tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

切な過ぎる二人…<総優>  2.




<総二郎side>


俺は、失った者の大きさに打ち拉がれていた。


何故、何故、何故…?



あの時、高校の頃、あんな簡単に失う事が出来たのだろうか?


こう成らなければ気付けねぇ何て、情けな過ぎて、何も言えねぇ…よ。


あの、大きな瞳(め)で、俺の事を、“好き‼”と、言ってくれたあの瞳にまた会いたい‼
“心が寒ぃ~よ。”と、言った俺に、何の躊躇いも無く、“私が温めて上げます‼”と、言って、自分自身を差し出したあの娘(こ)に会いたい‼


まだ、俺の身体は覚えているんだよな…⁉
あの時のあの娘(こ)を…。


俺は、後悔の自責の念で、心は一杯だった。


何もする気にも成れず、食事も喉を通さず、眠る事さえ出来ずに居た。



<あきらside>


総二郎の様子が変だった。


何処を見てるのか?
上の空と言うのか?


日に日に、総二郎が総二郎で無くなって行くのが良く分かった。
総二郎は、また、殻に閉じ籠ってしまったのだろう。
高校の頃の総二郎の様に…。


俺は、ご無沙汰過ぎるくれぇ、久し振りに、西門邸に出向いて、総二郎に会いに行った。


其処で、西門家の使用人頭のかよさんから、飛んでもねぇ話しを聞いて居た。


「美作様、ご無沙汰致して折ります。
 良く、お出で下さいました。
 総二郎様にお会い頂く前に、少し、私の話しを聞いて下さいませんか?」
「ええ、構いませんが、何か有ったんですか?」


かよさんは、躊躇しながらも話し出した。


「総二郎様の縁談が成立し、婚約発表が両家から為されてから、総二郎様のご様子が一変
 してしまいました。
 お食事も為さらず、ここ最近は、睡眠も熟睡為されて居ないご様子で、お仕事にも支障
 を来たし始めており、日に日に、窶れて行かれています。
 総二郎様に何がお有りに成ったのかご存知有りませんでしょうか?」


あきらも、心配で来てみたが、其処まで深刻とは考えてもみなかった。


「俺も、総二郎に何が有ったのか知らないんですよ。
 心配だったので来てみたんですが…。」


かよさんは、肩を落とすくれぇ、ショックの様子だった。
俺が何か知っているとでも思っていたのだろうか?



<総二郎side>


あきらが会いに来てくれた。


あきらは部屋に入る成り、俺に声を掛けて来た。


「総二郎、お前、如何した?
 窶れてるぞ‼」
「ああ、そうだな…。」


あきらは、か細く返事を返す俺に、『一抹の不安を覚えたのは言うまでもねぇ』と、後から聞いた。


「はぁ~??
 総二郎、ほんと、如何したんだよ?
 気力もねぇ何て、お前…?」
「………」


俺は、あきらにバレたのかと、思っていた。
しかし…、俺は、あきらの返答に脱力した。


「縁談が決まったからか?」
「………」


其れも一理有ると言えばそうだが…。
それだけじゃねぇよ‼


「あきら、もう、手遅れかもな?」
「何が…だ?」
「もう、取り戻せねぇ…よな?」
「だから、何を…だ?」
「俺、辛ぇんだよな…。
 もう、取り戻せねぇなら、如何でも良いかもな…⁉」
「だから、何を取り戻すんだ?
 協力出来る内容なら、協力して遣るから、言えよ‼」


俺は、意を決して、あきらに言って除けた。


「優紀ちゃんっ‼」


あきらは、驚愕していた。



俺とあきらの会話を聞いている家の者が、扉の向こうに居るとは知らずに喋っていた俺だった。




慕情そして恋情…<つかつく>  18.




