もう、逃がさねぇ…<あき桜> 前編
<あきらside>
俺は、最初、如何言う経緯かは、全く分からなかったのだが…。
桜子が、俺ん家(ち)(美作邸)に、ちょくちょく、遊びに来る様に成っていた。
其の回数も、尋常じゃ無かった。
如何も、絵夢と芽夢が、桜子を(美作)邸に誘っているらしかった。
桜子が、帰り際に、いつも、絵夢と芽夢と、次の約束の日を交わして居るらしいという事が分かった。
俺の双子の妹達の絵夢と芽夢に慕われている桜子の姿を見て居て…。
また、絵夢と芽夢に接している桜子の姿を見て居て…。
俺は、気付いちまった。
桜子が、今度は、いつ、遊びに来るのか?…を。
知りたい俺が居る事を…。
桜子が、(美作)邸に遊びに来る日が楽しみで仕方なかった。
桜子が、(美作)邸に遊びに来ると分かって居るその日は…。
俺は、早く帰れる様に、その日の仕事は、猛スピードで仕事を熟して居た。
桜子に対する自分(あきら)自身の気持ちに、気付いちまったのなら、仕方ねぇ。
俺は、『マダム』も、『遊びで付き合っていた女』も…。
全て、切った。
で、連絡用にして居た携帯を解約した。
で、新しく『iPhone』を購入した。
『iPhone』は、桜子専用にするつもりで居た。
で、全ての準備を整えて、俺は、桜子が、カフェテリアに現れる時間を見計らって、大学に向かった。
で、俺は、偶然を装うって、桜子と会い、F4ラウンジに誘って、口説く事にした。
だが、俺の決死の告白にも、桜子の奴は、保留にしやがった。
そんなある日…。
桜子が、遊びに来て居る時間に、仕事が長引き、早く(美作)邸に戻れねぇ俺だった。
次はいつ、桜子が、遊びに来るのか?
知りたかった俺は、絵夢と芽夢に訊き出していた。
「絵夢、芽夢…?
今度は、いつ、桜子が遊びに来るんだ?」
「「えっ??
お兄ちゃま…?
もしかして、桜子お姉ちゃまの事が好きなの?」」
俺の気持ちが、双子の妹達にバレるとは…?
“情けねぇ‼”とは、思うものの。
バレたのなら、協力してもらうつもりで居た。
其れが、絵夢と芽夢から、協力してくれる話しに、勝手に成って居た。
俺は、絵夢と芽夢に返事した。
「ああ。
桜子の事が、好きだ‼
絵夢と芽夢は、俺に協力してくれるのか?」
「「勿論っ‼
だって、絵夢と芽夢は、桜子お姉ちゃまに、本当のお姉ちゃまに成って欲しいんだも
の‼」」
絵夢と芽夢は、顔を見合わせながら、相槌を打って居た。
「「ねぇ…‼」」
だから、俺は、そんな絵夢と芽夢の援護射撃に頼る事にした。
「じゃあ、頼んだな‼」
絵夢と芽夢は、俺が安心する様な言葉を掛けてくれた。
「「うん。
任せて於いて…‼」」
俺にとっては、良い意味の援軍…。
心強い協力者達だろう。
だから、桜子の返事が、『保留』だった事を伝えた。
「実は…な、桜子の返事が、『保留』だったんだよな。
絵夢と芽夢に、任せても良いか?」
「「うん。
任せて於いて…‼」」
で、絵夢と芽夢は、作戦を考えたとかで…。
桜子が、遊びに来る事を、朝から、楽しみにして居る様子だった。
頼もしい、俺にとっての援軍だよな‼
で、桜子が、遊びに来てくれた時に、絵夢と芽夢は、行動に移し出した。
その後…。
そんな絵夢と芽夢の協力のお陰(?)で、俺と桜子が、付き合いした切っ掛けは…?
俺が、仕事から帰宅して(美作)邸に居る時…。
絵夢と芽夢が、桜子に言った一言からだった。
「「桜子お姉ちゃまが、絵夢と芽夢の本当のお姉ちゃまに成ってくれたら、嬉しいのに
なぁ~‼」」
絵夢と芽夢が言った一言に、気を良くした俺が、絵夢と芽夢に約束を交わしていた。
「桜子が、良い返事してくれねぇんだ‼
けどな、桜子に、“うん‼”って、言わせるから、待ってろ‼」
「「うん、お兄ちゃま、頑張ってぇ~‼」」
絵夢と芽夢は、態と、俺にエールを送り出した。
で、桜子は、お袋からも、突っ込まれる事態に成ってしまって居た。
「何で?
桜子ちゃん、あきら君の事、嫌いになったの(泣)?」と…。
で、俺は、桜子から声を掛けられた。