エロ門、降臨【エロ門、登場】…<総優> 4.
<優紀side>
私は、気拙さを引き摺りながらも…。
西門さんの問いに答えていた。
「お茶は、気持ちを落ち着かせてくれるし…。
“お茶は、続けたい‼”って、思って居ます。」
「優紀のお茶に対する気持ちは、俺なりに、理解していたから…。
お袋にも、俺から、そう、伝えて在る。
今度、俺と一緒に、(西門)邸に行った時に、お袋から、聞かれると思うから…?
お袋には、そう、伝えたら、良いから…。」
「はい、分かりました。」
<総二郎side>
俺は、優紀の態度を見て居て、些か、不安では在ったが…。
優紀の返事を聞いて、内心、ほっとしていた。
俺自身、優紀には、誤魔化せた様に思ったからだった。
だが、優紀の顔色は、蒼いまま。
だから、俺と優紀は、ソファーに一緒に座っていたので…。
そのまま、俺は、優紀を俺に引き寄せて、抱き締めた。
そして、俺は、優紀の唇に、軽~くタッチするだけのkissから、深~く成って行く様にkissを施して遣った。
慌てていた優紀だったけど…、俺は、言って遣った。
少し、俺と優紀のお互いの唇が離れた時に…。
優紀の顔を見詰めながら、言って遣った。
「優紀、愛してる‼」
と、俺は、その時は、優紀が安心する様に、優紀が、昔、好きで在っただろう俺の笑顔を振り撒いて、言って遣ったは良いが…。
何時まで経っても、中々、西門邸に出向く事を了承しねぇ優紀だった。
だからだろう…か?
一向に(西門)邸に優紀を連れて行かねぇ、俺に痺れを切らしたのか?
お袋に催促されて、俺と優紀は、(西門)邸に居た。
そして、親父にとっては、『初めて』という訳で、俺から、優紀を紹介した。
「親父、お袋…。
俺の彼女の『松岡優紀』。」
優紀からも、挨拶した。
「お初にお目に掛かります。
総二郎さんと、お付き合いさせて頂いております『松岡優紀』と、申します。
ご挨拶が遅くなり、申し訳ございません。」
親父とお袋は、きちんとした女(ひと)を連れて来た事で…。
“ニコニコ”、してやがる。
だが、俺は、それ処じゃねぇ‼
今、優紀、何っつーた⁉
俺の事を、『総二郎さん』って、言ったよな⁉
初めてじゃねぇか?
俺が、優紀から、そう呼ばれるのって…?
やべぇ、俺、冷静に成れ‼
やべぇ、俺、舞い上がって来た~‼
<優紀side>
私の気のせいだろうか?
西門さんの顔に、赤味が差している様に感じるのよね?
もしかして、熱でも在るのかな?
私は、西門さんに、小さな声で声を掛けた。
「西門さん、お顔色に赤味が差している様に感じるんですが…?
大丈夫ですか?
熱でも、出て来ました?」
「………。
否、大丈夫だ‼」
<総二郎side>
俺は、優紀の無自覚さに、腰を抜かしそうに成った。
“優紀の照れている状態と一緒‼”って、言えたら、どんなに良いか?
唯、また、優紀の呼び方が、『西門さん』呼びに変わって居る事で…。
俺は、冷静に成れたのだが…。
“今後は、優紀に、俺の呼び名を名前で呼ばせよう‼
優紀からの名前呼びは、照れるけど、萌えるわ‼”と…密かに思って居た。
“やべぇ‼”と、俺が思って居た時…。
如何も、其の俺と優紀の姿を、親父とお袋に、しっかり、見られて居た様だった。
俺は、冷静さを欠いて居たせいか?
親父とお袋と優紀が、話ししている内容を聞いて居なかった。
慌てて、話しを聞いて居た俺だった。
「優紀さん、今は、総二郎に就いて、嗜む程度には、お茶を嗜んで居るのよね?」
「はい。
総二郎さんに、ご教授、頂いて居ます。」
「お茶は、本格的には、為さらないの?」
「私は、まだまだ、初心者です。
けれど、お茶は、『心が洗われる』と言いますか…?
頭も真っ白に出来て、無の状態に成れると言いますか?
自然と、落ち着くんです。
お茶の香りが好き、何です。
だから、嗜む程度でも、また、お茶に携われる事が出来て、有難いと思って居ます。」
優紀は、満面の笑みで、お袋に言って居た。
こういう時の優紀は、輝いているんだよな‼
やっぱ、思うわ。
優紀は、“芯がしっかりしてんだろうな‼”って…。