだろ…?
そしたら、司の父ちゃんから俺の親父に連絡が来るだろ…?
そしたら、俺等も動きやすく成ると思う。
まあ、それまでは、何も出来ねぇがな?」
滋は、信じられない様子だった。
「ほんとに、道明寺のおば様が、首謀者なの?」
「まあ…、だろうな?」
「私が、おば様と会って居た時は、そんな人だとは思わなかったけど…?」
類は、滋の言葉に、呆気に取られていた。
「そりゃあ、そうでしょ?
牧野は、司にとっては、邪魔な存在と認識していた司の母ちゃんが、あんたと同じ様に
振舞うと思う?
あの人は、正真正銘の『鉄の女』だよ‼」
「………」
滋は、類の言葉に返答のし様も無かったのだが…。
現在の司が可哀想で仕方なかった。
つくしに忘れられてしまった司の事を…。
そこで、桜子は、滋に仕掛ける様に、滋に不意を突いて来た。
「滋さん、もしかしてですが…?
私達を裏切ろうとしてません?」
滋は、桜子の不意の言葉に、困惑していた。
「えっ??」
だから、更に、桜子は、滋に、追い打ちを掛ける様な言葉を掛けていた。
「幾ら、滋さんが、まだ、道明寺さんの事を好きでも、今の道明寺さんは、先輩以外、見
えてないですよ‼」
「そんな事は、分かってるわよ。
司には、私の事は、眼中にない事は…。」
「だったら、良いですけど…⁉
もし、裏切れば、例え、先輩に記憶が無くても、私達は、許しませんから…。
“大河原財閥の将来を悲観しなければ…。”と、成りますよ‼」
桜子は、滋に釘を刺す事は、忘れて居なかった。
F3&優紀は、桜子の策士振りには、驚愕しか無かった。
滋は、メンバーを裏切れば、“大河原財閥にまで、被害を及ぼそう‼”と、考える桜子を、“怖い…‼”と、感じていた。
だから、メンバーを裏切れないと、悟った滋だった。
その後、父親から、調査結果を告げられたあきらは、驚愕でしかなかった。
“まさか、『牧野家』の全てを亡き者にしたとは…⁉
否、結局は、牧野は助かったのか?”と…。
だが、司の母親は、つくしの存在をも消そうとして居た事を知ってしまったあきらは、尚も驚愕でしか無かったのだった。
至急、その件に関して、あきらの父親は、西田に…。
あきらは、F3&T3にLINEで…。
それぞれ、報告された。
あきらの思惑通り、司の父親は、あきらの父親に連絡して来た。
司の父親 保は、自分自身の妻が、そんな犯罪に…。
自身の妻が犯罪に手を染めたなら…。
其れこそ、『道明寺HDは、一貫の終わり…。』という事に成る。
慌てたのは、司の父親 保だった。
自分自身(保)が、病床に居る間に、“楓は、何という犯罪に手を染めてくれたんだ‼”と、怒りに震えていた保だったのだ。
至急、保は、会社に出勤をし、執務室に楓を呼び出した保だった。
「楓、お前は、何という事をしてくれたんだ?」
敢えて、楓は、保に、惚けて魅せていた。
「何を仰っているのか?
訳が分かりませんが…?」
保は、敢えて、速攻で、答えていた。
「“『牧野家』の事だ?”と、言えば、分かるか?」
楓は、保が、知って居る事に、動揺し始めて居た。
「あなた…⁉
何処まで、ご存知ですの?」
「全て…だ‼」
「全て…⁉
仰って頂けません事…⁉」
「“『牧野家』を亡き者にした事だ‼”と、言えば、分かるのか?」
もう、楓の顔付きは、動揺振りが隠せなく成っていた。
なので、保は、確信を突く様に、コトの重要性を、楓に伝え始めて居た。
「あなた…⁉
何て事を仰るの?」
「お前の遣った事は、犯罪だ‼
悪いが、犯罪者は、うち(道明寺家)には要らん。
道明寺HDからの経営権の剥奪と、離婚を要求する‼」
「何故ですの?
何故…⁉」
「“何故、私が知ったのか?”と、言う事を知りたそうだな?」
「………」
楓は、答えられずに居た。
「まあ、良い?
教えて遣ろう‼
忠告してくれる人が居たんだ‼
それだけだ。」
保は、楓には、容赦ない態度を見せていた。