tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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I’m crazy about you. ~お前に夢中~  32.



2020.12.28 つくしちゃんのBirthday



つくしを乗せたリムジンは、滋の予想通り…。
或る山荘に向かって居たのだった。


目的地に着いた時のつくしは、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達に、無理矢理、リムジンから降ろされて、引き摺られる様に、歩かされて居たのだった。


そして、つくしは、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園
の3人の女子学生達に寄って、無理矢理、或る山荘の中に入らされたのだった。


そして、其処で、つくしは、既に、山荘の中に居た目の前の男達の目付きに、驚愕するのだった。


上から下まで、何かを、観て居るかの様なそんな目の前の男達の目付きに、嫌悪感しか感じ
ないつくしは、苛立ちを覚えるのだった。


所謂、つくしの目の前の男達の目付きは、まるで、何かを品定めするかの様に、つくしを観て居たのだった。



だからこそ、つくしは、浅井百合子に向かって、言い始めたのだった。


「貴女…。
 一体、私を如何するつもりなのよ。」と…。


だからだったのだろう。
浅井百合子は、つくしに、言って除けるのだった。


「牧野さん…。
 貴女は、庶民のくせして、相変わらず、図々しい女ね。
 貴女が、英徳(学園)から居なく成って、私達は、せいせいして居たけど…。
 道明寺様に、見捨てられたからと言って…。
 また、玉の輿を狙って、今度は、桃乃園学園に編入したらしいじゃ無いの。
 いい加減、はしたない真似は、およしに成ったら…。」と…。


だが、つくしは、其れ以上、何も言い出さなかったのだ。
唯、つくしは、浅井百合子を睨み付けるだけだったのだ。


だからだったのだろう。
リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達は、浅井百合子が、つくしに言った言葉が、“本物で在る。”と、勝手に、認識したのだった。


だからこそ…。
つくしに話しした浅井百合子自身は、当然では有るのだが…。
リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達は、つくしの目の前に居る男達に、目配せするのだった。


だが、此の時のつくしの目の前に居る男達は、口々に、呟くのだった。


「普通の女じゃん。
 この女の何に、怯えてるんだか?」と…。


そして、つくしの目の前に居る男達が、つくしに襲い掛かろうとして居た時だったのだ。
つくしにとっては、救世主とでも言うべき男性が現れたのだ。


此の山荘のドアを、数度、足で蹴り上げて、鍵が掛かって居た筈のドアを開けたのだ。
【ドン】と、いう音と共に…。
其のつくしの救世主とは、勿論の『道明寺司』だった事は言うまでも無いのだが…。



其処で、先ず、浅井百合子が、司に、声を掛けたのだ。


「道明寺様…。」と…。


実は、桃乃園学園の3人の女子学生達にとって、【生 道明寺司】は、初めてだったのだ。


だからだったのだろう。
「キャーキャー!」と、煩い位に、叫び捲って居たのだった。


そして、司と云えば…。
そんな事は、如何でも良いかの如く…。
言って除けるのだった。


「其処のお前等(つくしの目の前に居る男達)…。
 其れ以上、お前等(つくしの目の前に居る男達)の様な汚い手で、つくしに、触るな‼
 つくしは、『俺の女』だ‼」


実は、既に、つくしは、押し倒されそうに成って居たので、つくしの目の前に居る数人の男
達に寄って、肩や身体、そして、足を、掴まれたり、触られたりして居たのだ。
勿論、つくしは、藻掻いて居た事は、言うまでも無いのだが…。


なので、司の怒りに満ちた睨みと、ドスの利いた地を這う様な声のトーンに、男達は、素直に、つくしから、離れたのだった。


そして、安心したのか?
倒れそうに成って居るつくしを、司は、抱き留めたのだ。


そして、つくしは、「道明寺…。」と、呟き乍ら、司に、抱き留められて居たのだった。


だからこそ…。
此の時の司は、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達の方を向いて、叫び始めたのだった。


