tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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St. Valentine's day 【喧嘩をしてしまった】…<総優>



2021.2.14  St. Valentine's day



実は、総二郎は、滋と優紀の話しを聞いた後…。
腑に落ちて居なかったのだ。


だからだったのかも知れない。
あきらが、滋を呼び出して居た頃の総二郎の足は、優紀の下に、向かって居たのだった。



実は、其の日は、2月14日の一週間前の事だったのだ。


云わば…。
2月14日と云えば…。
世間では、『St. Valentine's day』なのだ。



もし、今の総二郎が、此れまでの総二郎で在ったの成らば…。
間違い無く…。
2月14日の『St. Valentine's day』を、意識して居た事だろう。


何故なら…。
女性から、『chocolate』の貰える数を、意識して居たから…だったのだ。


結局…。
貰った『chocolate』は、毎年、寄付するのに…だ。



だが、今年の総二郎は、一週間後の2月14日の『St. Valentine's day』の事自体…すっかり、忘れて居たのだ。


何故なら…。
今年の総二郎は、優紀の事しか考えられなかったから…だったのだ。


そして、総二郎は、優紀に会って、訊きたかったのだ。
優紀の本心を…。


総二郎は、優紀の本心を訊く事で、“諦めが付く。”と、何処か?
思って居たのだった。


だからだったのかも知れない。
総二郎の足は、自然と、優紀の方に向かって居たという訳だったのだ。



そして、優紀と会った総二郎は、優紀に、訊き始めるのだった。


「なぁ~、優紀…。
 俺なぁ~。
 聞いちまったんだよな。
 滋の執務室で、滋と優紀が、話ししてた話しの内容…。
 だから…よ。
 優紀の本心を訊いて置きてぇんだ。
 優紀が、滋に話しして居た俺の両親の事…。
 あれは、優紀の本心か?」と…。


だからだったのだ。
優紀は、総二郎に、話しし始めるのだった。


「はい。
 本心です。
 西門さんは、歴とした(れっきとした)西門流の次期家元…。
 だからこそ…。
 西門さんは、西門さんに相応しいお家柄のお嬢様と結婚為さると思います。
 其れは、西門さんが、西門家に生まれて来た宿命でも在ると思います。
 だからこそ…。
 今迄の西門さんは、其の運命に従って来たんだと思います。
 なので、私が、言えるお話しでは在りませんが…。
 此のまま、西門さんとは、お友達のままの方が、お互いの為だと思います。」と…。


だからだったのだろう。
其れでも、総二郎は、優紀に、訊き始めるのだった。


「其れは、優紀だけだろ?
 今の俺は、何時(いつ)でも、『西門』を捨てても良いと思ってる。
 其れ位ぇの覚悟が有ると云っても、過言じゃねぇよ。」と…。


なので、優紀は、自身の本心を、総二郎に、伝えるのだった。


「そうですね。
 私だけが、そう思って居るのかも知れません。
 私は、傷付く事を恐れて居ます。
 此のまま、西門さんと、恋人に成って、お付き合いをして、“西門さんから抜けられなく
 成ったら、如何し様…。”と、思って居る事は、事実です。
 だから…。
 私は、此のまま、西門さんと、恋人に成って、お付き合いする事が、怖いんです。
 傷付く事が怖いんです。」と…。


だからだったのだろう。
漸く、優紀の本音を聞けた事で、此の時の総二郎は、優紀を、説得し始めるのだった。


「じゃあ…。
 俺が、俺の両親を説得して、恋人として、優紀との付き合いが認められれば…。
 優紀は、俺と、付き合ってくれるんだな?
 勿論、恋人として…。」と…。


