輝きの中へ…<つかつく> 13.
<一部の言葉に、不快に成るで有ろう言葉が入って居ます。
お詫びします。>
<つくしside>
初めは、道明寺の言って居る言葉が理解出来なかった。
でも、道明寺の艶っぽい、私を見て来る厭らしい目付きに、何か、納得してしまった。
だって、私も28歳だもんね。
でも、『耳年増』って、言うのか?
そう、私は、経験が無い…。
そう、“この歳で…?”って、言われる様な状態なのだ‼
言った方が良いよね?
「あの~、私、伝えないといけない事が有るんです。
引かれてしまうかも…ですが?
………。」
<司side>
俺は、こいつの言葉に、確信を持った。
だから、こいつの言葉に被せる様に言って遣った。
「言わなくて良い?
それ以上、言うな。
俺は、嬉しい‼
勿論、OKしてくれたらだけど…な?」
こいつは、頷いてくれた。
だから、俺も言わないとな?
「それに、俺も…だから。
俺は、10年も、お前が好きだったんだぞ‼
自慢じゃねぇが…。
女は、お前一人で充分だろ?」
<つくしside>
嘘…?
こんなに、モテる人が…?
有り得ないっつーの‼
でも、10年も、私を思ってくれて居た事は、本当に、嬉しい‼
だからだろうか?
この人に身を委ねようという気に成ったのかも…?
<司side>
やっと、俺は、こいつを俺に向けさせる事が出来た様な気がして嬉しかった。
だから、性急過ぎたが…。
俺は、こいつにkissしながら、抱き締め続けた。
そして、kissが途切れた時に訊いてしまった。
「ベッドに言って良いか?」
頷いてくれたこいつを、抱き上げて…。
ベッドに連れて行った。
そして、俺とつくしは、一つに成った。
俺の念願は、10年にして、やっと、花開いた。
ああ、今が、一番、幸せだわ‼
否、これから先、ずーっと、幸せなんだよな、つくし‼
【今回の事が、タマにバレた。】
タマが、つくしの部屋に向かった時に、つくしの部屋につくしが居ない事で…。
“もしや…?”と、思ったらしい‼
相変わらず、勘の良い事で…。
まあ、そうじゃなきゃあ、使用人頭は、務まらねぇがな‼
で、其処から、親父にバレ➡ババアにバレ➡姉ちゃんにバレた。
で、ババア➡西田にもバレた。
あの後、凄ぇ、大変だった。
ババアは帰国しねぇまでも、俺に説教して来やがった。
「牧野さんと、お付き合いするそうね。
精々、振られない様に為さい‼」
“縁起でもねぇ事言うんじゃねぇよ‼”と、怒鳴りたかった。
だが、『幸せオーラ』が、逃げては困るので、怒鳴らなかった。
此れは、つくしの受け売り。
『怒ってばかり居ると、『幸せオーラ』が、逃げてくよ‼』
次は、姉ちゃんが、LAから日本に帰国して帰って来た。
有り得るか、普通?
弟に彼女が出来た位ぇでよ。
つくしは、初めてのご対面で、抱き締められるわ。
失神しそうに成ってるわ。
“どいつもこいつも、いい加減にしろ‼”っていうんだ‼
そんな、目出度ぇ(目出度い【めでたい】)事か?
ほんと、洒落に何ねぇわ‼
まあ、良いけどよ‼
皆、俺とつくしの付き合いを喜んでくれんならな。
誰の妨害も、許さねぇからな‼