「其れと、お前等(リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園
 の3人の女子学生達)…。
 つくしは、桃乃園財閥の孫娘だぞ‼
 お前等(リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女
 子学生達)の遣った事は、犯罪だ。
 桃乃園総帥が、此の事を知れば…。
 お前等(リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女
 子学生達)の実家は、如何成るだろうな。
 ‟桃乃園総帥を怒らせれば…。
  其の企業は、潰れる。”と、言われて居る事を、お前等(リリーズ(浅井百合子・鮎原
 えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達)は、知らねぇのか?」と…。


其処で、焦ったのは、他でも無い。
桃乃園学園の3人の女子学生達だったのだ。


何故なら…。
桃乃園財閥と云えば…。
桃乃園学園の親会社なのだ。


自身達の親の企業もそうだが…。
此のままでは、自身達も、退学間違い無しなのだ。


だからこそ…。
桃乃園学園の3人の女子学生達は、焦るのだった。


‟ヤバいかも…。”と…。


なので、桃乃園学園の3人の女子学生達は、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人を責め始めるのだった。


「牧野さんが、桃乃園家のお嬢様だった何て…。
 知らなかったわ。
 貴女達は、此の事を知らなかったの?
 如何して、くれるのよ。
 貴女達が、私達を、唆したのよ。」と…。


なので、浅井百合子は、言って除けるのだった。


「英徳(学園)でも、『牧野』姓だったのよ。
 知る訳無いでしょ‼
 其れに、今でも、牧野さんは、『牧野』姓を、名乗って居るんでしょ‼
 私達に、分かる訳無いじゃ無いの。」と…。


なので、司は、つくしを抱き締めたまま、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人と桃乃園学園の3人の女子学生達に、教えるかの様に、話しし始めるのだった。


「『牧野』姓は、つくしの母親の旧姓だ。
 つくしは、一般家庭の娘として、育って居るのは、確かだ。
 だが、父親の実家で在る 桃乃園家の孫娘として、戻ったんだよ。
 だからこそ…。
 英徳(学園)を辞めて、桃乃園学園に編入したんだよ。」と…。


なので、浅井百合子は、司に、助けを求めるかの様に、話しし始めるのだった。
何時も通りの甘えた声で…。


「道明寺様…。
 唆されたのは、私達の方ですの。
 如何か?
 お助けを…。」と…。


だが、既に、西田に寄って、SPのみ成らず…。
警視庁の刑事に寄って、此の山荘は、包囲されて居たのだ。


司は、外に居るで在ろう 西田に、声を掛けるのだった。


「西田…。
 其処に居るんだろう?
 こいつ等を、全員、警察に、連れて行け‼
 【情状酌量の余地無し】と、伝えて置け‼」と…。



そして、誰も居なく成った山荘の中で、司は、意識を失った状態で、身体に力の入って居ないつくしを抱き締めて、つくしに、話しして居たのだった。


「つくし…。
 迎えに来るのが、遅く成って悪ぃ…。
 俺は、つくしに、辛ぇ思いばかりさせてるよな。
 ごめんな。
 もう、大丈夫だ‼
 俺が、ずーっと、つくしの傍に、居て遣るからな。
 嫌だと言われても、一緒に、居て遣るからな。」と…。


そして、司は、つくしを横抱きに抱き上げて、リムジンに乗せたのだった。


そして、司は、西田に連絡を入れるのだった。


「西田…。
 悪ぃが、桃乃園総帥に、つくしが、無事で在る事を、報告して置いてくれ‼
 取り敢えず…。
 メープルにつくしを連れて行く。
 此のまま、(桃乃園)邸には、連れて帰れねぇだろ?
 だから…。
 桃乃園総帥にも、そう伝えて置いてくれ‼
 其れと、支配人に、ドクターを呼んで置く様に、伝えて置いてくれ‼
 其れと、西田には、頼みが有んだ。
 12月28日は、つくしの誕生日だ。
 今日と、明日と、つくしの誕生日12月28日の三日間は、つくしの傍に居て遣
 りてぇんだ。
 クリスマスも、一緒に、居て遣れ無かったから…な。
 だから…よ。
 俺に、休みをくれねぇか?
 年明けからは、西田の言う通りに、仕事頑張るからよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の西田には、予想出来たのだった。


