戸惑い…<つかつく> 1.
【プロローグ】
つくしは、幼少期以来、久々の日本の地に降り立っていた。
つくしは、親の仕事の関係で、幼少期から家族で、NYに在住していた。
其のつくしが、父親の命令で、日本に帰国する事に成った。
其れは、つくしも、15歳に成り、そろそろ、将来を見据えて、日本の『仕来たり』等を覚える時期だろうという、つくしの父親の思惑に寄るものだった。
だが、つくしは、NYの『High school』では、スキップして、もう直ぐ、卒業予定だったのだ。
つくしは、取り敢えず、“『High school』を、卒業してから、日本に帰国したい‼”と、つくしの父親には、懇願していたのだった。
其の事に関しては、了承されたつくしだった。
で、つくしは、NYの『High school』を今夏、卒業して、日本に帰国する事に成った。
成田国際空港に到着したつくしを出迎えて居たのは、つくしの帰国を聞き付けていたつくしの『従姉妹』の静だったのだ。
実は、静の母親 と つくしの父親が、『姉弟』なのだ。
其れ故、つくしが、日本に居る頃は、静がつくしを、『従姉妹』というよりも、『妹』の様に、可愛がっていたのだ。
だから、つくしは、迎えに来てくれていた静を一目で分かったのだ。
静から、つくしに声を掛けた。
「つくし…?」
「静お姉様…?」
静とつくしは、抱き締め合っていた。
静とつくしの二人は、周りを気にせず、涙を流しながら、抱き締め合っていた。
そして、其の日は、藤堂家のリムジンで、藤堂邸に向かって居た。
そして、静の父親と母親…。
つくしから言えば、伯父と伯母に、つくしは、歓迎され乍ら、其の日は、過ごして居た。
そして、つくしの伯母(=静の母親)の提案で、当分の間、つくしは、藤堂邸にて暮らす事に成ったのだ。
つくしの伯母(=静の母親)がつくしに提案して来た。
「ねぇ、つくし…?
伯母様はね、つくしの事が凄く心配なの?
だからね、当分の間は、藤堂邸で、過ごして頂戴‼」
つくしは、戸惑ったが…。
つくしの伯母(=静の母親)の意見に、了承したのだった。
だが、其の後のつくしが、驚愕する様な言葉を、つくしは、伯母(=静の母親)から、言われていたのだった。
「それにね…?
静は、来年の年明け直ぐに、フランスに留学予定なの。
つくしが、日本に帰国する事が決まる前に、静の渡仏は、決まって居たのよ。
だから、此の邸につくしが、居てくれたら、伯母様は嬉しいわ‼」
つくしは、静を見遣っていた。
静は、つくしに頷いて居た。
だからだったのだろうか?
つくしは、静に、寂しそうな顔をして居た。
だから、其のつくしの顔付きに不安に成った静は、類を(藤堂)邸に呼び出すのだった。
静は、類が、内向的で、F3と静以外、靡かないのは分かって居た。
だが、つくしの天真爛漫な笑顔が、類の何かを変えてくれる様な気がして居たのだ。
だから、類とつくしの相乗効果で、“お互いの無い物を補い合ってくれたら…。”という思いから、静は、類につくしを会わせたのだった。
静が、類に、つくしを合わせた頃の類は、つくしを敬遠する素振りを魅せていた。
だが、つくしは、類が如何言う立場の人間かという事を知って居ても、普通に対応して来る所に、違和感が無く成り、自然に、つくしは、類に受け入れられて居たのだ。
そんな、類とつくしを見ていた静は、安心して渡仏出来ると踏んでいた。
だが、まだ、静が渡仏する事を知らされて居ない類は、其の事を知った時、イライラして居たのだ。
また、つくしも、静の渡仏が、近付くにつれて、塞ぎ込んでしまう日々が続くのだった。
静&類&つくしを取り巻く環境も、自然と変わって行く事をつくしは、実感するのだった。
そして、其の後に起こる環境の変化に対応する事が出来ないつくしが、其処には居たのだった。
今後、起こり得る事態に予期して居なかったつくしは…。
“此れからを、如何対応して良いのか?”と…。
戸惑い…始めていた。
また、“今後、如何、日々を過ごして行こうか?”と…。
迷い始めて居たのだった。
静に相談したくても、心配を掛けたく無いつくしは…。
一人、思い悩む日々が続くのだった。
つくしは、思ってしまうのだった。
“こんな事なら、日本に帰国しなければ良かった…。”と。
自分自身の気持ちに、戸惑いを魅せ始めたつくしだったのだ。
<此の二次小説『戸惑い…<つかつく> 1.』は、【プロローグ】の為…。
短めに成っております事をお詫び申し上げます。
了承の程、宜しくお願い致します。>