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花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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もう、逃げられない…<あき桜>  前編




<『もう、逃げられない』の二次小説は、<つかつく>に続いて、<総優>も、投稿させ
 て頂いて居ますので、<あき桜>も、投稿させて頂きました。
 実は、amiの1周年記念として、『嵐version』二次小説を投稿しようと考えて居る前 
 は…。
 amiの1周年記念として、『もう、逃げられない…<総優>』の二次小説を投稿する時
 に、<あき桜>でも、『もう、逃げられない』の二次小説を、投稿しようと企んで居ま
 した。
 なので、1周年記念は、2か月近く、過ぎていますが…。
 もし、宜しければ、<あき桜>も、ご覧下さいましたら、幸いです。
 宜しくお願いします。>



<桜子side>


F3・滋さんが大学1年、先輩・優紀さんが高校3年、私が高校2年に、それぞれ進級する少し前の春休み中に、道明寺さんはNYに渡米した。


道明寺さんのお父様が倒れられた事に寄り…。
道明寺さんと先輩が、道明寺さんのお母様と約束を交わしたという1年の猶予を終える事も無く、道明寺さんが渡米を決断した事には、私達 F3&T3は、驚愕した。


勿論、道明寺さんと先輩が出された結論なら、お二人をフォローする事は、私達は、異論はなかった。


で、道明寺さんの渡米前…と言えば。
其れまでの集まりの時の集合場所は、道明寺邸だった。


道明寺さんの渡米後は、ご本人が居ないのに、道明寺邸という訳にも行かず、F3&T4の集まりの時の集合場所は、必然的な形で美作邸に成って居た。


其れも、私が、英徳大学に進学した頃を境に、F3&滋さんが、家業に携わる様に成って行き、また、先輩も、徐々に、忙しさが増して行った。


それまでと違って、皆が皆、忙しく成ってきた事で、会う機会が全く無くなり、大学内で会っても、昼食時に会える程度に成って行った。



で、私が英徳大学1年の時…だった。


先輩は、英徳大学2年に成って直ぐの頃から、“来年からは、本腰入れて司法試験の勉強付けに成ると思うから、今年は、バイトを掛け持ちする事にした。”と、言って居た。


で、先輩は、勉学とバイトの掛け持ちで、忙しくしている様子だった。



其れから、2年経って、先輩が大学4年に成って直ぐに、道明寺さんが『4年後、迎えに行きます。』の公言通り、先輩の下に帰って来た。


道明寺さんが帰国後に、先輩が司法試験に合格した事も有り…。
また、先輩が、大学卒業後、安定(やっぱり…。)の道明寺HDに就職して、道明寺さんのお母様の勧めも有り…。
道明寺さんと先輩は、道明寺邸で同棲を始めた(先輩は最初、渋って居たのだが…。)。


そして、先輩は、道明寺HDの法務部で、1年間、司法修習生と成り、其の1年後には見習い弁護士と成り、その後に道明寺さんの第2秘書に成った。



また、西門さんと優紀さんは色々有った様子だったが…。
お互いの思いが通じて、西門さんが大学3年、優紀さんが女子大2年の頃から、西門さんが、周り(私達 F3&T3)には、内緒(にして居るつもり)で、付き合い出した様子だった。


其れも、優紀さんでも、西門さんとお付き合いして居る事に、気付いて居なかったそうだ。


私は、不思議で成らなかった。


で、優紀さんは女子大3年の時から家元夫人に就いて、次期家元夫人修行を頑張っている様子だった。


其れも、優紀さんの知らない所で、如何やら、始まって居た様子だった。


優紀さんは女子大卒業後、西門邸で生活しながら、西門流の内弟子である。



花沢さんは、大学在学中から、花沢物産に拘わり出し、英徳大学を卒業して直ぐ、フランス支社に赴任した。



滋さんはドバイと日本を行ったり来たりと忙しくしていた。



そして、私と言えば…大学2年に入る頃だった。


塾の帰りだと言う、美作シスターズと街で偶然会った。
美作シスターズとは、美作さんの双子の妹達の絵夢ちゃんと芽夢ちゃんの事。


で、其の美作シスターズから、声を掛けられた。


「「桜子お姉ちゃま、こんにちは!
  最近、お邸に遊びに来て下さらないから、寂しかったの。
  今日、遊びに来て下さいますぅ~。」」
「………。
 突然、今日、私が(美作)邸に行くと、ママがびっくりするといけないから、ママに聞
 いてみて‼」
「「は~い‼
  OKだったら、絶対、遊びに来て下さいね‼」」


何~て、言われてしまい、戸惑ったけれど…。
美作ママ=夢子さんの許可が下りたとかで、本当に美作邸に遊びに行く事になってしまった私だった。


それからの私は…。
美作シスターズと次回の約束を取り交わす様に成り、頻繁に、美作邸にお邪魔する日が増え、いつの間にか、お邪魔する事が当然のように成ってしまって居た。


下手すれば、"泊まって行って…。"と、夢子さんから言われて戸惑う事が多いが…。


美作さんも別に私がお邪魔して居ても、不思議そうではなく、寧ろ、歓迎してくれている様に見えた。


美作さんはまだ、『マダムキラー』を公言しているので、私を相手にしている訳では無いと思っていた。



そんな時に、偶然、美作さんと大学で、久し振りに会い、美作さんにF4ラウンジに誘われた。


そして、私は、美作さんに言われた一言に驚かされた。


「桜子、今、付き合ってる奴、居るのか?」
「彼氏が居たら、絵夢ちゃんと芽夢ちゃんと約束して、こんなに頻繁に、美作邸にはお邪
 魔しないと思いますけど…⁉」


もし、私に彼氏が居たら、こんなにお邪魔出来る時間有ると思うのだろうか?


「じゃあ、俺の事は、如何思う?」


美作さんのこの言葉の意味を、私は、図り兼ねていた。
で、思わず、タメ語で返事を返してしまっていた。


「はぁ~??」
「そんな吃驚する事かぁ?」
「そりゃ、吃驚するでしょ?」


美作さんの言葉に、私は、更に、驚愕して、言葉が出て来なかった。


「………。
 なぁ、桜子…?
 俺等、付き合わねぇか?」
「………」


更に、突然の美作さんの言葉にひっくり返りそうに成って居た私だった。


「俺の態度で、桜子だったら気付くと思って居たんだけどな?」
「私は、美作さんから、素知らぬ振りをされていたのに…ですか?」


美作さんは、戸惑って居る様子だった。


「否、まあな。
 お前が、頻繁に双子に会いに来る様に成って、(美作)邸で桜子に会える事が楽しみで
 仕方ない俺が居る事に気付いて、いつ、桜子に告ろうか、悩んでいたんだ。」


私は、更に、不思議だった。
だから、首を傾げるしかなかった。


「『マダムキラー』を公言していらっしゃるじゃないんですか?」
「桜子への気持ちに気付いて、全部、相手とは切ったよ。」
「………」


私は、直ぐには、何も、答えられずに居た。
先輩に言わせれば、“有り得ないつっーの‼”で在る。


如何しよう‼
嬉しいのに、戸惑っている私が居る…。
でも、受け入れたいと思う私も居る…。


私は、直ぐには、返答しなかった。


一応、美作さんには、保留にしてもらって居た私だった。

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