だが、此の時の優紀は、認識して居たのだ。


“そんな簡単な事じゃ無い。”と…。


何故なら…。
西門流は、日本伝統芸能の一つで在る 茶道の御家元の家柄なのだ。


其の伝統在る 西門流の家元と家元夫人が、“何も持たない一般家庭出身の娘との付き合いを、認める筈等無い。”と、優紀自身、認識して居たから…だったのだ。


なので、此の時の優紀は、悪足掻きをしたく無かったし…。
また、泣き喚く様な事もしたく無かったのだ。


だからこそ…。
其の前手に、今迄、優紀は、総二郎との付き合いは、『友達』という選択肢を取って居たのだ。



だが、此の時の優紀は、総二郎には、自身の心を許して居なくても…。
既に、身は、許して居たのだ。


今の優紀が、そう思って居るのだとしても…。
今の総二郎が、そう簡単に、諦めが付く筈等無かったのだ。


だからこそ…。
総二郎は、あきらに、叫んで居たのだろう。


「俺は、優紀の『セフレ』じゃねぇ‼」と…。



だが、優紀自身、“そんな簡単な事じゃ無い”と、分かって居ても…。
“西門さんが、納得してくれるなら…。”と、言う思いから…。
総二郎に、了承するのだった。


「分かりました。
 西門さんが、納得して下さるなら…。
 そう為さって下さい。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、優紀からの返答の言葉で、ヤル気に成るのだった。



そして、此の時の総二郎は、見事に、自身の両親で在る 西門流 家元と家元夫人の了承を得るのだった。


だからだったのだろう。
自身の両親で在る 西門流 家元と家元夫人からの了承を得る事が出来た総二郎は、優紀の下に、急ぐのだった。


何故なら…。
説得するのに、少々、時間が掛かって居たから…だったのだ。



実は、其の日は、2月14日だったのだ。
そして、世間では、『St. Valentine's day』だったのだ。


だから…という訳では無かったのだが…。
実は、此の日の優紀は、総二郎との初めての『St. Valentine's day』に成ろう共…。
総二郎との最後の『St. Valentine's day』に成ろう共…。


所謂、此の日の優紀は、答えが何方に転ぼう共…。
St. Valentine's day』の『chocolate』だけは、手作りして、総二郎に渡すつもりで居たのだ。


実は、此の日迄の優紀は、“西門さんとは、最後の『St. Valentine's day』に成るだろう。”と、予想し乍ら、『chocolate』を、作って居たのだった。



なのに…だ。
慌てて優紀の前に現れた総二郎からの言葉は、優紀の予想とは反したモノだったのだ。


「親父とお袋を、説得した。
 親父とお袋からの了承が得られた。
 優紀…。
 正式に、俺と、恋人として、付き合ってくれ‼」と…。



だからだったのかも知れない。
優紀にして視れば…。
総二郎からの言葉は、“有り得ない。”と、思わざるを得ない事案だった事は言うまでも無かったのだ。



そして、此の日の総二郎は、記念のリングが入って居るジュエリーケースを開けて、優紀が、受け取ってくれる事を待ち乍ら、そう言って居た事は言うまでも無かったのだ。


だからだったのだ。
此の時の優紀は、事前に、記念のリングを用意してくれて居た総二郎に対して、更に、驚愕するのだった。
という寄りも、此の時の優紀が、驚愕し無い筈等無かったのだ。


何故なら…。
優紀の予想は、物の見事に、外れたのだから…。
勿論、“良い方に…。”だった事は言うまでも無かったのだが…。


そして、総二郎からの記念のリングを手渡された優紀は、其のリングを、受け取るのだった。
勿論、総二郎は、優紀の左手薬指に、其のリングを嵌めた事は言うまでも無かったのだ。


なので、其の後(あと)の優紀は、優紀の手作りの『chocolate』を、総二郎に手渡すのだった。
“『St. Valentine's day』…。”と、言い乍ら…。



そして、総二郎は、其の日が、2月14日で在る事を、思い出すのだった。


そして、優紀の手作りの『chocolate』を、優紀から受け取った総二郎は、優紀を自身の方に引き寄せて、抱き締め乍ら、優紀にお礼の言葉を、伝えるのだった。


「優紀…。
 サンキュな!
 今日は、『Valentine's day』だったんだな。
 すっかり、忘れてたわ。
 俺、人生で初めて、手作りの『chocolate』を、貰ったわ。
 今迄の俺は、手作りの『chocolate』自体…。
 避けてたから…な。
 此れからも、優紀から貰う『Valentine's day』の『chocolate』は、手作りな‼」と…。