なので、此の時の西田は、‟例え、休みを断ったとしても、支社長は、つくし様の事が気に成って、仕事に成らないでしょう。”と、思うのだった。


なので、西田は、司に、了承の意を告げるのだった。


‟支社長…。
 仕事の件に関しましては、承知致しました。
 スケジュール調整致します。
 ですが…。
 つくし様は、桃乃園家の大切な孫娘様でいらっしゃいます。
 つくし様を傷付ける様な事は、為さらぬ様に…。
 まだ、つくし様の現在のお気持ちも、伺って居られないんですから…。”と…。


なので、司は、つくしを抱き締めている事を忘れそうな程、興奮状態で、西田に、返答するのだった。


「あのなぁ~。
 俺が、つくしを傷付ける様な事をすると思うのか?
 いい加減にしろよ‼
 西田…。
 其れよりも、桃乃園総帥と支配人にも、ちゃんと、伝えて置けよ‼」と、司は、照れ隠しの様に、西田に言って除けて居たのだった。


勿論、西田は、秘書の顔付きに戻り、“承知致しました。”と、司に、伝えるのだった。


そして、其の後…。
司は、思い出したかの様に、滋にも、LINEで、報告するのだった。


『滋…。
 サンキュな!
 つくしは、無事、救出成功‼』と…。


なので、滋は、ホッとして居たのだった。


‟良かった。”と…。


そして、此の事は、滋➡桜子へ…。
そして、桜子➡あきらに、報告されたのだった。

恋人達のX’mas…<総優>  短編③



実は、毎年、つくしの『Birthday』の12月28日は、司とつくしの恋人達の日だったのだ。


だから…という訳では無いのだが…。
自然と、『X’mas』を兼ねて、つくしの誕生日祝いの為に、12月25日に、F4&T3(つくしと滋と桜子)で集まって来たのだ。


なので、12月24日の『Christmas Eve』は、自然と、T4で、集まって来たのだ。


そんな習慣は、此の何年も、続いて来たのだ。


だが、今年は、12月23日に、パーティーと成り…。
F4&T4が、久々に、勢揃いしたのだ。


だからだったのだろう。
司の思惑は、パーティーの後…。
つくしの誕生日祝いを兼ねて、飲もうと、考えて居たのだ。


だが、此の日に限って、総二郎が、先に、帰宅したのだ。


其れでも、司は、総二郎抜きで、此の年のつくしの誕生日祝いを兼ねて、飲む事を、F2&T4に提案したのだった。


なので、F2&T4は、了承したのだった。


何故なら…。
そう成る事を予想して、F2&T2(類とあきらと滋と桜子)は、つくしの『Birthday 
present』を用意して居たのだ。


優紀と云えば、此の日のパーティー後…。
帰る予定にして居たので、後日、渡すつもりで居たのだった。


なので、予定通り…。
優紀は、つくしに、12月24日に、渡すのだった。


総二郎は、後日、改めて、司とつくしのマンションに、送ったのだった。


そして、宴もたけなわと成り…。
其の場は、お開きと成ったのだった。



そして、司とつくしは、つくしの誕生日祝いをして居たメープルの司の自室に泊まると言う事で、類とあきらと滋と優紀と桜子は、メープルの司の自室を出たのだった。


そして、類は、花沢家のリムジンを呼び出し、自邸に帰ったのだった。


そして、滋は、何時もの如く…。
酔っ払って居たので、大河原家のSPに寄って、連れて帰られたのだった。


そして、あきらは、優紀と桜子を、送る事と成ったのだった。



なので、桜子は、優紀に、訊き始めるのだった。


「ねぇ~、優紀さん…。
 西門さんと、何か、有りました?
