tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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恋人達のX’mas…<総優>  短編⑤



総二郎に対するつくしと桜子の剣幕は、相当だったのだ。


「西門さん…。
 一体、如何言うつもり(ですか?)なのよ‼」と…。



本来なら、滋も、総二郎に対して、怒って居たのだ。


だが、“此れは、ニッシーと優紀の問題…。”と、何処か?
割り切れて居る自分自身が、滋の中に、存在して居たのだ。


何故なら…。
滋は、優紀の上司に成るのだ。
総二郎の事で、優紀には、自分自身を、取り乱して欲しく無かったのだ。


優紀は、秘書として、優秀なのだ。
既に、滋にとっても、大河原グループとしても…。
無くては成らない存在に、優紀は成って居たのだ。


だからこそ…。
滋は、優紀には、汚点を作って欲しく無かったのだ。


だからだったのだろう。
滋は、総二郎の行動を怒り乍らも…。
総二郎の様子を観る事にして居たのだ。



そんな時だったのだ。
総二郎が、口を開いたのだった。


「優紀ちゃん…。
 パーティーの時は、申し訳無かった。
 俺の優紀ちゃんへの想いが、如何も、先行してしまったらしい。
 許してくれねぇか?」と…。


実は、つくしにしても、桜子にしても、思う処も、言いたい事も、一杯、有るのだ。
だが、総二郎が、発した一言で、そんな総二郎と優紀を、固唾を呑んで、じーっと、観て居たのだった。


其れは、勿論、つくしと桜子だけでは無かったのだ。
F3にしても、滋にしても、同じ事だったのだ。


そして、総二郎は、尚も、話しを続けるのだった。


「優紀ちゃんが、俺を、許せねぇと言うのなら…。
 俺は、二度と、優紀ちゃんとは、会わねぇ。
 優紀ちゃんが、決めてくれ。」と…。


此の時の総二郎は、必死だったのだ。
優紀の顔色を窺い乍らも、必死で、総二郎は、優紀に、訴え掛けて居たのだった。


そして、漸く、優紀は、総二郎に、話しし始めるのだった。


「西門さん…。
 西門さんは、私に、何を求めて居らっしゃいますか?
 私は、西門さんが、お付き合い為さって居る様な、モデルタイプの容姿端麗な女性じゃ在
 りません。 
 そう言う方を、求めて居らっしゃるのなら…。
 私は、西門さんには、相応しく有りません。
 如何か、そう言う方とのお付き合いを、お続け下さい。」と…。


そんな優紀の言葉は、総二郎にとって、ボディーパンチの如く…。
総二郎の心に、グサッと来たのだった。



其処で、類が、優紀に、声を掛けたのだった。


「総二郎は、あんたに本気だよ。
 あんたにとっては、信じられないと思うよ。
 今迄が、今迄だから…さ。
 でも、総二郎は、あんたに、本気だよ。
 今迄の総二郎は、モテる事は有っても…。
 自分自身から、求めた事が無い。
 だから…。
 自分自身の気持ちに気が付く事が遅れた。
 だから、あんたを見て、苛立った。
 其れは、まるで、牧野の記憶を失くして居た頃の司の苛立ちと同じ…。
 言う成れば…。
 総二郎は、結局、司と同じ人種だったって事…。
 そう思えば…。
 あんただって、分かるでしょ?
 結局は、総二郎が、あんたを好きな事は、間違い無いよ。
 俺が、保証するよ。」と…。


なので、一斉に、F3&T4は、類を観たのだった。



其処で、それぞれが、それぞれで、口にするのだった。


「はぁ~??
 俺は、総二郎と同じじゃねぇよ‼」
「其れって、如何言う意味よ?」
「俺が、司と、同じ…⁉
 一緒にするな‼」
「まぁ~、似てるかも…な。」
「類君って…。
 意外と、面白い事いうよね。」
「流石は、花沢さん…。
 観てる所は、良く、観て居らっしゃいますわね。」と…。