なので、優紀は、総二郎の腕の中で、頷くのだった。



そして、此の日から、総二郎と優紀の恋人としての付き合いは、始めるのだった。


だが、総二郎は、優紀との付き合い自体…。
優紀との2回目の日から、優紀との付き合いが始まったとの見解は、崩す事が、無かったのだ。


なので、優紀は、そう言う事にするのだった。
世間的には…。



<此の二次小説『St. Valentine's day 【喧嘩をしてしまった】…<総優>』は、一部の言葉
 の中に、不快に思われるやも知れない表現が入っております。
 了承の程、宜しくお願い致します。>

St. Valentine's day【I’m crazy about you. ~お前に夢中~】  番外編



2021.2.14 St. Valentine's day



【65.のエピローグ】


つくしの祖父で在る 桃乃園総帥に呼び出された司は、つくしと共に、婚約発表の日取りの話しを、聞かされるのだった。


「司君…。
 実は、司君の御父上で在る 道明寺HD 会長との相談の結果…。
 2月14日の夜…。
 司君とつくしの婚約発表をする事とした。
 前日の2月13日には、紙面にて、各メディアには、報告を入れる。
 其のつもりで、居なさい。
 つくしも、良いね」と…。



そんな話しを、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥から聞かされた司は、或る事を、思い出すのだった。


“俺は、まだ、つくしには、プロポーズしてねぇよな。
 そうか…。
 『2月14日』と云えば…。
 『St. Valentine's day』だよな。
 そして、婚約発表は、2月14日の夜…。
 と言う事は…。
 2月14日の昼頃までには、俺は、つくしに、プロポーズする必要性が有ると言う訳だよ
 な。
 つくしに、伝えねぇとな。
 「2月14日は、休めよ。」と…。”と…。


なので、2月14日の司とつくしは、それぞれ、休みを取る事と成ったのだった。


というのか?
つくしの祖父で在る 桃乃園総帥 と 司の父親で在る 道明寺HD 会長の道明寺保は、態と、『2月14日』に、婚約発表を執り行う事としたのだった。


何故なら…。
今迄、離れ離れに成って居た司とつくしの為に…。
『恋人達の日』とされる此の日に、婚約発表を執り行う事としたのだった。


なので、司からの話しが無くても、つくしの祖父で在る 桃乃園総帥 と 司の父親で在る 道明寺HD 会長の道明寺保は、2月14日の司とつくしのそれぞれに、休日を与えるつもりで居たのだった。


という訳で、司は、事前に、婚約指輪を、用意して居た事も有り…。
2月14日の記念日に、司は、つくしに、プロポーズする事にしたのだった。



そして、2月14日の朝…。
司は、つくしを迎えに行くのだった。


実は、此の日の婚約発表の会場は、東京メープルだったのだ。


だからだったのだ。
つくしを迎えに行った司は、其のまま、東京メープルに、つくしを、連れて来たのだ。


実は、此の日に備えて…。
司は、支配人に頼んで、自身のメープルの自室を、『St. Valentine's day』仕様にする様に、お願いして居たのだ。


だからだったのだろう。
司のメープルの自室に入った時のつくしは、ピンクや赤の『♡(ハート)』仕様に成って居る部屋を観て…驚愕するのだった。


所謂、ピンクや赤の『♡(ハート)』のバルーンで、部屋の中が、一杯だったのだ。


実は、此の時のつくしが、驚愕して居たのも、司の中に、そんなイメージが思い付かなかったつくしだったので、仕方ないと言えたのだった。



そして、司は、そんな風に驚愕で、じーっとして居るつくしの背後から、『Back hug』をするのだった。


そして、司は、つくしの耳元に、囁くのだった。


I’m crazy about you. <お前に夢中だ。>
 I want you to be by my side. <俺の傍に居て欲しい。>
 Marry me‼ <俺と結婚してくれ‼>」と…。