 実は、優紀さんが、パーティー会場から席を外された後…。
 西門さんも、席を外されたんですよね。
 で、暫くしてから、今度は、花沢さんが、席を外されたんですよ。
 でも、其の後…。
 何時迄経っても、優紀さんも、西門さんも、花沢さんも…。
 戻って来られ無いので、‟何か有ったのかも…。”と、私は、思って…。
 ‟様子を観に行こうかな?”と、考えて居たら…。
 優紀さんが、目を真っ赤にされて、戻って来られたんですよね。
 終始、優紀さんは、俯き加減でいらっしゃったから…。
 他に、気が付いて居た方は、居なかったと思いますけど…。
 で、其の後…。
 暫くしてから、花沢さんが、戻って来られて…。
 私達は、西門さんが、先に、帰られたと、聞かされたんですよ。
 花沢さんは、明らかに、優紀さんに、向かって話しされて居た様子だったんですけ 
 ど…。
 私の勘違いでしょうか?」と…。


そう桜子から訊かれた優紀は、桜子の顔を観乍ら、驚愕するのだった。


だが、其処で、あきらも、優紀に、訊き始めるのだった。


「俺も、訊きたかったんだよな。
 優紀ちゃん…。
 総二郎と、何が有った?
 類に訊いても…。
 ‟総二郎に訊きな。”と、言われるだけで…。
 訳が分からねぇし…。
 優紀ちゃん…。
 話ししてくれる?
 総二郎が、先に、帰った訳を…。」と…。


そんな風に、二人から言われた優紀は、直ぐには、返答する言葉が見付からなかったのだ。


だからだったのだろう。
優紀は、暫くしてから、簡略的に、話しし始めるのだった。


「西門さんは、何か、勘違いを為さって居た様で…。
 私…怒られたんです。
 だから…。
 目が真っ赤に成って居たのかも…。」と…。


そんな風に、優紀から聞いた此の時のあきらと桜子は、其れだけでは無い事は、一目瞭然だったのだ。


何故なら…。
そんな事位で、総二郎が、帰宅する訳無いのだから…。


だからだったのだろう。
あきらは、徐に、携帯を取り出し…。
総二郎に、TELはするのだった。
勿論、スピーカーにして…。


「総二郎…。
 お前、先に、帰ったらしいな?
 俺等は、今、牧野の誕生日祝いも、終わって、帰ってる所だ。
 俺等は、牧野に、『Birthday present』を、渡したけど…。
 お前は、如何するんだ?」と…。


なので、総二郎は、あきらに、謝り乍らも…。
つくしへの『Birthday present』の件に関しては、即答するのだった。


‟ああ。
 今日は、先に、帰って、悪かったな。
 俺は、牧野には、送って置くわ。”と…。


其処で、あきらは、そんな総二郎に、更に、訊き始めるのだった。


「なぁ~、総二郎…。
 優紀ちゃんと、何か有ったのか?
 優紀ちゃんに訊いても、何も、答えてくれねぇんだよな。
 桜子が、言うには…な。
 パーティー会場に戻って来た優紀ちゃんの目は、真っ赤だったらしい。
 まさか…。
 優紀ちゃんを泣かす様な事を、総二郎は、してねぇよな?」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、あきらに、訊くのだった。


‟優紀ちゃんは、本当に、何も、言って無かったのか?”と…。


なので、あきらは、総二郎に、即答するのだった。


「優紀ちゃん…か?
 ‟西門さんは、何か、勘違いを為さって居た様で…。
  私…怒られたんです。
  だから…。
  目が真っ赤に成って居たのかも…。”と、言ってた位ぇだな。
 けど…よ。
 其れ位ぇで、目を真っ赤にする程…。
 普通、泣くか?
 女と云っても、優紀ちゃんは、大人の女だぜ。」と…。


