tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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俺の為だけの、俺の女…<つかつく>  2.




<司side>


そんな事が有った或る日…。


俺は、『party』に出席する為、メープルに来ていた。


其処に、パーティー嫌いの筈の『あの女』が来ていた。


如何も、親に、無理矢理、連れて来られたパターンの様子だった。


かなり、不機嫌な顔付きをしていた。


俺にも、全く気付かねぇって、如何言う女、何だよ?


俺は、自他共に認める『モテ男』の筈だ‼


なのに…だ。
俺には、全く、見向きもしねぇ‼


今、思えば、其れが却って、俺があいつを意識する要因に成ったのかも知れねぇ‼


で、あいつは、酔っ払ったのか?
顔を真っ赤にしてやがる。


親に何か言って、ドアに向かってるのが見えた。


俺は、気に成って、あいつの後を就けた。


で、空気を吸いにでも向かったのか?
バルコニーの方に向かって居た。


で、俺は、バルコニーで、あいつに声を掛けた。


俺から、女に声を掛ける事は、今まで嘗てねぇ事だった。


だからだろうか?
如何言って、あいつに声を掛けたら良いのか?
俺は、躊躇していた。


だが、あいつが後ろを振り向いたから、声を掛けずには、居られなかった。


俺は、後ろを振り向いたあいつの顔を見詰めてしまった。
後ろに振り向いた時のあいつの顔が、ほろ酔い気味のとろっとした可愛い顔に成ってやがった。


「よぅ、来てたんだな?」


俺が、声を掛けてるのに…だ。
あいつは、俺を覚えてねぇのか?
俺の気が抜ける様な返事を返して来た。


「何方様でしたか?」
「はぁ~??
 覚えてねぇのかよ?
 この間、此処(メープル)のラウンジのVIPルームで、会ったよな?
 お前は、さっさと、帰りやがったが…。」


思い出したのか?
納得した様に、俺に返事を返して来た。


「あぁ~。
 あの時の…?
 覚えて無くて、すみません。」


俺は、“やっぱり…か?”と、吃驚もしなかった。


「こんな所で、何遣ってんだ?」
「あぁ~。
 少し酔っ払ったので、酔い覚ましに。」
「そんな格好で居ると、襲われるぞ‼」


こいつは、俺の言葉に、笑って来やがった。


本当は…。
“そんなほろ酔い気味のとろっとした可愛い顔で、其処(バルコニー)に居ると、襲われ 
 るぞ‼”と、言いたかった俺が居たのは、事実だった。


「襲われるって…(笑)?
 私、幾つだと思います。
 良い大人ですよ‼」


俺は、話題を変えた。


「お前、牧野コーポレーションの娘らしいな?」
「そうですけど…?
 其れが何か?」


俺は、こいつの瞳(め)に吸い込まれそうな気分で居た。


それ程までに、こいつの瞳(め)の奥には、意思がはっきりと見えていた。
ほろ酔い気味の状態なのに…だ‼


こんな女を見る事は、俺にとって、初めてだった。


だから、こいつの事を知りてぇと思った。


だから、先に俺の事をこいつに伝えた。


「俺は、『道明寺司』だ‼
 『道明寺HD』の後継者だ‼
 総二郎とあきらとは、幼馴染で親友だ‼
 歳も、総二郎とあきらと同い年だ‼」


なのに、こいつは、気のねぇ返ししか、俺にはして来なかった。


しかも、背中を見せた状態で、言われている俺って、如何、何だよ。


「そうですか?
 私は、『牧野つくし』と、申します。
 歳は、一つ下に成るのかな?
 貴方も、F4の一員なの?」
「ああ。」


俺は、間髪入れずに、答えた。


だが、こいつは、更に、気のねぇ返事しか返して来なかった。


“やっと、俺に興味を持ったのか…よ?”と、思ったのに…よ。


「そう何ですね?」


全く、俺に興味を示さねぇ女は、俺の周りには居ねぇ。


その事が却って、俺が、こいつを忘れられねぇ要因の一つに成った事は、言うまでも無かった。


“何なんだよ?
 少しは、こっちを見ろよ?”と、俺は、心の中で、こいつに吠えていた。


だが、こいつは、しらっと、その場を後にしようとしたので、俺は、慌てて、こいつの腕を掴んで、引き寄せてしまった。
否、抱き締めてしまった。


抱き締めた感触は、最高だった。
俺に、寸分の狂いなく、寄り添って来るこいつの身体に堪らず、きつく抱き締めて居た。


ほんと、無意識の行動だったのは、言うまでもねぇ。


だが、俺は、こいつに、腹を殴られていた。


あの女は、何ちゅう、『女』、何だよ‼
有り得ねぇっつーの‼

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