実は、桃乃園財閥の新春パーティーに出席して居た招待者の驚愕は、其れだけでは無かったのだ。
司には、英徳学園 高等部の頃に、「付き合って居る女性が居る。」と、いう噂が有ったのだ。
しかも、其の噂で在る 女性は、「一般家庭出身の女性だ。」とも、言われて居たのだ。
だが、其れ以降…。
世間では、其の女性との噂話も、全く、聞こえて来なく成った処か…。
NYに渡米してからの司には、女性との噂話も、全く、聞こえて来る事は無かったのだ。
そんな司が、女性をエスコートして居るのだ。
しかも、司が、エスコートして居る其の女性は、此れまで、道明寺財閥とは、仲が悪いと噂されて来た桃乃園財閥のご令嬢なのだ。
此れが、桃乃園財閥の新春パーティーに出席して居た招待者の最大の驚愕事だったのだ。
だが、司が、エスコートして居る此の女性が、元々、『一般家庭出身の女性』で在り…。
また、『桃乃園財閥のご令嬢』で在るという事は、此の時の桃乃園財閥の新春パーティーに出席して居た招待者の誰もが、気が付いて居なかったのだ。
寧ろ、同一人物だとは、此の時の桃乃園財閥の新春パーティーに出席して居た招待者の誰もが、気が付いて居ないという訳だったのだ。
其れ程…。
現在のつくしは、少女っぽさが抜けて…。
綺麗に変身して居たのだ。
所謂、見違えて見えると云っても、過言じゃ無い程…だったのだ。
嘗て、英徳学園 高等部の頃に、あきらが言って居た事が有ったのだ。
「牧野は、磨けば光る逸材かも…な。」と…。
其れが、現在の『つくし』という訳だったのだろう。
そして、もう一つ…。
此の時の桃乃園財閥の新春パーティーに出席して居た招待者の誰もが、驚愕して居た事が有ったのだ。
其れは、つくしの左手薬指に嵌っているリングだったのだ。
クオリティーの高い其のタンザナイトのハートのリングは、ライトに照らされると…。
キラキラと、輝いて…。
此の時の桃乃園財閥の新春パーティーに出席して居た招待者の誰の目にも、綺麗に、輝いて見えて居たのだ。
実は、此の時の司は、つくしを狙って居るで在ろう 息子を持つ企業経営者を敬遠する為に…。
司が、つくしへの『Birthday present』として、プレゼントしたクオリティーの高い其のタンザナイトのハートのリングを、つくしの左手薬指に嵌める様に、つくしに、懇願して居たのだ。
「つくし…。
つくしへの『Birthday present』として、俺が送ったあのハートのリングを、パーティー
に出席する際に、嵌めてくれねぇか?」と…。
そう司が、つくしに懇願した日は…。
実は、12月31日の大晦日の夜だったのだ。
だからだったのかも知れない。
つくしは、司からの懇願に、了承するのだった。
という訳で…。
1月1日の元旦で在る パーティー当日の司は、実は、つくしの左手が、自身の右腕に添えられる様に…。
司は、つくしをエスコートするのだった。
だからだったのだろう。
此の時の桃乃園財閥の新春パーティーに出席して居た招待者の誰もが、司とつくしのそんな様子を観て居て…。
“お二人は、婚約して居るのだろうか?”と、思って居た程だったのだ。
言わば…。
“政略結婚か?”とも、勝手に、思われる程だったのだ。
だが、噂では、「桃乃園総帥は、孫娘のお相手を探して居るらしい。」と、言われて居たのだ。
だからこそ…。
息子を持つ企業経営者は、「桃乃園総帥の孫娘に、(自身の)息子を引き合わせ様…。」と、自身の息子を連れて来る程だったのだ。
「だが、当てが外れた。」と、息子を持つ企業経営者の誰もが、落胆して居たのだった。
だからこそ…。
司とつくしの関係性を、“知りたい。”と、息子を持つ企業経営者の誰もが、思って居たのだった。
そして、つくしと進の祖父で在る 桃乃園総帥が、壇上に上がって挨拶後…。
つくしと進は、司会者の誘導の下…。
壇上に上がるのだった。
そして、つくしと進は、自己紹介という名の出席者への挨拶を行うのだった。
其の時だったのだ。
