tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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twice ~2回目~…<つかつく>  4.




<司side>


俺は、つくしを抱き締め乍ら、言って遣った。


「俺達の間には、もう、『3回目(=3time)』は、要らねぇだろ?
 要るのは、今だろ?
 もう、『2回目(=twice)』で、終わりにしようぜ‼
 なぁ~、つくし…?
 俺は、つくしを、愛してるんだ‼
 ずーっと、つくしを忘れられなかった。」
「………」


つくしは、俺の腕の中で、何も言わず、唯、じーっと、抱き締められていた。


で、少し、時間が経ってから…。
つくしから、言われた言葉に俺は、驚愕するしかなかった。


「司さん…?
 ごめんなさい。
 私は、司さんの傍に居ると迷惑を掛ける事に成る。
 だから…。
 ごめんなさい。」


俺は、つくしから、直ぐでも、俺等の仲は、了承されるものと思って居た。


其れが、何故、何だ?


俺は、意味が分からず、狼狽えるしかなかった。


其の日の俺は、つくしに促され、つくしの眼鏡を返した後…。
俺は、つくしに促される様に、その場を後にした。



其れからは、俺が、幾ら、大学に出向いても、つくしは、俺には会ってはくれなかった。


俺は、少し、荒れ出して居た。


此の4年間、あいつの夢を見るだけで、幸せな朝を迎えられて居たというのに…。


俺の思い通りに成られねぇあいつを、俺は、抱き締めただけで、寄り一層、“手に入れてぇ‼”と、藻掻き出した俺が其処に居た事は、事実だった。



そんな時、ババアから、『party』の打診の連絡が来た。


其の『party』は、牧野財閥 会長の孫息子の『お披露目party』と、言う事だった。


所謂、俺は、牧野財閥 会長と、“快くして於け‼”と、言うババアの策略と言うべきものだった。


で、俺は、ババアから、出席せずには、居られねぇ状態を作られてしまっていた。



其処(牧野財閥 会長の孫息子の『お披露目party』の場)で、俺は、会いたくもねぇ相手…。
所謂、俺の高校の時に、親の策略に嵌まり、一時は、婚約者に仕立て上げられそうに成った『滋』と、会ってしまった。


だが、滋と会った事で、俺が知りたかったあいつの情報を知る事が出来た事だけは、収穫だった。


で、滋が、俺の背後から、声を掛けて来た。


「へぇ~??
 久し振りじゃん‼
 司…?」


俺は、心の声が出ちまった。


「げぇっ??
 滋…‼」
「何…?
 その言い方は?
 まあ、今度は、司が、私の正式な婚約者に成るって言うなら、許して遣っても良いわ
 よ‼」


俺は、飛んでもねぇ滋の言葉に、仰天してしまった。


「げぇっ‼
 其れは、ぜってぇねぇから‼」
「何よ、その言い方?
 此れでも、私も『女』、何ですからね。
 もう少し、労わってくれる(笑)?」
「はぁ~??
 俺には、好きな女が居んだよ‼
 お前じゃあ、そいつには、敵わねぇよ‼」
「へぇ~??
 あの司が、それ程までに惚れ込む女ね?
 其れって、一体、何処のお嬢様よ?」
「否、お嬢様…何かじゃねぇよ‼
 ○○大学の農学部の准教授をして居る女だよ‼」
「えっ??
 つくしなの?」
「何で、滋が、つくしを知ってんだよ?」
「つくし、何でしょ?
 つくしなら、歴としたお嬢様じゃないの?」
「はぁ~??
 其れって、如何いう意味だよ?」
「つくしはねぇ~。
 牧野財閥 会長の孫娘なの‼」
「あいつ、そんな事、言って無かったぞ‼」
「つくしは、この世界を嫌ってるからね。
 一般家庭の男性との結婚を夢見てんのよ‼
 “どうせ、無理に決まってんじゃん‼”って、つくしには、言ったんだけど…ね?
 “夢見る位、良いでしょ‼”って、いつも、つくしは、言ってるよ。
 でも、司…?
 つくしに、惚れるなんて、お目が高いね‼
 つくしなら、そりゃあ、私じゃ敵わないわ(笑)‼」


滋の言葉に、俺は、驚愕処じゃ無かった。


うち(道明寺財閥)より、上を行く相手の孫娘だったのかよ⁉


俺は、如何したら良いのか?
一瞬、たじろいでしまった。



俺は、其の後、滋から、つくしの素性を聞かされる事に成った。



~~【つくしの素性】


つくしは、高校卒業後まで、父親が牧野財閥の御曹司で在る事を知らずに育っていた。


つくしの父親 晴夫は、牧野財閥の次男として生まれた。


晴夫は、争い事は嫌いで、平和主義。


他人(ひと)の不幸より、自分自身を犠牲にする事を考えてしまうお人好し。


<諸に、つくしは、父親の性格を受け継いだらしい。>


そして、晴夫は、牧野財閥を嫌っていた。  ← 其処まで、つくしは、父親似かよ⁉
                                  by  司


その為、晴夫は、企業人に向かない性格だった。


だが、晴夫の父親で在る牧野財閥 会長は、そんな晴夫を鍛え上げるつもりで居た。


なので、大学時代に、中小企業の社長の娘 (後のつくしの母親の)千恵子と知り合った晴夫は、千恵子と駆け落ち結婚をして、慣れない生計を立てていた。


晴夫と千恵子が、駆け落ち結婚した理由も、牧野財閥 会長に認めてもらえなかった事。
千恵子が、妊娠して居た事。 ← その子が、後のつくし…と、成る。



そして、その後の晴夫達家族は…。
姓は、千恵子の旧姓を名乗って居た。
勿論、籍も、千恵子の籍に入って居た(勿論、後には、最初から、牧野家の籍に入って居るかの様に、牧野財閥 会長に寄って、籍を変えられていた。)。


そして、坊っちゃん育ちの晴夫は、営業に向かず、幾つに成っても、平社員のまま。


社宅内でも、千恵子は、馬鹿にされ、また、つくしが、高校生に成った頃には、晴夫は、リストラに遭い、その後、定職にも就く事が出来ずに居た。


なので、晴夫が、リストラに遭った事で、社宅も、引っ越す羽目に成った。
そして、尚も、晴夫達家族の生活水準は、下がる一方だった。


千恵子も、パートに出ては居るが、その当時の晴夫達家族の稼ぎ頭は、高校生のつくしだった。


そして、何故だか?
一切、支援はしないと言って居た牧野財閥 会長は、孫が可愛い故。
生活に困窮して、如何しようもなく成って居た晴夫達家族を救うべく、牧野財閥に呼び寄せた。


其れには、別にも、理由もあった。


長男夫婦には、子供に恵まれて居なかった。


その為、牧野家の直系で在るつくしの弟の進に跡目を継がせようと、牧野財閥 会長は、画策して居たのだった。


なので、牧野財閥 会長は、つくしが高校卒業後、進が高校1年修了後、直ぐの春休みに、晴夫達家族を、牧野財閥に呼び寄せて居たのだった。   ~~




<本日、知り合いの弁護士事務所の女性事務員さんより、ご指摘を頂きました。


 *「『列記と』と、記載して在りましたが、➡『歴と』の間違いですよ‼」と…。


 *滋のセリフとして、「『もう、少し、』と、成って居ましたが…。➡『もう少し』の
  誤りですよ‼」」と…。
  投稿前には、きちんと、記載確認して居るのですが…。


 上記2点、本日(2019.9.13 16:57)に訂正して、2019.9.13 17:00に投稿し
 直して折ります。
 お詫び致します。>

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