俺を見てくれ‼…<つかつく> 18.
<一部の言葉に、不快で有ろう言葉が含まれています。
お詫びします。>
つくしは、引っ越しを済ませて、道明寺HDに出社した。
出社する成り、受付で社長室に向かう様に言われたつくしは、仕方なく向かう事にした。
楓は、社長室でつくしを迎え入れた。
「つくしさん、ご無沙汰してたわね‼
顔色も良さそうね?」
つくしは、社交辞令で挨拶をした。
「お陰様で、有難うございます。
椿さんに良くして頂いたお陰だと思います。」
楓は、つくしに、にこっと、笑って魅せていた。
つくしは、一瞬、楓の微笑に困惑した表情をしていた。
其のつくしの表情も、見逃さ無かった楓で在った。
楓は、つくしとの関係を早く修復したいと考えて居た。
司の為、其れが、強いては、将来の道明寺HDの為に…。
「そう、其れは、良かったわ‼
今日から、宜しく頼むわね。」
だから、楓は、声のトーンも優しく、にこっと、つくしに笑って魅せていた。
一方のつくしは、にこっと笑って魅せていた楓の微笑を見て、冷静さを取り戻していた。
「賜わっております。
此方こそ、宜しくお願い致します。」
其処からは、仕事モードに成った楓は、つくしに業務に関して、話しをして居た。
「つくしさん、貴女には、法務全般の弁護をお願いするわ‼
日本のみ成らず、アメリカでも弁護士として、法務関係を任せられる方を探して居たの
よ。
つくしさんにお願い出来るなら、此方としては、有難いわね。
宜しくお願いするわね。」
つくしは、また、冷静に、楓に向かって居た。
「賜わりました。」
そして、つくしは、社長室を出た。
楓は、女性秘書に命(めい)を出して、つくしの執務室を案内させた。
つくしの執務室は、会長室・社長室、副社長室の在る最上階の1階下の階と成っていた。
女性らしい執務室に、つくしは、楓に感謝していた。
つくしは、“楓に受け入れられたのだ。”と、ほっとして居た。
しかし、仕事は、仕事…。
遣るだけの事は、遣ろうと誓うつくしだった。
そして、執務が終了した時、つくしは、楓の女性秘書から、楓の言付けを伝えられていた。
「社長より、言付けを預かっております。
“今後は、リムジンでの送迎を了承して欲しい。”との事です。
“また、いつ、誰かが妬んで、怪我をさせるかも知れないので…。”とも仰ってお出でで
した。
ですので、今後、お帰りの際は、地下駐車場にお出で下さいませ。」
つくしは、心の中で、溜息を付きながらも、了承していた。
“はぁ~⤵。”
「賜わりました。
楓社長に、“お気遣い有難うございます。”と、お伝え下さい。」
女性秘書も、返答して来た。
「賜わりました。」
そして、その日は、簡単な執務を終了して、地下駐車場に向かったつくしだった。
この時のつくしは、予もや、司が、NYに転勤して来ているとは、思ってもみなかった。
実の処、つくしは、司が、日本に居ると思って居たので、道明寺HD NY本社での執務にも、了承して居たのであった。
それが、3ヶ月程、経った時、偶然にもつくしは司と、地下駐車場で再会してしまった。
司にとっては、痺れを切らしての偶然を装うった必然の再会だったのだ。
つくしは、その場で動けなく成っていた。
否、何も、考えられない状態のつくしだったのだ。
再会してからの司は、つくしのストーカー張りに、つくしから離れ様としなく成っていた。
司の執務は、全て、つくしの執務室で、熟そうとしたり…。
つくしの送迎も、司が、時間を合わせてしようとしたり…。
兎に角、つくしの世話をしたくして仕方ない司が、其処には、居たのだった。
そして、不思議な事に、司が、傍に居るにも関わらず、つくしの発作は出る事は無かった。
在るのは、昔の様な司とつくしの喧嘩の様なじゃれ合い(?)だけだった。
一方的に、つくしが怒って居て、司が、謝っているだけの様子だったのだが…。
それでも、司は、つくしと一緒に居れる事が嬉しかった。
徐々に、つくしは、司を受け入れ始めていた。
そして、つくしは、司を、コンドミニアムの部屋に入れる様にも成って行った。
その様子を見ていた楓は、もう、そろそろ良いだろうと、或る事を計画し始めていた。
楓が計画を実行したのは…?
あれから、半年が経った頃…の事だった。
NYへ、出張に進を呼んでいた楓だった。