今のは、何…⁉【飲み過ぎた後は】…<総優> 続編③
<総二郎side>
次の日の朝、朝食後…。
俺は、親父の部屋に呼ばれた。
俺は、お袋から言われた言葉に、驚愕するしか無かった。
「総二郎、優紀さんのお稽古は、私(わたくし)が、教授します。
宜しくて…?」
俺は、言葉も無かった。
「………。
はぁ~??」
お袋は、話しを続けて来た。
「総二郎…?
優紀さんの真摯なお茶に対する気持ちを、家元と私(わたくし)は、見せてもらいまし
た。
今後の優紀さんは、総二郎、貴方では、手に負えなく成るわ。
それ程までに、優紀さんのお茶に対する気持ちは、素晴らしいわ‼
成らば、今のうちに、私(わたくし)に就ける事に寄って、私(わたくし)の後を継い
でもらうつもりよ。
家元と、相談した結果よ。
宜しくて…総二郎?」
「………」
俺は、お袋の言葉を如何、取ったら良いのか?
悩んだ。
「総二郎、私(わたくし)の言葉を理解していらっしゃるの?」
親父が、話しをお袋から受け取った。
「良いか、総二郎?
総二郎は、優紀さんをしっかり繋いで於きなさい。
逃げられない様に…。」
其れこそ、ねぇだろ?
「はぁ~??」
「総二郎の優紀さんに対する気持ちは、本物なんだな?」
「当たり前ぇだろ。
あいつが居なきゃあ、もう、俺は、生きては行けねぇんだよ‼」
「あはははっ‼」
親父は、大笑いしてやがる。
お袋に限っては、苦笑いで在った。
「成程…(笑)。
じゃあ、優紀さんのご両親にも、ご挨拶が必要だろ?」
「はぁ~??
まだ、早ぇだろ?」
「何を言ってる。
お前みたいな『遊び人』の所に、嫁に出すご両親のお気持ちにも成ってみなさい。
心配で仕方ないだろ?
優紀さんが、苦労するんじゃないだろうかと…?」
「………」
俺は、親から、“どんだけ酷い言葉を投げられてんだぁ‼”と、言いたかった。
だが、事実なので、言い返せなかった。
「それに、優紀さんのご両親も、ご存知だろ?
あれだけ、高校生の頃から、ゴシップ誌に掲載されれば…。」
俺は、言いたかった。
“親父の息子だから…な。”と…。
だが、言い返せる余裕は、今の俺には無かった。
優紀を失う訳には、行かねぇからな。
親父は、話しを続けて来た。
「其れと、まだ、この事は、優紀さんには、内密で居なさい。
先ずは、私と家元夫人と総二郎で、優紀さんのご両親に許しを願いに行こう‼
で、了承してもらえたら…。
今後の総二郎のパーティーのパートナーは、優紀さんを連れて行きなさい。
総二郎には、優紀さんが居る事を、世間に印象付けなさい。」
俺は、親父とお袋に感謝していた。
そして、後日、優紀には、内密で、優紀の両親に挨拶をしに、俺は、親父とお袋共々、出向いた。
で、優紀の両親から、了承してもらえた。
優紀の両親から、了承してもらえたのも、多分、親父とお袋の力が有っての事なのは、言うまでも無かった。
で、今後の俺のパーティーのパートナーは、『優紀』と、成った。
で、優紀の稽古も、お袋が、教授する事に成った。
何もかも、とんとん拍子に決まって行く事に、優紀は、恐縮して居たが…。
俺は、この機会だと思い、メープルの最上階のスウィートに部屋を取り、プロポーズした。
優紀は、涙で、頷く事しか出来ない様子だった。
だが、優紀は、了承してくれた。
俺は、安堵した。
で、何故か、連絡もしてねぇのに…。
いつも、何かを勘付く桜子が、『F4&T3LINE』に連絡して来た。
実は、優紀は、牧野とは、今でも、繋がって居る様子だが…。
高校の時以来、F3&T2とは、あれっ切りに成って居ると言って居た。
俺も、あの時、優紀と、再会するまで、一切、会って無かったんだ。
当然と云やあ、当然なのだが…。
『皆さん、集まりませんか?
いつもの、メープルのラウンジのVIPルームって事で…。』
全員、『既読』が付き、『了解‼』に成って居た。