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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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まだ、知らない世界…<つかつく>  6.




【桜子の回想…。】


道明寺HDに関してだけでは無く、道明寺さんの記憶に関しても、私からは、絶対、先輩には、お話しする事は無かった。



だが、先輩のお供で行った会食の席で、会食先の企業経営者の方から、此の事が全て、先輩にバレてしまった。


「今のままだと、道明寺HDは、もう、終わりかも知れないね。
 全ての此の行いは、道明寺HD 社長…。
 楓さん自身が、単独で、行った事みたいだが…ね。
 今頃に成って、慌てても、如何なモノだろう…な。
 其れに、道明寺HDの後継者の司君が、倒れたらしいね。
 此の件に関しては、世間では、極秘事項と聞いて居るが…。
 如何も、道明寺HD 会長が、漏れない様に、情報をシャットダウンしている様だ
 ね。」と…。



だから、先輩のお供で行った会食の終了後…。
会食先の企業経営者の方をお見送りして、私は、ホッと一息をついて居た時に…。
私は、先輩から、懇願されていた。


「桜子、お願いが有るの?」


先輩から聞かなくても、先輩から言って来る言葉位は、予想が付いて居た私だった。


だけど、先輩を嗜める為…。
私は、態と、先輩には、言い出してもらっていた。


「何の事ですか?」


先輩は、間髪入れずに、私に返答して来た。


「桜子の事だから…?
 私が、何を云わんとしてるか位、気付いて居るわよね?」


だから、私も、間髪入れずに、先輩に返答していた。


「まあ、恐らくは…?」


尚も、先輩は、私に訴えて来た。


「助けたら…ダメ?」


私は、“やっぱり…か?”と、先輩を呆れてしまった。


「そんな事をしたら…?
 私のお祖母様 や 私のお祖母様のお知り合いの企業経営者の皆様から、顰蹙(ひんし
 ゅく)を買うだけですよ?
 折角、皆様が、先輩の為に、動いて下さった意味が無いじゃないですか?」


先輩は、悲しそうな顔をして居た。


やっぱり、“まだ、先輩は、道明寺さんの事を好き、何だ‼”と、私は悟っていた。


先輩は、道明寺さんを助け出したいんだろう?


だからって、其れを許可する訳にはいかない私が其処に居た事も、また、事実だった。


だから、私は、先輩に、切れそうに成って居た。


“そんな事をすれば…。
 会社は、如何成る。
 其れに、先輩を助けて下さった私のお祖母様のお知り合いの企業経営者の皆様に、先輩
 は、如何遣って、詫びを入れると言うのだろうか?”と…。


先輩の行動を抑え込む事も、私の仕事と成って居た。


だが、先輩は、そんな私に言えた言葉だったのかも知れなかった。


先輩は、道明寺さんを助ける為に…。
“先輩は、先輩で、必死なのだろう。”と、私は、悟っていた。


「其れは、十分過ぎる位、私にだって、分かってるの‼
 でも、私の為に、皆様がして下さった事で、道明寺を窮地に追い込む事は、私にとって
 は残酷な事よ‼」


私は、更に、先輩を呆れるしか無かった。


「先輩…?
 いい加減にして下さいよ?
 どんだけ何ですか?
 お人好し過ぎますよ‼
 先輩のお人好しは、他人(ひと)を不愉快にさせてしまうかも知れない事を認識して下
 さい‼」


で、先輩は、最後の手段とばかりに…。
私に提案して来た。


「じゃあ、椿お姉様だけには逢わせて欲しいの?
 ダメ…?
 椿お姉様から、話しを訊くだけだから…?」


私は、一応、先輩に確認を入れた。


「どんな話しを訊くだけ何ですか?」
「………」


先輩は、私の確認した事には、直ぐには、返答出来ずに居た様子だった。


大体は、先輩が、云わんとして居る事は、理解して居る私だった。


多分、道明寺さんの現状を知りたいのだろう?


先輩は、其の事を椿さんに訊き出そうとして居る事が、私には、目に見える様に、分かって居た。


だから、態と、先輩には、言わせた。


そして、先輩は、私の怒っているで在ろう顔付きに負けたのか?
やっと、白状して来たのだった。


「道明寺の病状を訊きたいだけ…。」


“やっぱり…か?”と、私は、思わずには、居られなかった。


だから、先輩を嗜めていた私だった。


「先輩…?
 分かってます?
 道明寺さんの病状を椿さんから訊いて、先輩は、如何したいんですか?
 先輩は、もう、一企業の社長、何ですよ?
 もう、社員だって居ます。
 先輩が、もし、一国の主なら…。
 国を滅ぼし兼ねない事案ですよ?
 企業は、信用性ですよ?
 まだまだ、此れからの未熟な企業に、一切の責任を終える程の力は有りませんよ‼」


先輩は、苦しそうな顔をして居た。


私は、分かってる。


でも、先輩に、強く言える人物等…。
私…位しか居ない。


じゃあ、心を鬼にしてでも、会社を守る為に、先輩にきつい事を言う事も、私の仕事だと思って居る。


“今、先輩が、どれだけ苦しんで居るのかも分かって居ながら、言わなければいけない、
 私の身にも成って下さいよ‼”と、言いたくも成って居た私が其処には居たのだった。




<此の二次小説『まだ、知らない世界…<つかつく>  6.』は、短めで、申し訳御座
 いません。>

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