tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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Again and again…<つかつく>・<総優>  2.




<つくしside・語り>


実は、私と優紀は、大学への通学を考えて、利便性という観点から、学生の頃より、マンションにて、ルームシェアしていた。


間取りは、6畳間の洋室2部屋と6畳のリビングルームでの2LDKに住んでいる。
勿論、バス・トイレ別タイプ。
此処は、重要…。


大学の頃は、まだしも…。
私が、研修医、優紀が、看護師に成ってからは、私と優紀との重なる時間は、それ程なく、擦れ違いの方が多い。


一日、会わずに終わったって日が何日も続く事はざらだった。


そんな中でも、休みの日が重なれば、リビングルームで、一緒に過ごす様にしていた。


そんな日は、もう一人、一緒に居る娘(こ)が居た。


そうなので在る。


英徳大学の後輩、桜子だった。



私と桜子の出会いは、ひょんな事からだった。


私は、桜子に懐かれてしまったのだ。



此れは、今から、3年前…。
私が、大学3年の頃のお話しだ。



英徳大学は、医学部だけが、学舎が、別の所に在った。


実は、英徳大学には、付属として、英徳大学付属病院が在る。


その為、医学部だけは、英徳大学付属病院の隣の敷地内に、学舎が設けられていた。


その為、本学舎となる英徳大学には、普段、医学部の学生は通う事が無いので、本学舎の学生とは、面識が、殆んど無かった。



だが、偶然、英徳大学 本学舎で、桜子と巡り会った其の日は…。
偶々、本学舎に提出書類が有り、私は、英徳大学 本学舎に出向かなければ成らない日だった。


私は、本学舎は、余り、好きでは無かった。


本来は、セレブ学校で有名な英徳学園。


英徳学園の在籍年数が長い学生だと、付属の幼稚舎から、在籍している学生が、殆んどだった。


所謂、エスカレーター式に上がって来た学生という訳だ。


まあ、言う成れば、お金でモノを言わせているとでも言うべきか?
寄付金の額がモノを言うらしい。



だが、英徳大学 医学部の偏差値は、日本最高峰と言われる国立大学の偏差値に匹敵する程の学力が必要と言われている。


その為、英徳大学 医学部の殆んどの学生は、センター試験 or 推薦入試 or 一般入試で、試験を受けて、入学して来た学生が、非常に多い。


だから、医学部 学舎内は、セレブ学校と言う言葉を忘れそうに成る程だった。


それだけに、本学舎に行けば、現実を見てしまうという訳なのだ。


そんな中でも、私が、英徳学園を選んだ理由の一つに…。
研究費に、かなり、費用を注ぎ込んでいる所だった。


所謂、研究したい学生にとっては、有難い大学という訳だった。



だから、本学舎に行く時は、私は、常に、心の中で、叫んでいた。
“溜息しか出ないわよ‼”と…。


でも、その日は、何故か?
時間が有り、思わず、本学舎を探検したく成って居た。


で、中庭に着いた時、一人の美人なモデル(?)とでも言うのか?
其の一人の美人なモデル(?)風の女子学生が、『多勢に無勢』と、言わんばかりに、数名の女子学生に、寄ってたかって、虐められていた。


所謂、嫉妬の言葉の応酬だろうと、思われた。


スルーしても良いのだけれど…。
否、殆んどの学生は、スルーするだろうけれど…。


私は、何故か?
スルー出来ずに、声を発していた。


「其処で、貴女達、寄ってたかって、何をして居るの?
 『多勢に無勢』で、格好悪く無いの?」
「「「………」」」


何も言い返して来ない女子学生達に、私は、言葉を発していた。


「一体、何が、気に入らないの?」
「何って…?
 この女、F4の皆様に気に入られたいが為に、整形までして近付いて居るのよ‼
 この女はね…?
 幼稚舎の卒園アルバムに載っている顔と、全く違う顔をしているのよ。
 言う成れば、元々の顔は、『ブス』なのよ。
 貴女、此の女を憎たらしいと思わないの?」


私は、首を傾げて、分からないとジェスチャーして魅せた。


「貴女、潜りじゃないわよね?」
「でも、貴女、見掛けた事、無いわね?」
「でも、英徳学園じゃあ、学生証 or 証明書が無いと、此の敷地内には、入れない
 筈…?」


だから、私は、学生証を見せて上げた。


「貴女、医学部なの…?」
「そう、医学部よ。
 だから、貴女方が、整形して居ても、私なら、見破れるけど…?
 見て差し上げましょうか?」
「「「………、結構よ‼」」」


そう言いながら、この場を離れ様としていた。


だから、私は、振り向き様に言って遣った。


「また、この娘(こ)に手を出す様なら、いつでも、研究材料に貴女方を医学部に招待し
 て差し上げるわね‼
 宜しくて‼」
「「「………」」」


私に太刀打ち出来ないと認識したのかは、分からなかったが…。
其の女子学生達は、何も言わず、この場を後にしていた。



で、そんな事が有ってからは、私は、すっかり、桜子に懐かれ、今では、『桜子』・『先輩』と、呼び合う仲に成った。


そして、その後、優紀に、桜子を紹介して、3人は、すっかり、馴染んでいる。


だから、其れからは、桜子は、私と優紀が住むマンションに出入りし始めた。
いつも、美味しそうなケーキを抱えて…。


桜子自身は、太るからという理由で、一切、口にはしないのだが…。


私が見ていて思うには、桜子は、本当は、ケーキの様な甘い系の類は好き何だと思うのよね?


でも、桜子は、敢えて、我慢しているんじゃ無いかと思うのよね。


其れは、“好きな人が居るって証拠かな?”と、思う私だった。

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