Remember me…<つかつく> 3.
つくしは、大学4年に進級する前の4月…。
所謂、春期休暇中に、大学のガイダンスで、『道明寺HD 社長』の特別講義が有ると言う事を知った。
だから、つくしは、掲示板を見乍ら、考えて居た。
“今後の役に立つかも…。”と、其の『道明寺HD 社長』の特別講義を受ける事にした。
そして、講義を受けたつくしは、『道明寺HD 社長』の講義に感銘を受け、道明寺HDの就職活動も視野に入れる事にした。
実は、楓は、司の現状が余りにも心配な為…。
以前から、打診の有った英徳大学の特別講師の打診を受ける事にした。
楓は、“つくしさんなら、私(わたくし)の講義を受けてくれて、『道明寺HD』への就職活動も視野に入れてくれるだろう。”と、何故か思って居たのだった。
否、楓にとっては、直感で在って、賭けに誓い状況だったのだ。
だから、本当に、つくしが、インターンシップ制度に応募してくるとは、思わずに居たのだった。
インターンシップ制度の応募学生リストを見た楓は、即座に、つくしを受け入れる様に、日本支社に申し伝えた事は言うまでも無い。
そして、つくしが、インターンシップで、道明寺HD 日本支社に居る間…。
楓は、日本出張という事にしていた。
其れは、楓の夫で在る 道明寺HD 会長も、了承済の案件だった。
そして、楓は、つくしを自分の傍に置き、つくしの仕事振りを確認し様として居た。
つくしの優秀振りを確認した楓は、つくしが、道明寺HDの就職試験を受ける様に、導こうとして居た。
何としても、つくしを取り込みたかった。
もう、此の時点に於いては、司の為だけでは無く、楓自身、“道明寺HDの将来の為にも、つくしさんは、必要な人材だ‼”と、認識したからだった。
そして、道明寺HDのインターンシップを終えたつくしは、『道明寺HD』という企業に魅力を感じ始めていた。
道明寺HDの就職試験を受ける覚悟で居たつくしだった。
そして、見事、内定をもらったつくしだった。
つくしの内定の件は、つくし➡優紀に其の話しは伝わった。
そして、優紀➡総二郎に伝わり、総二郎➡F2に伝わり、あきら➡桜子に伝わり、桜子➡滋に伝わった。
唯、此の話しを司に伝えて良いのか?
迷って居たF3では有ったのだ。
だからだったのだろう。
F3は、F3の父親軍団に、それぞれ、相談した処…。
“浅はかに、動くもんじゃない。”と、それぞれ言われた為…。
F3は、司には、黙って於いた。
だが、此の事が切っ掛けで、後には、司が巻き起こす騒動に発展し様とは、此の時のF3には、思いも寄らなかったのだ。
そして、道明寺HDに就職したつくしは、秘書課に配属された。
楓が、女性秘書で、一番、信頼を置いて居るベテラン秘書に、つくしを育てる様に、伝えていた。
楓が、信頼して居る此のベテラン女性秘書は、課長の役職を得ていた。
其の為、人を見る目に優れていた。
実は、つくしは、大学生の間に、秘書検定1級を取得していた。
つくしには、それだけでは無い、何か秘めたモノを持って居ると感じた女性課長秘書は、楓から言われて居なくても、自分自身で、つくしを育ててみたいと思っていた。
そして、つくしが、道明寺HDに入社して、2年が経った頃、一つの事件が、道明寺HD 日本支社に起きていた。
実は、其の当時、受付課に居た受付課 課長が、一身上の都合に寄り、退職していた。
そして、問題が勃発していた。
其の課長の下に居た受付課のお局様的存在の女性社員が、次は、『自分の縄張り』と言わんばかりに、我が物顔で、受付課を支配し始めたのだ。
遣りたい放題の我が物顔…。
其のお局様は、“(其のお局様の)言う事を聞かないなら、全員、排除する‼”と、豪語し始めたのだ。
此れには、今まで、平穏だった受付課が、騒然とする様に成っていた。
此の件は、秘書課の女性課長の耳にも入り、楓にも報告が上がった。
道明寺HDの顔ともいうべき受付課での騒動に、業を煮やした楓は、道明寺HD 会長でも在る夫 保に相談して、つくしを受付課 主任に抜擢して、教育係りに任命する事にした。
つくしが、道明寺HDに就職して、丸2年が経ってからの事だった。
其れを良しとはしない受付課のお局様は、徹底的に、つくしを虐め出した。
そう成る事は、勿論、想定内の楓は、其のお局様を道明寺HD傘下の製造部に移動させた。
また、会長からは、今回のつくしの抜擢は、会長 及び 社長の希望で有る事を、PCに寄る朝礼時に、保に寄って、日本支社 全社員に報告された。
其れからは、文句を言う者も居なく成った。
また、受付課の平穏が約束されただけじゃなく、訪問者からは好評だった事は言うまでも無い。
此処に、道明寺HD 日本支社の全社員から、つくしの評価は、また、上がったのだった。
<此の二次小説『Remember me…<つかつく> 3.』は、短めに成っております。
お詫び申し上げます。>