tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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エロ門、降臨【エロ門、登場】…<総優>  3.




<総二郎side>


親父から、言われる言葉は、今の俺にとっては、想定内の言葉だった。


「総二郎、お前に、女性を守って遣れるだけの自信はどれだけ有るんだ?」
「もう、俺自身、あいつを手放せねぇ‼
 一生、あいつを守って遣るよ‼
 俺は、あいつを手に入れられたんだ。
 もう、手放すかよ。」
「そうか。
 その覚悟は、有るんだな?
 並大抵な努力じゃ、出来ねぇぞ‼」


俺は、正座をしたままで、背筋を伸ばして、真剣な顔付きで、親父に訴え掛けた居た。


「ああ、其の覚悟は出来てる。
 あいつを重鎮達に認めさせるには、俺が変わらねぇとな。
 司に出来た事は、俺も遣って遣るよ‼」
「もう、逃げないのだな?」
「当り前ぇだ‼
 あいつからも、西門流からも、もう、逃げるつもりもねぇよ‼」



で、お袋が、思い出した様に、俺に言って来た。


「確か、そのお嬢さん、更さんの高校生の頃の茶道部の後輩とか仰って居たわよね?
 今でも、お茶は、為さって居るの?」
「俺と付き合う様に成ってから…。
 俺のマンションの茶室で、時間の有る時に、今は、教えて遣ってる程度だ‼
 高校卒業後は、俺と付き合うまで、遣って無かったみてぇだ。」
「本格的には為さるおつもりは無いのかしら…⁉」
「否、そんな事はねぇみてぇだ‼
 茶に時間を割いてる時の優紀の表情は、生き生きしてる。
 それに、茶を嗜んで居ると、“落ち着く‼”って、言う位ぇだから…。
 茶は、好きだと思うわ。」
「そうなの?
 また、会って見たいわね。
 一度、(西門)邸に来る様に伝えて頂戴‼」


俺は、喜んで良いのか?
俺は、お袋が、“優紀を苛めるつもりじゃねぇよな⁉”と…勘ぐって居た。


俺は、お袋の気持ちが分からねぇで居た。


そんな所に、お袋から、嬉しそうに言われた言葉に、俺は、驚愕していた。


「何時も、思って居たのよ。
 総二郎は、家元には、『親父』と、言うけれど…。
 私(わたくし)には、いつも、『家元夫人』だったでしょ?
 私(わたくし)には、“『他人行儀』、何だな。”と…。
 ちょっと…ね、ショックだったのよ。
 総二郎にとって、『私(わたくし)が、一番近い存在だ』と、自負していた所が、何処
 かに有ってね…。
 其れが、何時まで経っても、総二郎は、私(わたくし)の事を、『家元夫人』としか、
 呼んでくれない。
 でも、今日は、『お袋』と、言ってくれてね。
 嬉しく成ったの…。
 其れも、彼女の影響かしら…ね⁉」


俺は、気付いて居なかった。


家元夫人を『お袋』呼びして居た事に…。


気持ちが安定して来ると、人に優しく成れるんだろうな。


「そうだろうな…。」
「そう、良かったわ‼」


何が、“良かった。”のか、俺には、分からねぇが…。


お袋は、ニコニコしてやがった。



<優紀side>


私は、仕事終わりに西門さんのマンションに呼び出されて、西門さんが、家元と家元夫人に私の事を話ししてくれた事を伝えられていた。


「優紀、俺は、優紀との約束を守って、俺の両親に、優紀との事を話しして来た。
 これで、俺と一緒に住んでくれるよな?」
「まだ、本格的に了承された訳では有りませんよね?
 まだ、お伝えして下さっただけですよね?
 ですから…。
 まだ、もう少し、待って下さい。
 きちんと、西門さんのご両親に、お付き合いの件をご了承頂いてから…。
 って事で、お願い出来ますか?」


西門さんは、不貞腐れた様な顔付きに成った。


こんな所も、“西門さんには有ったんだ。”と、見惚れてしまった。


「何でだよ?
 “一度、(西門)邸に、(優紀を)連れて来てくれ‼”って、言われてるんだよ。
 それに、お袋は、優紀の事を覚えてたぞ‼
 高校の頃、更に連れられて、一度、(西門)邸に来た事、有っただろ?」


私は、気拙い気持ちに成って居た。


西門さんも私の顔付きを見て居たのだろうか?


西門さんは、私に聞こえるか、聞こえないか位の小さな声を出して居た。


あっ‼



<総二郎side>


俺は、墓穴を掘ってしまった様だった。


俺は、心の中で、“拙い‼”と、思って居た。


見る見る間に、優紀の顔色が、青味を帯びて来て居た。


俺自ら、墓穴を掘って如何すんだよ…な⁉



だから、話題を変える事に必死に成って居た。


「お袋が、優紀は、“茶を続けねぇのか?”って、聞いて来たわ?」


誤魔化せたか如何か?
分からねぇが…。

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