其の時だったのだ。
実は、此の時のつくしは、ハッと、成って居たのだった。


何故なら…。
此の時のつくしは、気が付いたからだったのだ。
司が、そう言って来た言葉の意味を…。
所謂、此の時の司が、自身に、囁いた言葉は、『プロポーズ』だという事を…。


だからだったのかも知れない。
つくしは、思うのだった。


“此れって…。
 きっと、プロポーズだよね⁉”と…。


なので、此の時のつくしは、司に、伝えるのだった。


「Yes.」と…。


だが、此の時の司は、反対に、つくしに、言って除けるのだった。


「経った其れだけ…か?
 俺の渾身のプロポーズを、『Yes』だけで、終わらせるとは…な。
 もっと、言い様はねぇのか?」と…。


だが、此の時のつくしは、既に、身体全体が、熱く感じられる程…。
顔からデコルテ迄…。
赤く火照って居たのだ。


だから…と、いう訳では無いのだが…。
此の時のつくしは、司からのプロポーズが、嬉し過ぎて、一杯一杯だったのだ。


だからこそ…。
此の時のつくしは、そう言って来た司に、言えた言葉だったのだ。


「だったら…。
 如何言えば良いの?
 今の私は、一杯一杯なの。」と…。



だからだったのかも知れない。
司は、漸く、つくしの顔が赤く火照って居る事を、悟るのだった。


なので、司は、つくしの顔を、自身の顔の方に振り向かせて、kissを施すのだった。
所謂、大人なkissを…。



そして、其の後の司は、事前に、ベッドの上に用意して置いたつくしの歳の数だけの薔薇の花束を、つくしに差し出して、手渡すのだった。


「一生、大事にする。」と、言い乍ら…。



其れこそ…。
つくしに言わせれば…。
『隙を突いたフェイント』と云えたのだった。


何故なら…。
此の時のつくしは、つくし手作りの『Valentine chocolate』を、渡しそびれた形と成って居たのだ。


だからだったのかも知れない。
つくしは、そんな司に、言ってしまうのだった。


「えっ??
 今日は、『St. Valentine's day』だよ。
 女の子から男の子に告白する日でしょ?」と…。


だが、司は、そんなつくしに、言って除けるのだった。


「アメリカの『St. Valentine's day』では、『愛と感謝を伝える日』と、されて居る
 んだ。
 CPの『St. Valentine's day』は、ロマンチックな夜を過ごす事が定番…何だ。
 アメリカの『St. Valentine's day』は、既に、付き合って居るCPが、愛を確かめ合
 う為の記念日…と、言ったイメージ何だよ。
 其れは、CPだけじゃ無く…。
 夫婦で在っても同じだ。
 だからこそ…。
 プロポーズには、花束だろ?
 だからこそ…。
 薔薇にして視た。」と…。


だからだったのかも知れない。
つくしは、思って居たのだった。


“何時(いつ)ぞやかの様な…。
 部屋の中が、花で埋もれる様な事も無く…。
 常識の範囲内だから…。
 受け取って上げなきゃ…ね。”と…。


なので、つくしは、「有難う‼」と、言い乍ら…。
司から、バラの花束を受け取るのだった。


そして、つくしは、“此のタイミングしか無い。”と、思い乍ら…。
自身の手作りの『Valentine chocolate』を、司に手渡すのだった。


勿論、甘い物が苦手な司の為に、『ビターチョコ』を、用意するつくしだったのだ。



そして、司から受け取った薔薇の花束の中には、実は、『婚約指輪』が、潜んで居たのだった。


其の『婚約指輪』を見付けたつくしは、司の顔をジーっと観て居たのだった。
そして、つくしは、泣き始めたのだった。


そして、司は、つくしの左手薬指に、其の『婚約指輪』を嵌めて遣るのだった。


実は、つくしの誕生日に渡したリングと重ねる事も出来る。
云わば…。
司のオリジナルのデザインリング…だったのだ。


そんな司の気遣いに、つくしは、嬉しかったのだ。


しかも、ちゃんと、つくしが気に入る様なリングだったのだ。


つくしの好みを知る司だからこそ…。
と言う事は、否めないのだ。



という訳で、此の後の司とつくしは、婚約発表記者会見に、望む事と成るのだった。



fin

喧嘩をしてしまった…<総優>  32.



