tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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俺の為だけの、俺の女…<つかつく>  3.




<つくしside>


私は、あの日、西門さんと美作さんが、あのメープルのラウンジのVIPルームの部屋に居た時点で、何か有ると踏んでいた。


だが、桜子から来たLINEは…?


『先輩、今日、女子会しませんか?』


って、事だった筈…。
だから、私は、了承した筈…。
で、私は、仕組まれて居た事に気が付いた。


多分、私のママが、影響してる事は、否めない。


でも、騙された私が悪いのは、事実だけど…。
ママに頼まれたと言えど、私を騙した桜子の事を、私は、如何かと思って居た。



で、あの日から、数日後、無理矢理、両親に連れて来られた『party』の時…。
一時的に、酔い覚ましの為、その場を退席して、一人、バルコニーに居た所で、声を掛けられた。


「よぅ、久し振りだな?」
「………」


実は、私は、声を掛けられた時、“この人、誰…?”と、成っていた。
全く、分かって居なかった。


まさか、あの日の男性だとは思ってもみなかった。
しかも、名の知れた家柄の男性だとも…。


だから、私は、私に声を掛けて来たこの人は、何の為に私に声を掛けて来たのかも、分からずに居た。


だから、私は、この人に、“この場から、早く離れて欲しい‼”と、願わずには居られなかった。


なのに、中々、離れずに、此処(バルコニー)に居るこの人を、私は、恨めしく思うと共に、上の空で返事をしていた。


勿論、私自身の顔を振り向かせるだけで、私の背後に居るこの人に、背中を見せた状態で、私は、話しして居た。


失礼は承知の上の事だった。


其れなのに、この人は、私の方からこの場を離れ様として居る私の腕を掴んで来た。
そして、私は、この人に抱き締められていた。


今まで、誰とも、こう言うシチュエーションに成った事の無い私は、思わず、この人のお腹を殴ってしまっていた。


だから、気拙く成る前に、この場から離れる為に、私は、此処(バルコニー)から離れた。



<司side>


俺は、信じらねぇで居た。


俺が、何で、女に殴られてんだ。


でも、一瞬、心地良い感じがした。



実は、俺は、幼少期の頃から、シスコンと言われる位ぇ、姉ちゃん大好き人間だった。


確かに、普通では無い、姉弟関係では在った。


親は、NYだったし、俺の物心着いた時から、俺の親代わりは、姉ちゃんと道明寺家の使用人頭のタマだった。


其の姉ちゃんは、俺を暴力で抑え込む様な人間だった。


俺は、親の愛情は受けずに育った。


だから、幼少期の頃の俺は、親から受けられない愛情を、姉ちゃんがくれる愛情表現で、『愛情』と言う飢えを凌いで居たのかも知れねぇ。


俺に対する姉貴の愛情表現だけは、幼少期の頃から、俺には理解出来て居た。


だから、シスコンと言われる所以は此処だろうと、俺は思って居た。



だが、他人が、しかも、女が…。
俺の目の前で頭ごなしに怒り、俺に暴力を振るって来る様な女が、この世に存在する等、俺は、思っても居なかった。



俺の好みは、姉ちゃんみてぇな女‼


けど…。
姉ちゃんみてぇな女を今まで、俺は、見た事が無かった。


其れなのに…居た。


あいつの顔は、美人系ではなく、何方かと言えば、可愛い系に属するかも知れねぇけど…。
如何も、俺は、俺が理想とする女を見付けてしまった様だった。


所謂、俺は、俺の初恋が、あいつだという事に、気付いてしまった。


だが、あいつの素性は、分かってる。


俺から、女に近付く等、今までねぇんだ。


多分、俺が言わずとも、SPから、報告を受けたババアが動くだろ⁉


俺は、その時に、あいつを捕まえて遣れば良いだけの事だと、その時は安易に思って居た。


だが、一筋縄では行かねぇあいつを知る事に成るとは、この時の俺でも、想像出来ずに居た。



<楓side>


私(わたくし)は、SP寄り、報告を受けて居た。


NYでは、司は、『ゲイ』と称される程、女性嫌い。


お見合いの席にも、中々、出ようとしない。


私(わたくし)は、痺れを切らし掛けていた。


そんな時のSPからの報告には、仰天してしまった。


早く、其の令嬢を確保する事を考えないといけないと思って居た。


司が好意を抱いて居る令嬢の親の其の企業名は…?
現在、日本では、飛ぶ鳥を落とす勢いの『牧野コーポレーション』の令嬢との事。


私(わたくし)は、直ちに、牧野コーポレーションと、アポを取る様に、秘書に話しを進めていた。


司が、好きに成る女性等、居る筈等無いと、考えて居た所の光明。


逃すものですか?


私(わたくし)は、その時は、簡単に話しは進むと、思って居た。


だって、司の容姿に、『道明寺』というバックグラウンドが在れば、簡単な話しだと、安易に考えて居た。


だが、そう簡単では無い事に、項垂れてしまった私(わたくし)だった。

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