tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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信じる事が全て…<つかつく>  2.




<類side>


牧野が、大学に入って初めての誕生日が近付いた頃…。
総二郎とあきらは、また、司に茶々を入れ出した。


総二郎が、あきらの携帯から、TV TELを通じて、司にTELを掛け出した。


「司…?
 牧野の誕プレ…。
 何にした?」
「ドカンと、凄ぇやつ…。
 買うんだろ?」
“ああ。
 今から買いに行って来る。”


俺は、総二郎とあきらが、TELで喋っている後ろで、面倒臭くて、欠伸をして居た。
多分、司は、携帯のTV TELの画面から、俺のそんな姿は、見えているんだろうけど…。



と言うのも…。
俺は、総二郎とあきらが、司にTV TELを掛けている時、態と、面倒臭そうな、そんな素振りをして居た。


何故かと言うと…。
其れは、3日前に遡る。


俺と牧野は、大学生に成っても、未だに、あの、高校学舎の非常階段で、暇さえ在れば、会って会話して居た。


そんな時…。
俺は、非常階段のドアを開けた…。


牧野が、階段の踊り場の柵に凭れて、空を見ている後ろ姿と遭遇した。


牧野の後ろ姿が、愁いに満ちた寂しそうな後ろ姿に見えた。


俺は、声を掛ける事無く、そっと、其の様子を背後から、唯、じーっと、見ていた。


その時、牧野が、独り言の様に呟いた。


「今、私が見ている空は、NYまで、続いてるのかな?
 続いてるなら…。
 道明寺は、私が、今、見ている空を見る事は出来るのかな?」


俺は、背後から、牧野を抱き締めたく成った。


こんなに、司を想って居る牧野…。


司は、幸せだよ‼
こんなに、牧野に想われて…。


俺は、司が、羨ましく成っていた。


もし、高校生の頃の俺が、一早く、牧野の初恋だった俺への想いに気付けて居たら…?


違うよね?
俺が、牧野からの俺への初恋の思いに、俺自身が、応える事が出来て居たなら…。
俺は、今でも、牧野と、一緒に居られたのかな?


考えても仕方ない事だけど…?
考えてしまう。
情けないね、俺っ‼


今の俺は、牧野の傍に司の居ない間、司の代わりに俺が牧野を支えるって、決めたんだから…。



だから、俺は、次の日、牧野に聞いてしまったのかも知れない。


「何故、司と一緒にNYに行かなかったの?」


牧野は、きっぱりと言って居た。
それが、本心かは分からない。


俺が思うに…。
多分、其れは、牧野の強がり‼


「私も、道明寺と一緒に、NYに行って居たら…。
 道明寺は、私と一緒に居る事の方が、辛く成ったと思うんだ。
 だって、道明寺は、学業とビジネスの為にNYに渡米したんでしょ?
 私が道明寺と一緒にNYに渡米して居たら、私を“寂しく思わせたくない‼”って、道明寺
 は、『私』中心の生活にしようとしたと思う。
 そしたら、学業もビジネスも、疎かに成り兼ねない。
 そう成って欲しく無かったの。
 思いっ切り、自分の思うままに遣り切って欲しくて…。
 だから、私は、日本に残ったの。」


ほら…ね。


司は、こんなに、牧野に愛されてんだよ。


司は、牧野の愛情に気付いて無いだけだよ。


牧野は、根は優しいけど…。
司には、ツンデレだから…さ。



だからって訳じゃないけど…さ。


総二郎とあきらが、司と携帯で話ししてる時…。
何故か、牧野の気持ちを司に伝えて上げようと、思ったんだよね。


だから、司にLINEを入れた。


『牧野がね…独り言の様に呟いてたよ。
 「今、私が見ている空は、NYまで、続いてるのかな?
  続いてるなら…。
  道明寺は、私が、今、見ている空を見る事は出来るのかな?」って。』


司からは、『既読』には成ってたけど、返信は無かった。




<神尾葉子先生の描いていらっしゃいます『花より男子』の漫画の一部を引用させて頂き
 ました。
 勝手に引用させて頂いております事をお詫び申し上げます。
 関係者各位 様、申し訳御座いません。>


<また、2.は、短めで申し訳御座いません。>

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