Again and again…<つかつく>・<総優> 7.
<一部の表現に不快に成るやも知れない言葉が入って居ます。
お詫びします。>
総二郎は、優紀を見て、優紀は、あの日の事を後悔して居ると認識していた。
また、優紀も、総二郎は、優紀自身を、“避けて居るのだろう。”と、認識していた。
二人は、何も一切、言葉を交わそうともしなかった。
唯、総二郎は、優紀を見詰め、優紀は、俯いたままだった。
此の不自然共いうべき総二郎と優紀の姿に、何も感じない者等居ない筈だった。
まあ、つくし以外は…。
だが、総二郎と優紀は、その後も、何も言わなかった。
なので、F3は、謝恩会の終了後、つくしと優紀と桜子を誘い、此の真相を訊き出そうとしていた。
総二郎にとっては、“余計な事をしやがって…。”と、言うしかなかった状態だった。
だが、まだ、優紀と居られる事に関しては、“何か、モヤモヤした自分自身の此の気持ちを理解出来るんじゃねぇか?”と、思う事で、此のチャンスを生かそうとして居る総二郎が、其処には居たのだった。
で、謝恩会の終了後に移動した場所は、メープルの司がキープしている部屋だった。
つくしと優紀は、何か、嫌な予感しかしなかった。
唯、つくしと優紀は、桜子からは…。
「こんな機会は、滅多に無いんですから…。
楽しみましょうよ‼」
と、言われていた。
何故なら、誘導する様に、F3(総二郎以外)は、つくしと優紀と桜子を迎え入れていた。
そして、その場で、総二郎と優紀は、F3&桜子から、真相を訊き出されて居た。
あきらが口火を切って来た。
「総二郎…?
何で、総二郎と其方に居る彼女との二人…?
そんな不自然、何だ?」
総二郎は、溜息を付きながら、F3&つくし&桜子に話しして居た。
勿論、総二郎は、優紀にも、了承を得ていた。
「こいつ等に話ししても良いか?」
「………」
優紀からは、言葉は、無かったが…。
もし、今日、伝えなかったとしても、今後、優紀は、桜子から、追及される事は、分かり切っているので、総二郎から話ししてもらう方が良いと、判断していた。
なので、頷いた優紀だった。
総二郎から話しを聞いたF3&つくし&桜子の面々は、それぞれ、思って居た事は違っていた。
先ず、つくしは、驚愕で、言葉もなく、目を見開いて、口をパクパクしていた。
桜子は、相手は誰だとは分からなくとも、“やっぱり…。”と、思って居た。
類は、何と無く、二人の表情で、二人の関係を理解していた。
あきらは、そんな事が、高校の頃に…。
既に、総二郎と優紀の間に有ったという事よりも…。
あきら自身にとっては、総二郎の中で、そんな事が起こっていたという事を見抜けて居なかった事の方が、ショックで在った。
総二郎に一番近い存在は、“俺(あきら)自身だ‼”と、自負していたからだった。
司は、実際、総二郎は、『遊び人』という事なだけで…。
“総二郎は、本気の恋を出来ねぇ奴だ‼”と、認識していたのだった。
だから、総二郎自身が、初恋を幼少期にしていた事等、考えられずに居た。
其処は、司が、総二郎から遅れを取って居ると認識せざるを得ないと、思っていた。
何故なら、やっと、司は、好きな相手(初恋の女性)に巡り会って居るのだから…。
で、総二郎は、優紀を見ていて、あの頃と、そう、高校の頃と違う優紀の魅力に嵌まりそうに成って居た。
あの時感じた、総二郎と優紀が一線を越えた以降の総二郎の身体の焦燥感は、一体、何だったのか?
また、優紀と共に、調べて見たく成って居た総二郎だった。
だが、此の状況に、それは難しく、あの時、訊き出せなかった優紀の連絡先を訊き出し、総二郎は、後日、優紀と落ち会いたいと思って居た。
だが、そのチャンスは、その日に訪れた。
実は、つくしと優紀は、アルコール類が、そんなに強い方ではない。
だが、その日は、つくしと優紀に、桜子から飲ませていたのだった。
其の桜子の行為は、態とだった。
だから、酔っ払ったつくしと優紀は、何故か?
それぞれ、隣に座って居た相手に凭れ掛かり出した。
つくしは、司に…。
優紀は、総二郎に…。
で、桜子は、ニヤッとしていた。
桜子は、司と総二郎に声を掛けていた。
「先輩と優紀さんが、酔い出すと…。
眠ってしまって、中々、起きないんです。
介抱してもらって良いですか?」
あきらは、桜子の策士振りに、心の中で、溜息を付いて居た。
“はぁ~⤵。”と…。
で、つくしは、司に寄って、横抱きに抱き上げられて、司の主寝室で在るベッドルームのベッドに運ばれて…。
優紀は、総二郎に寄って、横抱きに抱き上げられて、普段、総二郎が、司がキープしている部屋に泊まる時は、泊まっているゲストルームのベッドに運ばれた。
其処で、つくしは、抱き上げられている状態が心地良かったのか?
つくしは、司の首に、巻き着けて居る腕を外す事が出来ず、有ろう事か?
つくしは、司を引き寄せて、司の唇にkissをしてしまっていた。
司は、そんなつくしの可愛らしさに堪えられず、司自身も、つくしを離す事が出来ず、一線を越えてしまった。
また、総二郎も、此のチャンスを生かそうと、優紀を抱き締めたまま、離す事が出来ずに居た。
既に、一線を越えている総二郎と優紀では在るのだが…。
総二郎は、優紀をじーっと見詰めていた。
優紀は、気配を感じ、瞼をそーっと開いて居た。
で、此の状況を如何考えたら良いのか?
悩んでいた。
だが、総二郎は、優紀に訊いてしまって居た。
「良いか?」
「………」
優紀には言葉は無かったのだが、確かに、優紀は頷いて居た。