tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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輝きの中へ…<つかつく>  7.




そして、類から、つくしの気持ちを聞いてしまった司は、つくしに近付くには如何したら良いかと、考える日々だった。


勿論、タマに相談出来れば、こんな容易い事は無いのだが…。


司にとっては、タマに知られる事も、また、厄介事では有ったのだ。


タマは、司の為に成る事なら、フォローはしてくれるだろうが…。


タマから、嫌味の一つや二つは、言われ兼ねない。


司にとって、其れは、面倒臭い事この上ないのだった。



だから、自然な形で、再会する事が一番、望ましいのだが…?


類が言う、つくしの気持ちが定か成らば、“果たして、そんな日は訪れるのだろうか?”と、考え込んでしまう司だったのだ。



西田は、思って居た。


“しっかり、職務を全うして下さいませ‼”と…。



タマは、西田から聞かされていたので、司のつくしに対する好意を確認していた。


司が、何も言わずとも、西田には、司のつくしへの想いが、手に取る様に分かるのだった。


従って、タマに話しが通るのは、時間の問題という事だったのだ。


タマは、つくしが、司を避けているだろう事も、見ていて分かり切って居た。


成らば、“成る様にさせるだけ…。”と、ほくそ笑むタマだったのだ。


司には、司が、喜ぶ or 喜ばない の何方にしても、タマと言う強力な援護者が居たという事だった。



で、早速、コトを動かそうとするタマが其処には居たのだった。


タマは、つくしに声を掛けた。


「つくしっ‼
 既に、司坊っちゃんが、(道明寺)邸に戻って来られて居る。
 取り敢えずは、一時、帰国と聞いて居る。
 宜しく頼むよ。」


つくしは、司が、(道明寺)邸に居ようが居まいが、つくし自身には、関係ないと思って居たのだった。


「えっ??
 私には、関係ない事ですよね?
 邸内で、道明寺さんにお会いすれば、勿論、挨拶は、交わしますが…。
 今の今まで、道明寺さんが、(道明寺)邸にいらっしゃっても、お会いした事もないで
 すし…。
 それに、私は、道明寺会長の主治医ですよね?
 それ以外は、今までの、堪って居る論文整理を部屋でしていますし…。
 これからも、邸内だとしても、道明寺さんとお会いする機会は、中々、無いと思います
 が…?」


タマは、これ程までに、司坊っちゃんは、つくしから、嫌われているのかと、認識せずには居られなかった。


だからとて、黙って居られないのが、タマと言う者…。


つくしは、今まで、女性に興味の無かった司坊っちゃんが、初めて、好きに成った女性…。


“司坊っちゃんの為、つくしを逃がす訳に行かない。”と、思うタマだったのだ。



其処で、タマが、考えたのが、司を動かす事だった。


先ずは、朝早く起きる事が苦手な司に早起きを促す意味でも、タマは、司に声を掛けた。


「つくしは、早寝早起きのタイプです。
 坊っちゃんとは、全く真逆なタイプです。
 それ故、今まで通りですと、つくしと、同じ屋根の下に住もうとも、一日中、会う事
 は、儘なりません。
 責めて、朝だけでも、つくしと会う為に、早起き為さいませ。」



司は、帰国して、この1週間、一切、つくしと会えずに居たのだった。


つくしも、会わなくて良い様にしていたと言うのが、正解だったのだが…。


確かに、司は、日本に、一時、帰国だろうとも、帰国出来るという事は、つくしに会えると、気持ちは、勇んでいたのだ。


司は、執務もしっかり熟していた。
まあ、気が付けば、司は、つくしの事ばかりを考えて居る節は有ったのだが…。


それが、帰国して、早々に、類から、つくしの話しを聞かされ、(道明寺)邸に帰って来ても、一切、つくしには会えない。


つくしに会えると、思って、帰国して帰って来たのに…。


司の士気は、日に日に、低下してきていた。



そんな時の、タマの提案…。


タマから、言われた言葉は…。


「坊っちゃんの良さをつくしに分かってもらう為には、先ずは、朝の挨拶から。
 其れから、つくしとの距離を縮めて下さいまし…。
 行き成り、坊っちゃんが、つくしに近付いても、何も良い事はありませんよ。」


“この際、何故、タマは、俺が、牧野の事を好きなのかを、誰に聞かされて知ったのか
 は、度外視して…。
 タマは、俺の敵では無い様だから…。
 タマの意見に素直に聞いてみるか?”と、思う司だったのだ。


それから、毎日、朝は、早起きして、つくしに朝の挨拶をして…。
つくしと共に、ダイニングで、食事をして…。


其れこそ、最初は、挨拶だけで、後は、何を話し掛けようとも、司は、つくしから無視されて居たのだが…。


そのうち、つくしは、司の顔を見て、挨拶する様に成って来ていた。
其れも、2週間も経てば、つくしは、司に笑顔を見せる様に成って来たのだった。


司もつくしの笑顔を朝から見る事で、士気が高まり、遣る気にも繋がって来ていた。


だが、つくしは、まだ、司の前に常に居る事はない。


朝だけなので有った。



『恋は、届かない時を経験する内に、強く成って行くもん何だな。』


初めて、この年に成って経験した司だった。


“俺は、俺さえ、牧野に好きだと言えば、直ぐにでも、振り向かせる事が出来ると思って
 居た。”


『お前は、俺が、お前の似合いの男に成るまで、この俺に、振り向いてはくれない。
 お前は、手厳しいよな。』


“でも、いつか、お前を、ぜってぇ、俺に、振り向かせて見せる‼”と、俺は、誓っていた。




<『嵐の花男song』…♪ WISH ♪ の一部の歌詞を勝手に引用させて頂いております。
 関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>

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