tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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泣かずに居られるのなら…<つかつく>  12.




司の思いを、つくしが分かってくれるまで、司は、じーっと、耐え抜くつもりで居たのだった。


つくしが、落ち着かなければ…。
現状のつくしの状態なら…。
“俺等の息子の航に合わせる訳には行かない。”と、思って居た司だった。



そんな日から、数日経った頃…。


つくしが、目覚めた此の数日間…。
つくしの司への罵詈雑言は、相当なものだった。


つくしは、此の現状を把握出来て居ないかの様に、プチパニックを起こしていた。



未だ、つくしは、司が、離婚して居る事も知らされて居なかった。
否、つくしは、渡英して居たという事も在り、司の件に関しては、情報をシャットアウトして居たので、知らなかったのだった。


また、司の記憶の事も、司からは、直接、聞かされて居ないつくしだった。
否、司は、未だ、言えずに居たのだった。


記憶の事に関しては、司は、つくしには、司の仕草等で、気付くだろうとも思って居たのだった。


『鈍感 牧野』だという事を、すっかり、忘れてしまって居た司だったのだ。



勿論、航の事も…。
つくしが、落ち着きを取り戻すまで、言わないつもりで居た司だった。



だからこそ、司は、つくしの今の其の全てを受け止めた。
もう、司にとって、つくしを失う位なら、罵倒位、何の事無かったのだ。



西田には、司の現状を見ていて、良く持ち堪えていると、見て居た。
だが、忍びなく思っても居た西田だった。


だから、西田は、あきらに連絡を入れ、司とつくしの『コト』の次第をあきらに説明していた。


西田から、司の置かれている現状を聞いて、あきらは、驚愕していた。
“あの司が…?”と…。


西田からは…。
「司様は、良く、持ち堪えて居られます。」と、あきらは、聞いて居た。


あきらは、西田には、“こっちに任せろ‼”と、伝えていた。




そして、あきらは、作戦を立てる為、F2&T3を集めた。


あきらの話しを聞いたF2&T3は、勿論、驚愕していた。


そして、“何とか、司(道明寺さん)と牧野(つくし;先輩)を助けたい‼”と、気持ちが重なって居たF3&T3だった。


そして、F3&T3は、“先ず、牧野(つくし;先輩)の落ち着きを取り戻させる事が大切だ‼”と、思って居た。


だから、あきらは、T3をつくしの下に行かせた。


「滋、優紀ちゃん、桜子…?
 お前等に頼みがある。
 牧野の傍に行き、牧野の落ち着きを取り戻して遣ってくれ‼”
 司の仕事の間に、お前等 T3が、牧野に会いに行く事は、俺から司には、伝える。
 司の精神的にも、何処まで持つか、心配でも在るんだ。
 宜しく頼む‼」


滋、優紀、桜子は、納得していた。


「了解‼」(滋)
「了解しました。」(優紀・桜子)


で、T3は、素早く、行動に移した。


そして、そんなつくしも、徐々に、落ち着きを取り戻して行った。



司からあきらを通して聞いて居たT3は、司の離婚の事、航の事は、伏せる様にしていた。


その訳は…?


つくしが、落ち着いてきたら、司が、つくしに伝える事に成って居ると、聞いたT3だったのだ。



本当は、司は、T3が、つくしを訪ねてくれる事を有難く思っても居たのだった。


最初の頃の司の本音は、F3&T3に頼る事を躊躇もしていた。


だが、そろそろ、司も、精神的には、実は、限界だったのだ。



司は、つくしが言って来る事は、妥当過ぎて、何も言い返せずに居たのも事実だった。


『航を産んで直ぐ、楓に寄って、航を連れ去られた事。』


『司に寄って、(国際弁護士の資格は取得したが、イギリスでの)国際弁護士に成る夢を
 絶たれた事。』


この2点のみ、繰り返しの様に、つくしは、司に罵倒して居たのだった。



本来のつくしは、そんな人間じゃないという事を知っている司でさえも、もう、限界だったのだ。


“無理は無い。”と、西田は、そう、思って居た。


仕事が終わってから、特別室に着くや否や、司は、つくしから、罵倒を浴びせられるのだ。


限界に成って当然で有った。


幾ら、つくしに対して、我慢強い司でも、今直ぐにでも、根を上げても仕方ない状態だったのだ。


だが、司は、つくしを見捨て無かった。


反対に、つくしは、“司に見捨てて欲しい‼”と、心の奥深く、深層の部分では、思って居たのかも知れなかった。



この現状を、西田から聞いて居たタマは、保と楓に、この事は報告していた。



こんなに、司が、つくしを愛して居た等、思いも寄らなかった楓は、後悔していた。


何故、自分(楓)自身は、つくしから、航を引き剥がしてしまったのか?


今までは、何処か航を愛して遣る事も出来ない自分(楓)自身が居た事も事実だった。


楓は、後悔だけが、心を付き纏っていた。

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