tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Love is the mystery~私を呼ぶの~…<つかつく>  3.




<つくしside>


私は、桜子からのTELの話しを、花沢類に説明して聞かせていた。


「桜子からのTELでね…。
 英徳学園とこっち(NY)の学校の交換留学生の話しが有るらしくてね。
 其の英徳学園側の留学生に、私が、選ばれたらしいの。
 でね、即、了承したの。
 だから、日本に帰らず、こっちに残るよ。」
「そう、良かったじゃん。
 じゃあさあ、此処(類の所有のNYのマンション)を、使いなよ‼
 どうせ、行く所(とこ)無いんでしょ?」
「良いの?
 有難う‼」


私は、住む所が無いと、こっち(NY)では、生きて行けないと思って居たので、花沢類の言ってくれた言葉に、内心、“助かった‼”と、思って居た。


だから、有難く、花沢類の厚意に甘える事にした。


いつもの私なら、意地を張って、遠慮してしまう処だけど…。
意地を張った処で、花沢類には、全て、私の気持ち位、お見通しだろうし、素直に甘える事にしたのだ。


で、花沢類は、尚も、そんな私に言ってくれて居た。


「其れと、此れ‼」


花沢類が、私の前に差し出したのは、積もり積もったドル紙幣…。
其れを見た私は、驚愕で、目をパチクリしていた。


そんな私の姿を見た花沢類は…。
クスクス、笑い出した。


「泥棒に、着替えやら、生活用品を盗まれたんでしょ?
 だったら、生活に困るだろうし…。」


私は、私の前に置いて在るドル紙幣を見て、受け取る事を躊躇していた。


「でも…。
 こんなに沢山…。」


でも、其処は、やっぱりの花沢類…何だよね。


私が、受け取り易い様に、伝えてくれて居た。


「だって、英語も喋れない牧野が、如何遣って、バイトするの?
 当面の生活費だと思ってよ。」
「………」


だが、一応、私は、返答に困っていた。


私は、花沢類の言葉に、後先考えず、此処(類の所有のNYのマンション)をお借りする事について、了承して居た事を後悔していた。


だが、もう遅いだろう…。


花沢類は、尚も、私に言ってくれて居た。


「当面の服は、俺のが、クローゼットに入っているから…さ。
 当面は、何とか成ると思うけど…。
 何度も言うだけど…ね。
 着替えも、盗まれたんでしょ?
 じゃあさあ、日本に帰国したら、三条に伝えて…下着とか。
 俺では、分からない物は、頼んで、送ってもらうよ‼
 だから、遠慮せずに、お金は、受け取ってくれたら良いし…。
 服も、自由に着て良いから…さ。」
「へっ??」


私は、突然の花沢類の言葉に、声が上擦っていた。


其処までしてもらう義理は、花沢類に無いと私は思って居た。


しかし、花沢類の考えは、違って居た。


唯、単純に…。


「牧野が心配だから…。」と…。


花沢類から言われた言葉は、其れだけだった。


でも、私は、尚も、花沢類にお断りしようとして居た。


「其処まで、花沢類にしてもらう事は、申し訳無いよ‼」


そう言った私に、花沢類は、拗ねた様な口振りで、言って来た。


「ほんと、何度も言うけど…さ。
 英語も喋れない牧野が、如何遣って、買い物したり、生活したり…するつもりなの?
 此れはあげるんじゃないからね。
 だから、此の全ての借りは、出世払いで良いよ。」


だから、私は、花沢類の厚意に甘える事にした。


「ほんと、花沢類、有難う‼
 お言葉に甘えて、遠慮なく、お借りします。
 お金、全部で幾ら掛かったか?
 計算して於いてね。」
「うん、分かった。
 けど、牧野の“有難う‼”は、もう、聞き飽きたよ‼」


後(のち)には、分かったのだが…。
そう言い乍らも、花沢類は…。
花沢類としては、私に貸したモノを返してもらうつもりは、全く無かったみたいだった。


そう言わないと…。
私が受け取らない事を、知っている花沢類の成せる業だったらしい。


此れが、道明寺なら、無理矢理、私に受け取らせ様として居ただろうし…。
そんな道明寺と、受け取る事を拒否した強情な私は、喧嘩をして居そうだけど…。


ほんと、花沢類は、私の気持ちを理解し過ぎでしょ‼


花沢類は、流石、私の『ソウルメイト』だよね‼


“恐れ入りました‼”と、私は、心の中で、感服して居た。



そして、類は、続けて、話ししてくれて居た。


「明日には、俺は、日本に帰国するよ。
 其れと、牧野の今後が心配だから、英語の家庭教師を牧野に就けるよ。
 女性だから…安心して。
 其の家庭教師には、当面のNYでの生活の仕方も、牧野に就いて教えてくれる様に伝え
 て於くよ。」
「でも、其処まで…。」


類は、私の言葉に被せる様に話しして居た。


「だから、言ったよね。
 如何遣って、生活するつもりなの?
 少しは、俺に甘えてよ‼
 俺と牧野は、『ソウルメイト』でしょ?」
「うん。
 何から何まで、本当に有難う‼」
「うん。
 大丈夫だよ‼
 其れに、何度も、言ってるよね?
 牧野の“有難う‼”は、何度も聞いた。
 もう、聞き飽きた。」
「………」


私は、“有難う‼”と、言いたかったが…。
言えずに居た。



で、私は、後で、花沢類から、聞いて驚愕していた。


本当は、此の私の家庭教師と言う方は、花沢家のSPだったらしい。


難無く、私にSPを就かせる為の花沢類の作戦だったらしい。


“流石、私の『ソウルメイト』の花沢類だ‼”と、感心するしか無かった。


私が、難無く、花沢類の厚意を受け取れる様に、仕向けてくれて居たらしい。


全ては、既に、準備されているかの様に…。



そして、花沢類は、最後の夜だからと、私をディナーに誘ってくれた。


其のディナー中に、花沢類は、私が安心するかの様に言ってくれて居た。


「パパさんとママさんと進には、俺から、ちゃんと伝えて於くよ‼」
「何から、何まで…。
 花沢類、本当に、有難う‼」


類は、クスクス笑いながら…私に言って来た。


「だ・か・ら…。
 牧野の“有難う‼”は、もう、聞き飽きたよ。」



そして、翌日には、類は、日本に帰国した。


そして、花沢類の帰国と入れ替わる様に、類が手配してくれた女性の家庭教師(SP)という方が、私が間借りして居る花沢類の所有の(NYの)マンションの部屋に現れた。


住まいも、私と同じ、花沢類の所有の(NYの)マンションの一室だという事だった。


花沢類が、手配してくれた女性の家庭教師(SP)なのだから、当り前では在るのだが…。


花沢家のSPなので、花沢類の所有の(NYの)マンションの一室を使うという事は…。
後で、此の事の全ての話しを聞かされた私は、納得したのだった。


何故か、私自身、全く、疑いを持って居なかったので…。


「SPも、拍子抜けしたみたいだよ‼」と…。


SPから聞いたという花沢類は、後で、全ての事を知った私の前で、マジ笑いをして居た事は言うまでも無い。



また、花沢類は、SPから、そんな話しを聞かされた時、F2&T3に言って居たらしい。


「牧野らしい…よね。」


此れには、西門さんと美作さん、滋さんに桜子も、花沢類に同意した事は言うまでも無かったらしい。


唯一、優紀だけは、驚愕して居たらしいが…。

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