つくしが女の子を出産した。


名前を『蘭』と、名付けた。


喜んだのは、司だった。


何故なら、容姿がつくしそっくりだったのだ。


お見舞いに来ていた椿が、つくしと蘭にデレデレの弟の司を見て、翼に嘆いて居た。


「翼、ちょっと、見なさいよ?
 あなたのお父さん、如何成ってるの?」
「椿伯母さん、諦めて…。
 蘭は、母さんにそっくり何だし、父さんを攻めても、多分、攻めた方が疲れるだけだ
 よ。」
「翼は、司にそっくりだから、何か、話しのテンポが崩れるのよね。
 馬鹿な司に対して、容姿は同じなのに、賢くて、物分かりの良い甥っ子の翼。
 翼は、司の賢い版ね。
 ほんと、中身はつくしちゃん似で良かったわ。」
「買い被り過ぎだよ。」


病室で、椿と翼がこんな話しをして居るなど、司とつくしは気付かずに居た。



其処に、F3&T3がお見舞いに来た。


「先輩、身体の具合は如何ですか?」
「有難う‼
 久々だったから、ちょっと、疲れたかな。」


優紀も声を掛けた。


「つくし、顔色は良さそうだね。」
「心配掛けたね、優紀。
 有難う‼」


F3は、絶対、病室に、司は居るだろうと、踏んでいた。


「おお、やっぱり、司、居るのかよ。」
「如何いう意味だ‼
 此処に居るのは、俺の妻に、俺の娘なんだ。
 此処に居て、悪ぃのかよ⁉」
「って、言うか、現在、此処が父さんの住まい…⁉
 はぁ~。」


翼は、溜息を此れ見よがしに、見せながら付いていた。


「翼、ヤキモチを焼くな‼
 父さんはお前も大事だぞ‼」


司は翼の肩を抱き締め乍ら、言っていた。


「父さん、俺は、もう、高校生なの‼
 いい加減にしてくれる?」


此れが、現在の翼に対する司の愛情表現で有る。


翼は、そろそろ、鬱陶しくなって来ていた。


F3は、翼を、憐れ見る様に言っていた。


「「「翼、大変だな‼」」」


翼は大きい溜息を付いた。


はぁ~⤵。



皆が帰り、つくしの夕食も済んだ頃、楓が病室に入って来た。


「つくしさん、お疲れ様。
 そして、つくしさん、有難う‼」


楓は泣きながら、つくしに話ししていた。


「つくしさん、貴女が、司を男にしてくれたのね。
 本当に、有難う‼」
「いいえ、私は、何もしていません。
 寧ろ、傍に居ただけです。」
「ええ、それで良いの。
 これからも、司の傍に居てやってね。」


楓は、蘭のベビーベッドの傍に行き、蘭の顔を見た。


「良かったわ、つくしさん似で…。
 司みたいな子だったら、如何しようと思って居たの。
 苦労するのは、私だけで充分ですからね。
 抱かせてもらって良いかしら?」
「はい、抱いて遣って下さい。」


楓は、更に、泣きながら、蘭を抱き上げた。



楓は、こんな日が来るとは思わずに居たのだから…。


仕方無い事なのかも知れなかった…。




切な過ぎる二人…<総優>  1.




【プロローグ】


総二郎と優紀は、あの日、二人が交わった日、以後、仲間として接して居た。


だから、誰も、総二郎と優紀が、そう言う関係で有ると言うのは、知らされて居なかったし、知らずに居た。


その事を知らずに居たのは、いつも総二郎の傍に居たあきらでさえも、人の気持ちを読み取る事に長けている類でさえも、然りだった。


唯、唯一、つくしのみが、優紀の一番傍に居た優紀の親友のつくしだけが…。
(つくしと優紀が高校生の頃にしていた団子屋でのバイトの際に)優紀の表情等で優紀を問い詰めていたつくしだったので、知っては居たのだが…。
誰にも言わずに居たつくしだった。