壇上で挨拶をして居るつくしに、手を振って居る者が居たのだった。
そうなのだ。
滋だったのだ。
実は、つくしの仲間で在る F3&滋&桜子の下に、招待状が、送られて居たのだった。
其れは、つくしと進の祖父で在る 桃乃園総帥の粋な計らいだったのだ。
という寄りも…。
つくしと進の祖父で在る 桃乃園総帥は、考えて居た事が有ったのだ。
“今迄のつくしは、『牧野つくし』として、行動して居った(おった)。
じゃが…。
つくしが、あの事件に遭ったのでは、何時までも、『牧野つくし』として、つくしに行動
させる訳にはいかんのだよ。
なので、つくしの仲間等からの助けも必要な時も有るじゃろう。
なので、パーティーに出席して貰おう。”と…。
という訳で…。
F3&滋&桜子の下に届いた招待状は、年末ギリギリでの送付だったのだ。
なので、勿論、ギリギリの送付に成った詫び状を、一筆、つくしと進の祖父で在る 桃乃園総帥自ら記載して、一緒に、送付した事は言うまでも無いのだ。
実は、其のつくしと進の祖父で在る 桃乃園総帥の詫び状には、あの事件の事も、綴られて居たのだ。
何故なら…。
滋のナビゲーターに寄って…。
つくしが救助された事を、承知して居たつくしと進の祖父で在る 桃乃園総帥だった事は言うまでも無いのだから…。
勿論、あの事件の事は、桜子➡あきらに…。
そして、あきら➡F2に、伝わって居たのだ。
F3&滋&桜子が、全てを知って居ても、可笑しくは無いという訳だったのだ。
だからこそ…。
其の詫び状に記載されて居る意図に関して、理解出来たF3&滋&桜子だったのだ。
なので、F3&滋&桜子は、桃乃園財閥の新春パーティーに出席する事にしたのだった。
そして、桜子は、つくしのもう一人の仲間で在る 優紀にも連絡して、一緒に、桃乃園財閥の新春パーティーに出席するのだった。
何故なら…。
優紀は、仲間という寄りも…。
其れ以前に、つくしと優紀は、幼馴染で親友なのだ。
だからこそ…。
桜子は、思うのだった。
“先輩には、やっぱり、優紀さんも、必要でしょ‼”と…。
なので、桜子は、優紀に連絡を入れるのだった。
「優紀さん…。
1月1日の元旦…何ですけど。
空いて居らっしゃいますか?
先輩のお宅で、新春パーティーが有るんですけど…。
如何ですか?
F3と滋さんと私は、新春パーティーに出席する予定…何です。
優紀さんも、ご一緒しませんか?」と…。
そして、桜子から、そんな連絡を貰った優紀は、“つくしに会いたい。”と、言う思いが先行して、桜子に、伝えるのだった。
“はい。
此方こそ…。
ご一緒させて下さい。”と…。
という訳で…。
桜子は、優紀を誘って、桃乃園財閥の新春パーティーに出席したという訳だったのだ。
【30.のエピローグ<桜子➡あきらへの連絡>】
桜子が、滋に伝えた事から、コトが動き始めたのだ。
「滋さん…。
滋さんは、道明寺さんに、連絡して下さいますか?
私は、美作さんに、連絡を入れますから…。」と…。
そして、此の時の桜子は、滋が、司に、連絡を入れて居る所を確認してから…。
あきらに、連絡を入れるのだった。
「美作さん…。
先輩が、誘拐されました。
なので、滋さんと私は、犯人の車を追い掛けて居る所です。
そして、今、滋さんが、道明寺さんに、連絡を入れて居る最中です。」と…。
なので、あきらは、桜子に、伝えるのだった。
“分かった。
今、滋が、司に、連絡してるんだろ?
だったら…。
司に任せて於けば…。
後は、何とか成るだろ?
だが、何か遭ったら…。
俺に、連絡してくれ‼
類と総二郎には、俺から、連絡しとくわ。”と…。
なので、桜子は、了承の意を、あきらに伝えるのだった。
「承知しました。
宜しくお願いします。」と…。
そして、あきらは、類と総二郎に連絡を入れて、伝えるのだった。
「取り敢えず…。
待機して於いてくれ‼」と…。
そして、其の後…。
つくしが、救助された事…。
つくしには、何事も無かった事…。
が、滋➡桜子へ…。
そして、桜子➡あきらに、伝えられたのだった。