だが、優紀だけは、驚愕顔を顔に張り付かせたまま…。
呆気に取られて居たのだった。


だが、此の時の優紀は、思うのだった。


“花沢さんが、「保証する。」と、言う事は…。
 本当の事だと言う事だよね。
 花沢さんを、信じて視ても良いのかも…。”と…。


だからだったのかも知れない。
優紀は、総二郎に、訊き始めるのだった。


「西門さん…。
 花沢さんが、仰って居る事は、本当の事ですか?」と…。


なので、総二郎は、自身の想いを、優紀に言って除けるのだった。


「ああ。
 司と同じ人種と言うのは、有り得ねぇけど…よ。
 確かに、優紀ちゃんに無視されているというだけで、苛立って居た事は、事実だ。
 優紀ちゃんが、俺を、見てくれなかった事を、含めて…な。」と…。


だからだったのだろう。
優紀は、総二郎の気持ちを、受け入れる事にしたのだった。


「分かりました。
 私は、西門さんのお気持ちを受け入れます。
 私は、西門さんの事を忘れた振りをして居ただけだったのかも知れません。
 西門さんから、お気持ちを伺った時は、嬉しく思いました。
 西門さん…。
 私に、お話しして下さって、有難う御座いました。」と…。


総二郎は、此の時、真の嬉しさというモノを知ったのだった。


今迄の総二郎の生活の中で、真の嬉しさというモノを味わった事が無かったのだ。


だからこそ…。
此の時の総二郎の顔には、初めての心からの笑みが、顔に現れて居たのだった。


なので、総二郎も、優紀に、伝えるのだった。


「俺を、受け入れてくれてサンキュな!
 じゃあ、俺と付き合ってくれるのか?」と…。


だからだったのだろう。
優紀は、総二郎に、話しし始めるのだった。


「はい。
 お付き合いさせて頂きたいと思います。」と…。


なので、総二郎は、F3&T3が居様共、関係無く…。
優紀を抱き締めるのだった。


そして、類は、そんな総二郎と優紀に、言って除けるのだった。


「明日は、『恋人達のX’mas』だって…言ったでしょ!
 明日は、12月25日だよ。
 総二郎…。
 良かったね。
 12月25日に間に合って…。
 明日は、楽しみな!」と…。


そんな類からの話しを聞いたF2&T3の面々は、何も言えなく成ったのだ。



そして、此処から、総二郎と優紀の付き合いは始まるのだった。



そして、総二郎は、滋にも、言って除けるのだった。


「滋…。
 此れからの俺は、優紀の恋人として…。
 宜しくな‼」と…。


だからだったのだろう。
滋は、総二郎に言って除けるのだった。


「はいよ!
 優紀の仕事の支障の無い様にしてくれるなら…。
 優紀の恋人が、私の友人の方が良いのかも…ね。
 直接、文句が言えるし…。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎と優紀は、開いた口が塞がらない状況と成って居たのだった。



fin

I’m crazy about you. ~お前に夢中~  33.



司は、メープルの自身専用地下駐車場に到着後…。
メープルに設けて在る 自身の自室に入ったのだった。
勿論、意識を失った状態で、力なく、司に、横抱きで抱き上げられて居るつくしと共に…。