其れも、優紀が高校3年に成ったと共に、大学受験の為、優紀は集まりにさえ来なくなり、優紀は、F4&T2とは、自然と疎遠に成って行った。


唯、つくしとだけは、連絡を取り合っていた。


そして、優紀は、総二郎との日々を忘れる為、地方の女子大を選んで進学して居た。


優紀は、完全に、F4&T2とは疎遠状態と成って居たのだった。




時は、流れ、F4・滋は25歳、つくし・優紀は24歳、桜子は23歳と成っていた。
全員、大学を卒業していた。


司は『4年後、迎えに行きます。』の公約通り、4年で日本に帰国して、道明寺HDの日本支社 支社長に就任して3年は優に経っていた。


司とつくしは、司が日本に帰国後、本格的に交際を続けていた。


つくしは、英徳大学4年の時に、司法試験に合格し、司法修習生として、道明寺HD 法務部に入社が決まっていた。
で、1年間の司法修習生としての勤務が終了後も、そのまま、道明寺HD 法務部で見習い弁護士に成った。
其れも、1年だけの事だった。
その後、司とつくしは婚約し、つくしが秘書検定1級も大学時代に取得して居た事も有り、弁護士兼司の第2秘書と成っていたのだった。


滋は、父親の勧めで、お見合いをし、彼氏が出来た様子だった。


F2&桜子は、相変わらずの様子だった。


優紀は、女子大卒業後、東京に戻らず、そのまま、地方で地方公務員に成って居た。


総二郎は、あれからも、『ちゃらんぽらん総二郎』は、継続して居て、『遊び人』継続中だった。



<総二郎side・回顧>


あきらは、“そろそろ、自分自身の身の為に、足を洗わなければ…な‼”、何て、言っていたが…。
俺には、失った者の大きさに気付いてから、身体の寂しさに、中々、足を洗えずに居た。
いつも、その後は、空しさだけが残って居たのだが…


“もう、そろそろ、こんな生活も潮時か…?”と、考えて居た時、俺に見合いの話しが入って来た。
否、見合いじゃねぇよな。
縁談だな。


俺の結婚相手は、決まったも当然だった。


F3&T3から、“総二郎の婚約記念に集まろうぜ‼”と、LINEが入って来た。


“嫌味か?”と、思うような、仕打ちだと思っていた。


が、実は、有る計画を奴らは、立ててくれて居たのだった。


有る計画とは…。



<優紀side>


つくしから、急に連絡が来た。


“ねぇ、優紀‼
 今週末、空いてる?”
「うん、別に予定ないけど…。
 何、何か有るの?」
“滋さんと桜子が、“優紀に会いたい‼”って、言ってるのよね‼
 だから、二人を連れて、そっちに行こうかな…と。”
「来ても、良いよ。
 でも、何も無いよ、温泉以外は…⁉
 それに、泊まれる旅館も一軒しか無いし…。
 この時期は、紅葉シーズンで、意外と宿泊者で埋まるみたいよ。
 泊まるなら、早目に、予約して於いた方が良いと思うよ。」
“日帰りにするから大丈夫だよ‼”
「うん、分かった。
 楽しみにして居るね‼」


優紀は、“つくしは、今まで、こんな事、言って来た事、無かったのに、何か有ったのだろうか?”と、不思議に思っていた。


そんな時、総二郎の婚約の話しがTVの情報番組から流れて来て、少なからず、ショックを受けていた優紀だった。


優紀は、優紀自身、総二郎の近くに居る事に辛さを感じて、自ら総二郎の傍を離れたというのに、“今更、何を考えてるの…⁉”と、自分自身を諫める優紀だった。



<新連載が始まりました。
 宜しくお願いします。
 此の『切な過ぎる二人…<総優>』を描き始めたのが、10月中旬に入った頃で、行楽
 シーズン頃を想定して描いていた為、紅葉シーズンが過ぎての投稿と成って居ます事を
 お詫びします。
 ご了承下さいませ。>