なので、総二郎は、あきらに、言って除けるのだった。


‟なぁ~、あきら…。
 其処に、あきら以外…。
 誰か、居るのか?”と…。


だからだったのかも知れない。
桜子は、頭を左右に振って、まるで、‟居ないと、言って下さい。”と、云わんが如く…。
其の後の桜子は、目で、あきらに訴えるのだった。


だからだったのだろう。
あきらは、総二郎に、‟悪ぃ‼”と、自身の心の中で、謝り乍ら…。
総二郎に、返答するのだった。


「否…。
 俺、一人だ。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、そう言って来たあきらに、話しし始めるのだった。
類も観て居た総二郎と優紀のあの時の出来事を…。


其処で、桜子は、嫌味な程、大きな声で、総二郎に、悪態を突くのだった。


西門さん…。
 其れって…。
 本当の話し何ですか?
 此の話しを、先輩が聞いたら…。
 拳骨だけじゃ済まないですよ。」と…。


だからだったのだろう。
此の時の総二郎は、あきらと桜子に、怒りを露わにして、怒り出すのだった。


‟あきら…?
 桜子も、其処に、居たのかよ?”と…。


なので、桜子は、総二郎が、もっと、驚愕する様な言葉を、総二郎に、投げ掛けるのだった。


「其れを言うなら…。
 優紀さんも、此処に、居らっしゃいますよ。」と…。


だからだったのだろう。
総二郎は、其れ以上…。
言う言葉を失うのだった。


だからだったのかも知れない。
桜子は、総二郎に、更に、言って除けるのだった。


「西門さん…。
 此のお話しは、先輩と滋さんにも、お伝えしますね。
 私だけ、知って居ると言うのは、フェアじゃ無いですから…。」と…。


なので、総二郎には、そう成る事は、認識して居たのだ。
桜子に知られたと言う事は、間違い無く、つくしと滋が、知るだろう事は…。
という寄り、時間の問題だけだろう事も…。


なので、総二郎からは、何の返答も無かった事で…。
桜子は、翌日の12月24日に、此の話しの事を、T2(つくしと滋)には、話しするのだった。


そして、つくしは、激怒した事は言うまでも無かったのだった。

I’m crazy about you. ~お前に夢中~  31.



【30.のエピローグ】


実は、此の年の12月25日で、年内の桃乃園大学の講義は、終了して居たのだ。
其の為に、12月26日の桃乃園学園の中は、人気(ひとけ)の無い学舎内と成って居たのだ。


だが、12月26日のつくしは、卒論の制作の資料集めの為に、桃乃園学園の中に在る 図書館に出向いて居たのだった。


其の時を狙ったかの様に…。
つくしは、誘拐されたのだった。



実は、此の事件の主犯格は、英徳学園のリリーズの3人だったのだ。
所謂、浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子の3人だったのだ。


何故、桃乃園学園と関係の無い英徳学園の学生が、主犯格に成ったのか?
其れには、理由が有ったのだ。


実は、リリーズ(浅井百合子・鮎原えりか・山野美奈子)の3人は、或るパーティーに出席して居たのだ。


其のパーティーには、桃乃園学園の学生で、つくしとは、同級生の3人娘も、出席して居たのだ。


此の桃乃園学園の学生の3人娘は、庶民だと信じているつくしが、男女関係無く…。
モテる事を許せなかったのだ。


そんなつくしに対する愚痴の様な話しを、此の桃乃園学園の学生の3人娘は、此の時に、話しして居たのだった。


「ねぇ~。
 あの『牧野つくし』…。
 一体、何なの?」
「ほんとよねぇ~。
 高等部の時に、編入して来てから…。
 学年一のイケメンから、‟言い寄られてる。”って…。
 聞いたわ。
 本当は、言い寄ってるの間違いじゃ無いの?」
「そうよぅ~。
 絶対、そうだわ。
 私…。
 悔しいったら…無いのよね。
 あんな、普通の娘(こ)に、彼を持って行かれる何て…。」と…。