そして、司は、ベッドルームの自身のベッドに、つくしを寝かせた後…。
司は、女医に、つくしを診察させたのだった。


勿論、つくしは、意識を失って居る状態だけで、その他に、異常は見受けられず…。
此の女医からは、「取り敢えずは、安静に…。」とだけ、司は、言われて居たのだった。


其の後も、つくしの意識が、暫く、回復する事は無く…。
司は、そんなつくしを心配するのだった。


そして、漸く、つくしが目を覚ました時…。
司は、“初めてでは無いだろうか?”と、思う程…。


ホッとしたというのか?
安心したというのか?
そう感じる様な涙が、司の頬に流れたのだった。



つくしは、不思議そうな顔付きで、「道明寺…⁉」と、言い乍ら…。
司に声を掛けて居たのだった。


だからだったのだろう。
司は、つくしが寝ているベッドの端に腰掛けて、つくしの髪の毛を梳く様に、頭を撫でて遣って居たのだった。


其処で、また、つくしが口を開いたのだった。


「私を助けに来てくれたのは…。
 道明寺だったの?」と…。


実は、つくしは、“私は、夢を見て居るんだ。”と、思って居たのだ。


“道明寺が、私を助けに来てくれる筈等無い。”と…。


其れが、つくし自身の目の前に司が現れた事で、ホッとしたかの様に、つくしは、意識を失ってしまったのだ。



だからだったのだろう。
そんなつくしを観て居た司は、流れる涙を拭い乍ら、つくしに、言って除けるのだった。


「当たり前ぇだろ‼
 お前を救い出せるのは、俺しか居ねぇっつーの。」と…。


だが…。
つくしにしたら、不思議な事だったのだ。


何故なら…。
つくしは、未だ、“道明寺の記憶は、戻って居ない。”と、思って居たのだから…。


だが、此の時の司は、まるで、記憶を失う前の頃と、全く、変わって居なかったのだ。


だからこそ…。
つくしは、思うのだった。


“あの目じゃない。
 道明寺だ。
 道明寺が、帰って来た。”と…。


だからこそ…。
つくしは、確かめるかの様に、司に訊き始めるのだった。


「如何遣って、記憶が戻ったの?」と…。


なので、司は、つくしに、即答するのだった。


「あの(ホームラン)ボール、投げられた直後…気、失ったぜ。
 人間の頭に、ボール投げる何て…。
 やっぱ、お前、如何かしてんな。
 死んだら、如何すんだよ。
 アホが…。」と…。


なので、つくしは、司の顔を観乍ら、更に、訊き始めるのだった。


「ほんとに、前の道明寺なの⁉」と…。
そして、「ああ。」と、答えた司に対して…。


つくしは、すかさず…司に、更に、訊き始めるのだった。


「海ちゃんとは、如何成ったの?」と…。
「海ちゃん…⁉」


なので、最初、そう訊いて来たつくしに対して、『海』の事を、すっかり忘れて居た司だったので、誰の事を言って居るのか?
全く、分からなかったのだが…。
つくしの話しを聞いて居て、司は、思い出すのだった。


「道明寺が、私の記憶を失って居る時に、知り合った女の子…。
 道明寺が、『運命の女』と、思って居た女の子…。」と…嫌味の様に、つくしは、司に、言って除けるのだった。


