tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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エロ門、降臨【エロ門、登場】…<総優>  8.




総二郎は、ソファに倒れ込む様な形で、倒れていた。


ソファの傍のテーブルに置かれて居たのは、大量の空に成ったブランデー・ウイスキー・ワイン等のアルコール類の瓶。


中には、ウォッカ等のアルコール度数高めのアルコール類の瓶も在った。


だからだろうか?
部屋の中が、鼻を塞ぎたく成る程のアルコール臭…。


普段、飲み慣れて居るF3でさえ、鼻を塞ぎたく成る程だった。


F3は、総二郎の状態に、かなり衝撃を受けていた。



道明寺総合病院に着いて、治療を受けていた総二郎は、ベッドに横に成り、酸素吸引の為の酸素マスクを装着され、心電図・脳波の機械が装着されていた。


司が、事前に、道明寺総合病院に状況報告をして居たからなのか?
準備が為されて居たからなのか?


処置は、素早く、滞りなく進められていた。


だが、何時添えかの司を思い出させる様な様相の総二郎の状態だった事は、言うまでも無かった。



勿論、総二郎の両親も呼ばれていた。


総二郎の両親は、総二郎の状況に、驚愕した様子だったが…。


何故なら、優紀と上手く行って居ると、思って居たのだから…。



総二郎の両親は、周りをぐるぐる見回し、優紀を探していた。


だが、此処(道明寺総合病院)に、優紀が居る筈等無かった。


優紀は、既に、総二郎の傍から、居なく成って居たのだから…。



F3は、総二郎の両親に、総二郎を発見した時の事を説明したと同時に…。


司は、総二郎の高校の頃から、総二郎がつくしの病室のお見舞いに来ていた時の事まで、全てを話しして聞かせて居た。


そして、あきらからは、総二郎に何が在ったのかという事を、総二郎の両親から訊いて居たのだった。


そして、司とあきらからの話しを踏まえて、類からは、総二郎の両親に話ししていた。


「総二郎は、中学の頃、祥さん(西門家 長男)から次期家元の座を引き継いだ時…。
 “自分の人生は、もう、俺のモノじゃねぇ…。”って、諦めた様な口調をして言って居た
 んです。
 だから、高校の頃の総二郎は、“松岡を好きだ‼”という気持ちに蓋をした。
 でも、総二郎の心の奥深くにその気持ちは、ずーっと、燻って居て、総二郎の根本で
 は、松岡を忘れては居なかった。
 唯、自分自身の気持ちに気付かない振りをしていた。
 其れが、松岡を傷付けない為の松岡への優しさだと、総二郎は、錯覚して居たんだと思
 います。」


類は、一呼吸置いて、また、喋り出した。


「それが、総二郎の心の蓋が開いた。
 『パンドラの箱』を開けてしまった総二郎は、今までとは反対に、松岡に自分自身の気
 持ちを押し付けてしまった。
 だから、松岡は、戸惑った。
 松岡は、今までと違う総二郎を受け入れるだけの時間が欲しかったのかも知れませ
 ん。」


其処で、家元夫人が、声を発した。


「じゃあ、私(わたくし)が原因かも知れないわ。」


F3は、顔を見合わせていた。


あきらが、家元夫人に、F3代表で訊いて居た。


「如何言う意味ですか?」


家元夫人は、俯いて、涙を流し始めていた。


其処で、家元夫人は、後悔の弁を述べていた。


「私(わたくし)が、優紀さんに、総二郎との結婚を急かしてしまったの…。」


家元夫人は、俯いたままの状態で、涙を流しながら話しを続けた。


自分自身の行動を悔やんで居るのかも知れない。


「何時まで経っても、変なお遊びを止めようとしない総二郎が、“俺、結婚してぇ女が出
 来た。”って、報告して来てね。
 てっきり、二人の間では、そう言う話しに成って居るとばかり思って居たの。
 でも、そうじゃあ、無かったらしくてね…。
 総二郎の気持ちが先行して居たらしいの。
 でも、私(わたくし)は、優紀さんを気に入ってしまったから、総二郎から、優紀さん
 を“逃がさせない様にしなきゃあ。”って、思ってね。
 この一週間、総二郎には、煩く言わないで於いたの。
 総二郎の仕事も、私(わたくし)が、引き継いで居た位なのよ。
 其れが、こんな事に成る何て…。」


もう、家元夫人は、手が付けられない程に、泣き崩れてしまった。


家元も、如何する事も出来ない程に…。



家元からは、懇願されていたF3だった。


「優紀さんが、何処に居るか、分からないのかな?」


あきらが、F3代表で、話しを繋げた。


「ええ、今の処は、申し訳ないのですが…。
 唯、優紀ちゃんの親友は、司の奥さんの牧野ですし。
 俺の彼女の桜子も親友の一人ですので、追跡させますよ。」


家元は、F3に頭を下げて来た。


「宜しく頼むよ‼」


F3は、頷いて見せた。



そして、司とあきらは、それぞれのパートナーに伝えて、優紀の追跡を頼んでいた。


司は、つくしにTELで話しをしていた。


「つくし、松岡の追跡を頼んで良いか?
 幾ら、調べても、こっちでは、追跡出来ねぇんだよ。」
“分かった。
 おば様に訊いてみる。”
「頼んだ‼」


あきらも、桜子に訊いて居た。


「桜子…?
 優紀ちゃんの追跡は、如何成ってる?」
“まだ、分からないんですよね?
 優紀さん、何処に雲隠れしたんでしょうか?”
「………、はぁ~。」
 “………、はぁ~⤵。”


あきらと桜子は、TELで同時に、溜息を付いて居た。



唯、優紀の親友のつくしでさえも、優紀の母親は、優紀の居場所を、つくしに伝える事は無かったのだった。
勿論、連絡先も…然りだった。

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