俺の為だけの、俺の女…<つかつく> 23.
<司side>
俺の執務室に、F3が遣って来た。
“お前等は、暇なのか?”と、言って遣りたかった。
しかし、俺は、つくしと道明寺邸で同棲して居る事を言わずに居た事をF3から、指摘されて、言って無かった事に気付いた。
あきらから、口火が切られた。
「あのよぅ~。
司…?
俺等に、報告するべき事は有ったよな?」
俺は、首を傾げて、“分からねぇ‼”と、ジェスチャーして遣った。
其の俺の姿に、業を煮やしたで在ろう類が、口火を切って来た。
「静から、聞いたよ‼
牧野と、道明寺邸で、同棲を始めたんだって…?」
「………。
静は、誰から、聞いたって?」
俺は、一瞬、何て答えて良いのか?
迷った。
何故なら、つくしが、喋ってねぇのに、俺から言う訳に行かねぇからだ‼
だが、俺は、類の言葉に、“何も言えねぇ~‼”状態に成っていた。
「静は、牧野から、聞いたらしいよ‼」
「はぁ~??」
そりゃあ、“つくしが言った‼”って言うんだったら、俺も、“言って良いって事だよな?”
と、思い、正直に、F3に話しして居た。
「実は…よ。
ババアが、つくしの父親に、俺とつくしの同棲の打診をしてんだよ。
で、つくしは、つくしの父親に促される形で、道明寺邸での俺との同棲に了承したっ
て、訳だ‼」
F3は、納得していた様子だった。
「そう言う事…か。」
「やっぱり、そう言う事に成ったのか。」
「そう成るだろうとは、思ってたけど…ね。」
「でも、言っとけよ‼
内緒はねぇだろ?」
「ほんと、そうだよ‼
誰のお陰で、司と牧野は、付き合えて、婚約者に成れたと思うの⁉
いい加減にしてよね(笑)‼」
類は、一応、笑ってやがるが…。
俺が、類に言わなかった事を拗ねてるのは、間違いねぇよな。
それに、総二郎とあきらが、俺につくしを会わせてくれて無ければ…。
俺とつくしは、未だに、会ってねぇって事だろうから…。
俺は、こいつ等 F3に薄情者だったと、反省していた。
だから、素直に謝ったのに…。
人を揶揄る事は、忘れねぇんだよな‼
こいつ等 F3は?
「言わねぇで、すまなかった。」
「へぇ~。
司から、謝ったよ‼
此れも、もしかして、『牧野効果』…?」
「ほんとだな‼
司に素直に謝られると、気色悪ぃぜ‼」
「明日、槍でも降らなきゃ、良いがな‼」
俺は、こいつ等に威嚇して於いた。
「うるせぇ!」
だが、こいつ等は、俺に、優しい目付きで、言って来た。
「「「司…。
良かったな(ね)‼」」」
「まぁ…な。
近々、婚約発表も行う予定、何だよ。」
こいつ等 F3も喜んでくれてると、思って居たが…。
俺は、こいつ等 F3に、言われた言葉は、想定外だった。
「「何で、紹介して遣った俺等より、先に、司と牧野が、婚約発表すんだ?」」
「ほんとだよ‼
折角、牧野と引っ付けて上げたのに…。
何で、俺と静より、先に婚約発表すんのさぁ~⁉」
「うるせぇ~!
此れは、両家の親が決めた事、何だっ‼
決めたのは、俺じゃねぇ‼」
「「「………」」」
此れで、こいつ等 F3は、何も言い返せずに居た。
やっぱ、俺の勝ちだよな‼
<つくしside>
桜子から、更に、連絡が来た。
“先輩…?
婚約発表、為さるって、本当ですの?”
「まあ、両家の親が決めた事だから…。
司と私が、決めた事じゃ無いから…。
近々、婚約発表も行う予定だと思うけど…。
其れが、如何したの?」
“大変な事が起こってるんです‼”
「う~ん、如何言う事…?」
“道明寺さんと先輩が、婚約発表、為さるという事で、西門さんとあきらさんが、怒って
るんです‼”
「如何して…よ?」
“先輩…?
分かりませんか?”
「………」
私が、喋らずに居ると…。
桜子は、溜息を付きながら、言って除けていた。
“はぁ~⤵。
先輩…?
いい加減にしてもらえます~?
あのですねぇ~。
先輩に道明寺さんを紹介したのは、誰か?
分かっていらっしゃいます。”
「………」
私は、何も、言い返せ無かった。
だが、桜子は、尚も、私を責めて来た。
“それなのに、先に道明寺さんと先輩が、婚約発表、為さるって事で、西門さんとあきら
さんが、便乗すると言い出したんです‼
如何してくれるんですか?”
「………」
何か、大変な事に発展してしまって居る様子だった。
如何するのよ‼
この状況…⁉