だからだったのだろう。
司は、そんなつくしを、愛おしく思うのだった。


何故なら…。
司には、まるで、つくしが、嫉妬して居るかの様に、見えたからだったのだ。


「如何も成んねぇよ。
 其れに、あの女に、騙されて居た事が分かったんだ。
 如何にか成る訳ねぇだろ?」と…。


だが、つくしは、更に、司に、言って除けるのだった。


「でも、海ちゃんは、道明寺の部屋に、入り浸って居たでしょ?
 其れでも、何も無かったの?」と…。


なので、更に、司は、つくしの目を見て、話しするのだった。


「タマが、部屋に入って来て、あの女を追い出してた。」と…。


其処で、つくしは、クスクスと、泣き笑いするかの様に、呟くのだった。


「タマ先輩らしい。」と…。


そして、つくしは、更に、司に、問い質すのだった。


「本当に、海ちゃんとは、何も無かったんだね?」と…。


なので、司は、更に、つくしの目を見て、返答するのだった。


「ああ。」と…。


其の司からの言葉を聞いて直ぐ…。
つくしは、がばっと、身体を起こして、司の胸元を叩き乍ら、言って除けるのだった。


「バカっ‼
 ほんとに、此のアホが…。
 もう一生、思い出さないかと思ってた。」と…。


なので、司は、そんなつくしを抱き締めて、自身の腕の中のつくしに、詫びの言葉を告げるのだった。


「ごめん。」と…。


で、つくしは、そんな司に、泣き乍ら、言って除けるのだった。


「“ごめん。”で、済んだら…。
 警察は、要らないんだっつーの。」と…。


だが、此の時の司は、言葉の代わりに、更に、つくしを強く抱き締めるのだった。


そして、つくしは、思うのだった。


“道明寺が、帰って来たんだ‼”と…。



そして、司は、つくしを、ゆっくりと、自身から離して、或る物を、スーツの内ポケットから取り出すのだった。


其れは、つくしが、あの日…。
道明寺邸に忘れて帰った品物だったのだ。


そうなのだ。
其れは、司が、生まれて初めて、女性に送った司とつくしの思い出の品…。
『土星のネックレス』だったのだ。


其の『土星のネックレス』を観たつくしは、一旦、引っ込んで居た筈の涙を、また、流し始めるのだった。


「此の『土星のネックレス』なぁ~。
 実は、俺が、意識を失って居る間に…。
 (道明寺)邸の庭に落ちて有った此の『土星のネックレス』に、タマが、気が付いて拾っ
 てくれて居たらしくてなぁ~。
 俺とつくしの思い出の部屋で在る 東の角部屋のクローゼットに、片付けてくれて居たら
 しいんだ。
 此の『土星のネックレス』は、俺からつくしにプレゼントしたつくしの大切な物だろ。
 だからこそ、持ち主に返す。」と、言い乍ら…。


司は、此の『土星のネックレス』を、ジュエリーケースから取り出して、つくしの首元に、付けて遣るのだった。


そして、司は、更に、不思議そうに、つくしに、訊き始めるのだった。


「確か、俺は、あの時に、あの川に、此の『土星のネックレス』を捨てた筈だったが…。
 何で、お前が、持ってんのか?
 お前、まさか…。
 あの時、あの川に入って…。」と…。


だからだったのだろう。
つくしは、苦笑いだったのだ。


だが、司には、分かって居たのだ。
つくしが、あの時、あの川に入って、此の『土星のネックレス』を拾って、持って居たで在ろう事を…。


なので、司は、つくしに、言えた言葉だったのだ。


「ごめんな。」と…。



そして、暫く、何も言わず、また、つくしを抱き締めて居た司は、つくしに、話しし始めるのだった。


「12月28日は、つくしの誕生日だろ!
 お前の誕生日は、俺と一緒に迎えて欲しい。
 お前と迎える初めてのお前の誕生日を…。
 俺は、お前と一緒に居ても良いだろ?
 其の時に、お前の『Birthday present』を渡すつもりだ。」と…。


だが、つくしは、自身の首元を押さえ乍ら、そんな司に、言って除けるのだった。


「もう、貰ったよ。」と…。


だが、司は、怪訝な顔付きに成り、つくしに、言い返すのだった。


「其れは、俺が、高等部のガキの頃に、初めて、女(つくし)に渡した大切なプレゼントだ
 ろ。
 今度は、俺とお前の大切な婚約記念に送るプレゼントだ。」と…。


なので、つくしは、其れ以上、何も言えなく成ったのだった。


だからだったのだろう。
司は、更に、つくしをきつく抱き締めて、話しし始めるのだった。


「つーか、もう…。
 (つくしの)記憶がねぇ時みてぇな…。
 空っぽなのは、もう、ごめんだな。
 お前が、俺の傍に居れば…。
 其れで、何も、要らねぇし…。
 マジで…。
 だから、俺からの『Birthday present』を、受け取ってくれ!
 俺のお前への気持ちを渡すから…。」と…。


だからだったのだろう。
つくしは、其の時に、思うのだった。


“道明寺が、真っ直ぐ、私を見る。
 何度、悲しい夢の中で見ただろうか?
 「もう、道明寺を忘れ様…。」と、何度、呟いた事か?
 やっと、道明寺が、私を観てくれて居るんだ。”と…。


