兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP> 13.
一方、桜子が、F4ラウンジから離れ、優紀と桜子がカフェテリアを出て直ぐ、つくしは、カフェテリアに向かい、F4ラウンジに入って来た。
「あれ…?
お兄ちゃまと西門さんだけ…?」
あきらは、つくしの言葉に、首を傾げ乍ら、答えていた。
「ああ、そうだけど…?
誰かと、此処(F4ラウンジ)で、待ち合わせか?」
つくしは、首を捻りながら、あきらと総二郎に訊いて居た。
「うん、優紀と桜子だけど…?
来てない…?」
あきらは、総二郎に確認する様に、つくしに答えていた。
「ああ。
来てねぇな?
なぁ、総二郎?」
「ああ、来てねぇと思うよ⁉」
つくしは、つくし自身が遅れて来たから、その間に、“入れ違いに成ったのかも…?”と、不安に成っていた。
「そうか。
ちょっと、私、先生に呼ばれてて…。
職員室に行ってたから…。
思っていた時間より、此処(F4ラウンジ)に来る事が、遅く成ったんだよね。」
あきらは、違う意味で、つくしを心配していた。
「“職員室に呼ばれた。”って…?
つくし、何か遣ったのか?」
「はぁ~??
何も遣ってないわよ‼
イギリスでは、既に、高校卒業してるから、授業に関して訊かれて居ただけ…だよ⁉」
「ああ、成程な‼」
総二郎も納得していた。
「流石、英徳学園だな。」
つくしは、意味が分からず、きょとんとしていた。
「其れって、如何いう意味?」
総二郎は、確信の言葉を、つくしに言って除けていた。
「英徳学園としては、恥を掻きたくねぇんだろ?」
「ああ、成程…ね。」
つくし&あきら&総二郎は、それぞれ、納得していた。
其処に、遅れ馳せ乍ら、類が、F4ラウンジに入って来て居た。
あきらが、眠そうな類に声を掛けて居た。
「よぅ~、類‼
遅かったな?」
「まあ…ね。」
総二郎も、類に声を掛けた。
「眠そうな顔をして…。
(花沢)邸で、寝てたのか?」
「そう言う事。
其れより、此処に来る前に…ね。」
類は、さっき見た事を、つくしとあきらと総二郎に話しし始めて居た。
「此の学園で威張ってる3人組の女、居たでしょ?
つくしちゃんと、同級生だったっけ?」
つくしは、答えていた。
「ああ。
『リリーズ』の事…ですよね?」
「そう言うんだ。
まあ、いっか?
あの3人と一緒に、つくしちゃんの友達と居る所、見たけど…?
何時も、一緒に居るの?」
つくしは、嫌な予感がしていた。
「居る訳ないでしょ⁉
だって、優紀も桜子も、あの3人の事、嫌がってたもん。」
「だよね?
だから、一緒に居る所、見たから…。
不思議に思ってね?」
つくしは、思わず、敬語を忘れて、類に訊いて居た。
「何処に行った?」
「高校校舎の方に向かって歩いて行ったよ。」
つくしだけでは無く、あきらと総二郎も、嫌な予感がしていた。
あきらが、口火を切った。
「こういう時って、人気(ひとけ)の無い所に呼び出すよな、普通?」
総二郎も、同調した。
「ああ、そうだな。」
あきらが、言おうとして居た所に、総二郎も、言葉を重ねて来た。
「じゃあ…。」
「「校舎裏か?」」
つくしは、あきらと総二郎の話しを聞いて居て、行こうとしていた。
「じゃあ…私、行って来る‼」
あきらは、つくしを追い掛けようとしていた。
「総二郎…。
つくしが心配だから、俺も行って来るわ‼
総二郎は、如何する?」
「俺も、行くわ‼
類は、如何する?」
「俺は、此処で、寝てる。」
あきらと総二郎は、納得していた。
「「了解‼」」
そして、つくしとあきらと総二郎は、慌てて、高校校舎裏を目指していた。
つくしとあきらと総二郎が、高校校舎裏に着いた時には、桜子の過去を『リリーズ』の浅井百合子が、話しして居る処だった。
勿論、つくしは、話しを聞いて居た割りには、『桜子が、司に好意を抱いて居る。』とは、認識して居ない様子だったが…。
其処は、勿論の『鈍感 娘』振りを発揮していた。
だが、其の場の様子を見て居たつくしは、怒り狂っていた。
「ちょっと、貴女達、寄ってタカって、何を言ってるの?」
『リリーズ』だけじゃなく、優紀と桜子も、つくしとあきらと総二郎の登場に驚愕していた。
浅井百合子は、咄嗟に、声を掛けていた。
つくしとあきらと総二郎は、自分達(リリーズ)に加担してくれると、如何も、勝手に思って居る様子だった。
其処で、浅井百合子が、つくし、あきら、総二郎の方を向いて、叫んでいた。
「美作(つくし)さん、美作様、西門様…‼」
「「………」」
優紀と桜子は、媚びて居る浅井百合子に、呆れる様に、何も言わずに居た。
其処に、つくしは、怒りを露わにする様に、『リリーズ』に対して、言って除けていた。
「貴女達、3人…?
いい加減にしなさいよ‼
後輩を苛めて、何が、楽しいの?」
「「「えっ??」」」
リリーズの3人は、つくしの言葉に面食らって居た。
そんな『リリーズ』には、お構い無しで、尚も、つくしは、怒りを露わにしていた。