其処に、そんな桃乃園学園の学生の3人娘の話しを聞いて居たリリーズが、桃乃園学園の学生の3人娘に声を掛けたのだった。


「ちょっと、良いかしら…?
 私(わたくし)達は、英徳学園の学生…何だけど…。
 『牧野つくし』は、桃乃園学園に、編入して居たの?」と…。


だからだったのだろう。
此の桃乃園学園の学生の3人娘の内の一人が、驚愕し乍らも、リリーズの質問に、返答するのだった。


「ええ。
 そうだけど…。
 貴女方は、『牧野つくし』の事を知ってるの?」と…。


だからだったのだろう。
当然だと云わんばかりに…リリーズは、返答するのだった。


「ええ、そうなの。
 『牧野つくし』が、英徳学園を自主退学してくれたから…。
 せいせいして居たんだけど…。
 まさか…。
 あの関東三大学園の内の一つで在る 桃乃園学園に、編入して居ただ何て…。
 信じられ無いわ。」と…。


そんな風に、嘆いて居るリリーズの3人の顔付きを観て居た桃乃園学園の学生の3人娘の内の一人は、其の続きが有るかの様に思い、続きの話しを促すのだった。


「『牧野つくし』は、英徳学園では、どんな生徒だったの?
 確か、桃乃園学園に、編入して来たのが、高等部3年の頃だったから…。
 そう成ると…。
 英徳学園には、高等部2年まで居た事に成るのよね?」と…。


なので、リリーズの3人は、話しを続けるのだった。
先ずは、浅井百合子が、話しし始め…。
其の浅井百合子の話しに、鮎原えりかと山野美奈子が、同調したのだった。


「ええ、そうよ。
 『牧野つくし』は、英徳学園では、高等部2年まで、在籍して居たわ。
 其の頃の『牧野つくし』は、英徳学園の生徒から、ハブ(仲間外れ)にされて居たのよ。
 『牧野つくし』は、徹底的に、虐められて居たわ。
 実は…ね。
 其の頃の『牧野つくし』は、英徳(学園)のF4の皆さんから、目の敵にされて居たのよ。
 其の頃の『牧野つくし』は、あの英徳(学園)のF4のリーダーで在られる 『道明寺司』
 様から、赤札を張られたのよ。
 其れなのに…。
 『牧野つくし』は、英徳(学園)のF4の一員で在られる 『花沢類』様を好きに成って、
 『花沢類』様から、振り向いて貰えないという事が分かると…。
 今度は、『道明寺司』様を追い掛け廻す様に成ったのよ。
 所謂、玉の輿狙いだったのよ。
 図々しいたったら…ありゃしない。
 ‟いい加減にして欲しい。”と、何時も、思って居た位よ。
 実は、私(わたくし)達は、そんな『牧野つくし』が、目障りだったのよ。
 其れなのに…。
 今度は、『桃乃園学園』って…。
 『牧野つくし』は、何処まで、傲慢なの?
 で、また、『玉の輿狙い』って、訳でしょ?
 信じられないわ~。」
「ほんと、信じられないわ。」
「ほんとよね。」と…。


だからだったのかも知れない。
此の桃乃園学園の学生の3人娘は、そんな風に話しして来たリリーズの3人の話しを、信じるのだった。


「庶民の『牧野つくし』が、桃乃園学園に編入して来た理由が、やっと、分かった様な気が
 したわ。」と…。


だからだったのだろう。
英徳学園のリリーズの浅井百合子は、そんな桃乃園学園の学生の3人娘に提案するのだった。


「だから…ね。
 『牧野つくし』を懲らしめない?
 此れ以上…。
 セレブ界で、傲慢な態度を取らせない為に…。
 私(わたくし)達で、『牧野つくし』に、制裁を与えるのよ。
 決行日は、12月26日…。
 如何かしら…?」と…。


だが、此の時の桃乃園学園の学生の3人娘は、首を傾げるのだった。


何故なら…。
年内の桃乃園学園の講義は、12月25日が、最終日なのだ。


だからこそ…。
此の時の桃乃園学園の学生の3人娘は、リリーズの3人に、言って除けるのだった。


「其れは、如何かしら?
 実は、年内の桃乃園学園の講義は、12月25日が、最終日なの。
 だから…。
 『牧野つくし』が、桃乃園学園に、現れるか如何か?
 分からないでしょ?
 行き損…って事も、考えられるわ。」と…。