【31.のエピローグ<滋と優紀の会話>】


或る日の事…。
滋は、総二郎と優紀が、恋人として、付き合い始めたと思って居た頃の事だったのだ。
滋は、自身の執務室に入って来た優紀に、声を掛けたのだった。


「優紀…。
 ニッシーとの付き合いは、順調そうじゃん‼」と…。


だが、此の時の優紀の顔付きは、渋そうだったのだ。


だからだったのかも知れない。
そんな優紀の様子に、滋は、小首を傾げる位…。
此の時の滋は、優紀の顔付きに、不思議そうにするのだった。


だからこそ…。
此の時の滋は、そんな優紀の様子に、思うのだった。


“優紀は、何で、そんな顔付きに成って居るんだろうか?”と…。


なので、滋は、そう思い乍らも、優紀に、話し掛けるのだった。


「優紀…。
 如何したの?」と…。


だからだったのだろう。
優紀は、そう訊いて来た滋に、優紀の中で、今迄、内に秘めて来た想いを、打ち明ける事にしたのだった。


だが、一応、滋には、約束を取り付ける事にしたのだった。


云わば…。
此の時の優紀は、滋に、プライベートな話をし始めるのだった。


「滋さん…。
 お願いが有ります。
 今から、私が、話す内容は、口外し無いと、約束してくれますか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時点での滋は、そう訊いて来た優紀と、約束を交わすのだった。


「うん。
 分かった。」と…。


だからこそ…。
優紀は、今迄、内に秘めて来た想いを、滋に打ち明けるのだった。
滋の執務室のドアの向こうで、総二郎が、聞いて居る共、思わずに…。


「実は、私は、西門さんとは、お友達として、今迄、お付き合いして頂いて居ると思って来
 たんです。
 実は、此れには、理由が有るんです。
 もし、西門さんのご両親で在る 家元と家元夫人が、西門さんの婚約者の方を選んで、西
 門さんの目の前に、其の婚約者の方をお連れしたとします。
 そう成れば…。
 其の後の私は、西門さんのお傍に居られなく成ります。
 其の時に、私は、傷付く事が怖いんです。
 だから…。
 私は、今でも、西門さんとは、お友達だと、認識して居ます。
 其の方が、今の私は、楽で居られるんです。」と…。


此の時の優紀は、泣く事無く…。
辛そうな顔付きの滋に、自身の気持ちを、打ち明けたのだった。


だからだったのかも知れない。
そんな辛そうな顔付きの滋は、今にも、泣きそうな状態で、優紀を、励ますかの如く…。
話しし始めるのだった。


「でも、つくしは、道明寺のおば様から認められて、司の婚約者に成ったんだよ。
 優紀だって…。
 家元と家元夫人から、認めて貰えるよ。
 私が、男だったら…。
 パパを説得すると思うよ。
 だから…。
 ニッシーだって、きっと、自身の両親を、説得するでしょ?
 其れに、パパも、優紀の事を、信頼して居るし…。
 きっと、家元と家元夫人も、優紀の事を、認めてくれると思うよ。」と…。


だが、優紀は、首を横に振り乍ら、尚も、滋に話しし始めるのだった。


「つくしの場合は、道明寺さんのご両親が、企業経営者だったから…。
 優秀なつくしを、認めて下さったんだと思うんです。
 其れに、道明寺さんは、つくしのお陰で変わった。
 其れは、誰もが認めて居る所だと思うんです。
 だからこそ…。
 つくしは、道明寺さんのご両親からも、信頼されたんだと思うんです。
 でも、西門さんは、違う。
 西門さんは、日本伝統芸能の一つの茶道家の跡取り…。
 西門さんの婚約者に選ばれる方は、誰でも良いという訳にはいきません。
 だからこそ…。
 西門さんの婚約者に選ばれる方は、西門流に相応しい家柄の方と成るんです。
 だから…。
 一般家庭出身の私は、西門流には、相応しくない。
 だったら…。
 私自身…。
 お友達として…。
 仲間として、西門さんと居る方が、楽…何です。」と…。


