tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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俺を見てくれ‼…<つかつく>  12.




つくし達 牧野家が、つくしママの郷で在る港町に移り住んでから、半年が経った。


進は、あれから、司と西田の説得に寄り、道明寺HDで働いて居た。



一方、楓も、司も、つくし達にSPを就けていた。


その事は、進には、知らせて居なかった司だった。


また、楓は、追加して、つくしの事故の慰謝料として、毎月、牧野家の口座に現金を振り込んでいた。


つくしママは、“道明寺家からは、受け取れない。”と、再三に渡り断ったが…。


楓は、“罪も無いつくしさんを事故に巻き込ませた謝罪の気持ちなので、受け取って欲しい。”と、牧野家にお願いしていた。


“成らば…。”と、つくしママは、生活費として受け取っていたのだった。



つくしは、つくしママの郷で在るこの地に移り住んでから、前にも増して、余り、笑わなくなった。


つくしが入院して居た時に、優紀が病室にお見舞いに来て居た頃の一時的には、つくしは、笑顔を取り戻したかの様に、つくしママには感じられていた。


なので、病院の特別室に居た頃のつくしの見た目は、落ち着きを取り戻したかの様に見えて居たつくしママだったのだ。



しかし、つくしは、あの事故の時の事が、脳裏から離れてくれないのだ。


階段から落下する寸前、誰かに、背後から押された時、微かな声では在ったのだが…。
つくしには、しっかり、聞き取っていたのだった。


貴女が悪いのよ‼
 私から、司さんを奪ったから…。


誰が、如何見ても、つくしへの逆恨みには、間違い無いのだが…。


その女性は…。
“それ程までに、道明寺を愛し、私(つくし)自身を逆恨みする程、私(つくし)自身を憎んで居たのだ…。”
と、つくしは、女性より、寧ろ、“道明寺が悪いのだ。”と、司を拒絶し始めて居たのだった。


其れが、司を見ると、心が苦しく成る要因だった。
其れが、つくしの発作の原因だった。


今のつくしは、表面上は、落ち着いて居る様に見えるが…。
いつまた、発作が、出て来るとも限らない。



一方の司は、分かって居た。
進に聞かなくとも、つくしの居場所を調べ上げて、つくしにSPを付けて居るのだ。


つくしに会いに行こうと、思えば、幾らでも、会いに行ける‼


だが、司は、つくしに会いに行く事が出来ずに居た。


“一目見るだけでも…。”と…。
何度も思って居た。


だが、半年経った今でも、司は、つくしに会いに行けずに居た。


会いたい気持ちを引き摺りながら、仕事をする事で、遣り過ごして居た司だった。


だが、司は、もう、我慢の限界は、疾うに過ぎていた。


最近は、夜な夜な、ベッドに入れば…。


「会いたい、会いたい…。」と、連呼しながら、泣き叫ぶ日々だった。



タマも、心配していた。


“何時か、坊っちゃんが、キレやしないか?”と…。



この状況は、楓にも報告されていた。


このままで、言い訳が無い。


楓は、“如何すれば良いのか…?”と、思い悩む日々が続いた。



そんな時、楓の下に、椿が現れた。


「お母様、如何して、私につくしちゃんの現状を教えて下さらなかったの?」
「………」


楓は、“其れだけは、椿には、言えないわ‼”と、心の中では、思って居た。


「お母様、私、あきらから聞いて、吃驚したのよ?
 日本にトランジスタで寄った時、つくしちゃんに会いに行ったら…。
 アパートは、取り壊されて、跡形も無くて…。
 吃驚したってもんじゃなかったわよ‼
 司に連絡しても、連絡付かないから…。
 あきらに訊いたら、“そう言う事だ‼”って、あきらが教えてくれて…。」


楓は、あきらが、“余計な事をしてくれて…。”と、心の中で、悪態を付いて居た。



だが、“もしかしたら、椿の此の『周りの空気を読まない』、此の『破天荒振り』が…、役に立つかも知れない。”と、思い直していた楓だった。


“椿が、救世主に成るかも…知れない。“と。


“遣ってみる価値は有るのかも知れない。”と。


楓は、思い直していた。




そして、楓は…。


*つくしの事故について


*つくしの病状


*現在のつくしの現状


*司の現状


を、椿に話しして聞かせて居た。



椿は、案の定、楓に言って除けて来た。


「お母様、良~く分かったわ。
 此処は、姉の私の仕事よね⁉
 お母様…?
 此処は、私に任せて‼
 私が、つくしちゃんを元のつくしちゃんに戻して見せるわ‼」



“『The going my way 女』の周りの空気を読まない椿に任せて大丈夫なものなのか…?”と…。
最初は、楓も、不安では、在ったのだが…。


しかし、椿が、『最後の砦』で在る事に間違いは無かった。


取り敢えず、“椿に任せて見よう‼”と、思う楓で在った。

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