だが、此の時のリリーズの3人は、不敵な笑みを顔に浮かべ乍ら…。
そんな桃乃園学園の学生の3人娘に、浅井百合子は、言って除けるのだった。


「其れは、大丈夫よ。
 『牧野つくし』は、図書館が、好きなのよ。
 常に、冷暖房完備でしょ‼
 英徳学園の時も、何時も、長期休暇で有っても、学園内に、現れて居たのよ。
 だから…。
 大丈夫よ。
 絶対、『牧野つくし』は、桃乃園学園に、現れる筈よ。」と…。


だからだったのだろう。
そんな桃乃園学園の学生の3人娘は、リリーズの浅井百合子の話しに、納得するのだった。


‟成程…。”と…。


だからだったのだろう。
そんな桃乃園学園の学生の3人娘は、言って除けるのだった。
そして、つくしを連れ出す方法を、リリーズの浅井百合子の方を向いて、訊き始めるのだった。


「分かったわ。
 決行日は、12月26日…ね。
 で、如何遣って、『牧野つくし』を連れ出すのよ?」
「そうよね。
 連れ出す方法が分からないと、連れ出せないし…。」
「そうよね。
 私達って…。
 其れ程…。
 『牧野つくし』と、仲が良い訳では無いのよね。
 だから…。
 『牧野つくし』が、私達の言う事を聞くとは思えないし…。
 警戒して来るかも知れないし…。」と…。


だからだったのだろう。
リリーズの浅井百合子は、作戦を話しし始めるのだった。


「ええ。
 だから…ね。
 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」と…。



そして、12月26日の当時…。
桃乃園学園の学生の3人娘は、桃乃園学園内で、つくしと偶然会ったかの様に、つくしの前に現れて、つくしに声を掛けるのだった。


「あら…。
 牧野さんじゃ無いの。
 今から、私達…。
 お食事に行くんだけど…。
 牧野さんも、私達とご一緒しません?」と…。


だが、つくしは、そんな風に言って来た桃乃園学園の学生の3人娘を警戒するのだった。


「はぁ~??
 私は、行かないわ。
 私は、忙しいのよ。」と…。


だからだったのだろう。
そんな風に言って来た桃乃園学園の学生の3人娘は、つくしを、無理矢理、リムジンに乗せるのだった。


そして、無理矢理、リムジンに乗せられたつくしは、既に、リムジンに乗り合わせて居たリリーズの3人を見て、驚愕するのだった。


「如何して、貴女達が居るのよ?」と…。


だからだったのだろう。
リリーズの3人は、不敵な笑みと共に…。
浅井百合子が、言って除けるのだった。


「私(わたくし)達が、牧野さんを、お誘いしたからよ。」と…。



なので、漸く、此の状況に理解したつくしは、思うのだった。


‟私は、嵌められたという訳…ね。”と…。


そんな風に、つくしが思って居る時だったのだ。


桃乃園学園の門を出た所で、1台の車が停車して居る事に、気が付いたのだった。


なので、つくしは、其の車に向かって、‟助けてぇ~。”と、自身の心の中で、叫んで居たのだった。


実は、其処を、偶然、桜子が、観て居たという訳だったのだ。



そして、ナビゲーターとして、司に、随時、報告を入れていた滋は、或る事に、気が付くのだった。


「あの前の車…。
 もしかしたら…。
 山荘に向かってない?
 司に、伝えなきゃ~。」と…。


そして、滋は、司に、連絡を入れるのだった。


「もしかしたら…。
 つくしが乗ってる車…。
 山荘に向かってるかも…。」と…。


なので、司は、滋に、願い出るのだった。


‟分かった。
 更に、追跡を頼む。”と…。


なので、滋は、了承するのだった。


「了解‼」と…。