だが、滋は、優紀の中で、触れてはいけない部分に、触れてしまうのだった。


「ねぇ~、優紀…。
 優紀は、ニッシーの事が好き?
 其れは、友達としてでは無く…。
 男性として…。」と…。


だが、此の時の優紀は、滋に、白状するのだった。


「はい。
 そうですね。」と…。


だからだったのだ。
云わば…。
そんな話しを、滋は、優紀から、告白された事に成るのだ。


だからだったのかも知れない。
此の時の滋は、思うのだった。


“聞かなきゃ、良かったぁ~。”と…。



そんな優紀の話しを、滋の執務室のドアの向こうで、聞いて居た此の時の総二郎は、滋の執務室に入る事無く…。
其の場を後にするのだった。


そして、其の後の総二郎は、荒れて居たという訳だったのだ。




【31.のエピローグ<あきらの呼び出しに応じる滋>】


総二郎から、そんな話しを聞いたあきらは、滋を呼び出すのだった。



滋が、あきらから、呼び出されたBARのVIPルームに着いた時には、其の場に、あきらだけじゃ無く…。
司とつくし…。
そして、類に、桜子が、其の場に居たのだった。


なので、唯の飲み会では無い事を、悟る滋だったのだ。


だからだったのだ。
滋は、そんなF3&つくし&桜子に、訊き始めるのだった。


「此処に、ニッシーと優紀が居ないと言う事は、ニッシーと優紀の話しだよね?」と…。


其処で、桜子は、そう訊いて来た滋に、言い始めるのだった。


「ええ。
 そうですわ。
 滋さん…。
 優紀さんの事…。
 ご存知ですよね。
 私達に、お話し下さいませんか?」と…。


だが、滋は、優紀と、約束を交わして居たのだ。
優紀の話を、F3&つくし&桜子に、話しする事に関して、此の時の滋は、実は、戸惑って居たのだ。


だからだったのだろう。
あきらは、滋が、話しし易い様に、言って除けるのだった。


「滋…。
 実は…な。
 滋と優紀ちゃんが、滋の執務室で、話しして居る会話を、総二郎が、聞いて居たらしいん
 だわ。
 で、其の話しの内容から、現在の総二郎は、荒れ始めてる。
 だから…な。
 滋…。
 滋と優紀ちゃんが、話しして居た話しの内容を、俺等に、教えてくれねぇか?」と…。


だからだったのだろう。
此の時の滋は、迷いに迷った挙句…。
F3&つくし&桜子に、約束を取り交わしてから…。
話しし始めるのだった。


「実は…ね。
 優紀から聞いた此の話しは、“皆には、内緒にして置いて欲しい。”って、言われてるの。
 だから…さ。
 此処だけの話しという事にしてくれないかな?」と…。


だからだったのだろう。
此の時のF3&つくし&桜子は、一斉に、返答するのだった。


「「「「了解‼」」」」
「了解しました。」と…。


なので、此の時の滋は、そう返答して来たF3&つくし&桜子に、また、話しし始めるのだった。


「実は…さ。」と、言い乍ら…。
「ーーーーーーーーーーーーーーーー。」と、優紀から聞いた話を話しし始めるのだった。


そんな話しを、滋から聞いたF3&つくし&桜子は、思うのだった。


“此れじゃあ…。
 総二郎(西門さん)が、荒れても、仕方ねぇ(無い)な(ね・ですわ)。”と…。


だからだったのだ。
そんな話しを聞いた事で、あきらは、言ってしまうのだった。


「万事休す…。」と…。


そして、あきらは、そんな総二郎の此れからを、悲観するのだった。


「此れからの総二郎は、如何成るんだろうな。」と…。



だが、何故か?
其の頃の総二郎の足は、優紀の下に、向かって居たのだった。