でも、つくしは、司に言わなくてはいけない事が有ったのだ。
なので、つくしは、其処で、司から離れる様にし乍らも、話しし始めるのだった。


「道明寺…。
 言って置かなければ、成らない事が有るの。
 きっと、お祖父様は、道明寺と私の付き合いは、許して下さらないかも知れない。」と…。


だからだったのだろう。
司は、分かって居る事だったので、つくしに、こう返答するのだった。


「ああ。
 そうだろうな。」と…。


なので、つくしは、驚愕と共に、そんな風に言って来た司に、訊き始めるのだった。


「如何して、知ってるの?」と…。


なので、司も、不思議そうなつくしに、話しし始めるのだった。


「ああ。
 知ってる。
 けど、俺は、桃乃園総帥から、認めて貰える様に頑張る。
 だからこそ…。
 つくしは、そんな俺を、信じてろ‼
 其れが、俺の力に成る。」と…。


だからだったのだろう。
つくしは、そんな司に、頷くのだった。



<此の二次小説『I’m crazy about you. ~お前に夢中~  33.』は、神尾葉子先生の『花
 より男子』の漫画のセリフの一部を、勝手に、拝借させて頂き、借用させて頂いておりま
 す。
 勝手致しております事を、お詫び申し上げます。
 また、関係者各位 様に於かれましても、勝手致しております事を、お詫び申し上げま
 す。>

恋人達のX’mas…<総優>  短編④



12月24日のT4は、毎年の事乍ら…。
12月28日のつくしの『Birthday』の前祝いを行って居たのだった。


勿論、12月23日のパーティーの後の事前に、つくしへの『Birthday present』を渡して居る滋と桜子は、飲みが中心と成って居たのだった。


唯、優紀は、12月24日に渡すつもりで居たので、此の日に、つくしへの『Birthday present』を渡したのだった。


そして、何時ものT4のお祭り騒ぎと成って居たのだった。
T4という寄りも、滋が中心だったのだが…。


そして、桜子は、優紀の様子を窺い乍らも…。
例のTELで、総二郎から聞いた話を、話しし始めるのだった。



そして、“此の時のF4は…。”と、云えば…。
昨夜のTELで、総二郎が、あきらに、暴露した事に寄り…。
桜子に、知られ…。
そして、あきらは、桜子から、言われて居たのだった。


「美作さん…。
 西門さんに、今後、優紀さんを、如何したいのか?
 ちゃんと、確認して置いて下さいね。」と…。


そう言う事も有り…。
あきらは、総二郎を呼び出すのだった。
という寄りも、F4の集まりの様に、あきらは、F2も呼び出すのだった。


何故かと云えば…。
類は、総二郎が、優紀に遣ってしまった現場に居た為に、其の事は、知って居るのだ。
そして、あきらも、TELにて、総二郎から聞かされて居たのだ。
唯、司だけが、知らされて居ない状況なのだ。


と言う事は、後で、揉める事は、必須なのだ。


何故なら…。
つくしが、桜子から、聞かされて居るだろう事は、想像に容易いのだから…。


だからだったのだろう。
司が、つくしから聞いて、後で、其の事を知って…。
自身だけが、蚊帳の外だった事で、司と総二郎との喧嘩勃発という前に、あきらは、コトを動かす事にしたのだった。



そして、類は、集合場所に入って来る成り、“態とだろ?”と、訊きたく成る様な言葉を、総二郎に、投げ掛けるのだった。


「総二郎…。
 気分は如何?
 昨日は、あれから、良く眠れた?」と…。


そんな言葉を、司の前で、話しすれば…。
当然、司が、聞いて来る事は、間違い無いのだ。


案の定…。
総二郎が、類に、返答する前に、司は、類に、訊き始めるのだった。


「類…。
 何の事だよ?
 昨日、総二郎が、先に、帰った事と、何か、関連でも有んのか?」と…。


だからだったのだろう。
あきらは、此の状況に、溜息しか出なかったのだ。


「はぁ~。」と…。


なので、類は、12月23日のパーティーでの出来事を、司に、話しし始めるのだった。


だからだったのだろう。
司は、驚愕するのだった。


「はぁ~??」と…。


そして、司は、総二郎に、呆れ乍らも…。
話しし始めるのだった。


何故なら…。
司は、類から、言われて居たのだ。


「総二郎が、『司』化してるよ‼」と…。


だからこそ…。
両方の意味で、司が、驚愕して居た事は、間違い無いのだ。


なので、司は、総二郎に、言って除けるのだった。


「あのなぁ~。
 俺は、総二郎と、一緒じゃねぇ‼
 けど…な。
 総二郎…。
 お前に、はっきり言って置いて遣るよ。
 お前は、既に、松岡に惚れてるよ。
 観念しろよ‼」と…。


