tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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兄妹物語【あきら&つくし兄妹】…<ALL CP>  16.




其れから、また、数日後、お昼休みの時…。


つくしに誘われた優紀と桜子は、つくしと共に、F4ラウンジにて、ランチを取っていた。


其の時のF4ラウンジには、F4としては、あきらしか居なかったのだが…。
丁度、総二郎もF4ラウンジに入って来た所だった。


そして、偶然なのか、意図的なのか…?


桜子は、優紀に関しての話しをし始めて居た。


「優紀さん、もう直ぐですね。
 『次期家元襲名披露』…。」


優紀は、怪訝そうな顔付きで、桜子に答えて居た。


「うん。」
「えっ⁉」


つくしは、優紀とほぼ同時に、声を発していた。


つくしは、吃驚ってもんじゃなかった。


其れより、もっと、驚愕顔をしていたのは、総二郎だった。


つくしは、優紀と桜子に掘り下げる様に、訊き出して居た。


「ねぇ、訊いて良い?」
「ええ、良いですよ。」


何故か?
今回の話題の中心人物の優紀だは無く、桜子が了承して居た。


「優紀って、何の『次期家元』なの?」


総二郎は、訊きたかった事を、つくしが、訊き出したので、耳を凝らして聞いて居た。


「先輩、知らなかったんですね?
 優紀さん、言って無かったんですか?」


優紀は、桜子の方を向いて、頷いて魅せて居た。


「其れは、仕方ないですね。
 優紀さんは…。
 実は、『華道 花咲流』の現 お家元のお孫さん何です。
 で、優紀さんのお祖母様と私のお祖母様が『姉妹』、何です。
 だから、優紀さんの母親と私の父親が『従姉弟』、何です。」
「だから、優紀と桜子は、『はとこ』…何だ‼」


桜子は、思っていた。


“先輩、今頃ですか?”と…。


だから、更に、桜子は、つくしの事を納得する様に、認識していた。


“先輩(つくし)は、鈍感にも程が在る‼”と…。



だが、桜子が、そう認識しているとは思いも寄らないつくしは、桜子に先の話しを促す様に、更に、訊き出そうしていた。


「で、優紀は、『華道 花咲流』の『次期家元』って訳…?」


桜子は、優紀をそっち除けで、更に、確信を突いて居た。


其の様子を見ていた優紀は、『茫然自失』状態の優紀だったのだ。


「まあ、そう言う事です。
 実は、優紀さんのお母様が…。
 『華道 花咲流』の後継者を辞退為さって、結婚されたんです。
 で、松岡家には、『姉妹』が誕生した。
 で、長女の瑞紀さんは、既に、松岡総合病院の後継者に成るべく、英徳大学 医学部で
 勉強されているんです。
 で、優紀さんは、次女と言う事も有り、花咲のお祖母様と優紀さんのお母様との間で、
 話し合いが為され、優紀さんが、幼少期の頃より、華道を習っていたという訳です。」


つくしは、“こういう、伝統を重んじる世界は、大変、何だぁ~‼”と、思っていた。


で、続けて、つくしは、話しを促していた。


「で、優紀には、『襲名披露』が有るって訳?」
「まあ、そう言う事です。」


つくしは、満面の笑みで、優紀の方を向いて言って居た。


「優紀、凄いじゃん‼」
「………」


優紀は、一瞬、つくしの言葉に怪訝な顔付きに成っていた。


だから、直ぐには、言葉を出せないで居た優紀だった。


総二郎は、其の優紀の顔付きを見逃さなかった。


更に、総二郎は、思っていた。


“優しい性格の優紀ちゃんに、『次期家元』は、到底、無理で在ろう事は、分かり切って
 居るのに…な。”と…。


伝統を、誰かが引き継がなければ成らない現実に、優紀は、打ち拉がれて居るで在ろう事は、総二郎とて、容易に考えられた。


「うん、そうかも…ね?」


つくしは、優紀の其の対応に、不思議そうに、首を傾げていた。


「何、如何したの?
 優紀、何か有ったの?」


何故なら、優紀からの返答して来る顔の表情に、つくしは、優紀が浮かない顔付きだった事を確認していた。


だから、つくしは、優紀に確認して於きたかったのだ。


だが、其処は、『はとこ』で在る 桜子が、優紀の気持ちを代弁していた。


「優紀さんは…。
 実は、『次期家元の座』を辞退したいんですよ‼」


桜子から、優紀の気持ちを聞いて知ってしまった総二郎は、“やっぱり…。”と、思っていた。


だが、つくしには、理解されて居ないのか?
つくしは、首を捻るだけだった。


何故なら、『華道 花咲流』の『次期家元襲名』を辞退したい程、辛い事なのか?
つくしは、優紀の気持ちが理解されて居なかった。


つくしには、“伝統を受け継いで行く事は、素晴らしいのでは無いのか?”と、思えていたからだった。


だから、つくしは、訊いてしまったのだろう。


「如何言う事…?」


つくしにとって、伝統を受け継いで行く重圧みたいなモノを、理解されて居なかった。


何故なら、つくしは、『美作家』の娘で在っても、『美作商事』を継いで行く身では無い。


其処は、兄で在る あきらの仕事という認識のつくしだったのだ。


だから、其処は、浅はかに、考えているつくしが居た事は、事実だった。
其処は、つくしが、産まれた環境…故。
仕方ないと言えば、仕方ないのだが…。



其処で、やっと、優紀が、優紀自身の気持ちの確信に突いて来た。


「其れこそね、『次期家元』と言う立場を意識してなかった中学生までは…ね。
 お華のお稽古は、凄く楽しかったの。
 其れが、ここ最近では、お祖母様から、言われ続けて居るの。
 “優紀は、『次期家元』何だから…。”って。
 お稽古して居ても、お祖母様からのダメ出しばかりで…。
 心の底から、華道を楽しめなく成って来てるの?
 今じゃあ、三条のお祖母様にお稽古して頂いて居るお茶の方が、心が癒されて居るの。
 お茶の香りが、私の精神安定剤の様な感じかな?
 頭を全く真っ白な状態に出来るって言うか?
 何も、考えなくても良いのが、心地良いのよね‼」


総二郎は、“マジか?”と、心の中で思っていた。


総二郎は、お茶に対して、敬意を払ってくれて居る優紀を嬉しく思っていたのだ。

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