あれから、一日経った総二郎は、正直言うと…。
一日経って、冷静に成れた事で、自身の気持ちと、向き合う事が出来て居たのだ。


だからだったのだろう。
実の事を言うと…。
総二郎自身…。
優紀に、惚れて居る自覚は、有ったのだ。


だが、其の事を、口に出して言えない自分自身が、まだ、居たのだ。


なので、溜息しか出て来ない総二郎だったのだ。


「はぁ~??」と…。


だが、そんな総二郎の様子に、一番最初に、気が付いたのは、他でも無い。
類だったのだ。


だからだったのかも知れない。
類は、総二郎に、訊き始めるのだった。


「総二郎…。
 もう、自分自身の気持ちに、気が付いて居るんでしょ?
 素直に成ったら…。」と…。


なので、此の時の総二郎は、そんな類に、苦笑いと共に…。
思うのだった。


“類は、何時も、人の気持ちの裏側まで、見抜いて居るよな?
 お前は、エスパーか?”と…。


なので、総二郎は、今の自分自身の素直な気持ちを、打ち明けるのだった。


「ああ。
 もう、自覚してる。
 けど…。
 昨日が昨日だろ?
 優紀ちゃんが、俺を、許してくれるとは限らねぇし…な。
 “優紀ちゃんから、避けられたら…。”と、思うと、中々、俺からは、いけねぇんだわ。」と…。


其処で、司は、高等部の頃に、良く、総二郎から、弄られていたと言う事も有り…。
“仕返しに…。”と、云わんが如く…。
言って除けるのだった。


「総二郎…。
 お前さぁ~。
 女遊びして居た頃の総二郎は、良く、俺に言ってたろ?
 “俺は、モテる事は有っても…。
  こっちから、求める事はねぇ。
  良く、一人の女だけで、満足出来るよな。”って…。
 けど…よ。
 今の総二郎は、一人の女も、女(もの)に出来ねぇ。
 如何だ?
 そんな自分自身の気分は…?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、司への詫びのつもりで、話しし始めるのだった。


「最悪だ。」と…。


なので、司は、総二郎に、嫌味な笑いを浮かべ乍ら…。
言って除けるのだった。


「だろうな。」と…。



なので、あきらが、其処で、提案するのだった。


「総二郎…。
 此の際だから…よ。
 T4の集まりに、参加するか?
 で、優紀ちゃんの気持ちを、訊けば良いだろ?」と…。


だが、総二郎は、まだ、其処まで、自信が無いのだ。
昨日の今日だから…だったのだ。


だが、其処で、類が、言って除けるのだった。


「其れも、良いんじゃない?
 今日は、12月24日…。
 そして、明日は、勿論だけど…。
 12月25日…。
 世間で言う処の『恋人達のX’mas』でしょ‼
 当たって砕けろ‼
 総二郎…。」と…。


という訳で、T4の集まり場所で在る メープルの司の自室に向かうのだった。



そして、F4は、メープルの司の自室に入るのだった。


そして、総二郎は、メープルの司の自室に入る成り、優紀の顔を観たのだった。


だが、此の時の優紀は、一切、総二郎の顔を見様とし無かったのだ。



其処に、つくしと桜子の剣幕が飛ぶのだった。


「西門さん…。
 一体、如何言うつもりよ‼」と…。


此れには、F3は、苦笑いだったのだ。


そして、総二郎は、其れでも、何も言い訳せずに…。
唯、優紀の顔をじーっと、観て居たのだった。