ごめんなさい~The age of lovers~…<あき桜> 5.
あきらと桜子は、総二郎からのLINEでの報告で…。
取り敢えず、あきらと桜子のそれぞれは、優紀が、総二郎の『パートナー』を務める事に、ホッとしていた。
何故なら、あきらと桜子のそれぞれは、このまま、総二郎と優紀は、別れてしまうんじゃないかと思って居たからだった。
総二郎と優紀は、“取り敢えず、『元さや』に戻れたのだろう。”と、認識していたあきらと桜子だった。
そう思って居たあきらと桜子は、実は、未だ、喧嘩中だった。
総二郎と優紀が、『元さや』に戻れたので在れば…。
“そろそろ、仲直りの連絡をした方が良いのでは無いか?”と、あきらと桜子は、それぞれ考えて居た。
あきらは、総二郎に…。
「『優紀ちゃん欠乏症』だろ?」と、言っては居たが…。
実は、あきらも、『桜子欠乏症』に陥って居た。
だから、あきらは、“桜子の前で、変なプライドは、捨ててしまおう‼”と、考えて居た事は、事実だった。
また、桜子も、“あきらさんの前では、変な意地を張る事も、辞めよう‼”と、考えていた。
だが、其処は、桜子…。
素直な気持ちのまま、あきらに向かえずに居たのだった。
変なプライドが、邪魔をして居た。
桜子は、長年、つくしの傍に居た事で…。
如何も、『つくし化』してしまって居る様子だった。
桜子は、意地っ張りのつくしの性格に似て来た様子だった。
そんな時…。
あきらは、父親から、『party』の出席の打診を受けていた。
あきらは、“此の機会を逃す手は無い。”と、考え、桜子に、『party』のパートナーの話しをするつもりで居た。
だから、あきらは、滋に、LINEを入れ、桜子に、伝える様にお願いしていた。
未だ、音信不通のあきらと桜子だったのだった。
『滋…。
悪ぃが、桜子から、俺に、連絡入れる様に、伝えてくれねぇか?』
滋は、驚愕して居た。
未だ、あきらと桜子が、音信不通状態に居る事を…。
『あきら君…?
桜子と、まだ、連絡を取り合って無かったの?』
『ああ。』
滋は、呆れていた。
だが、滋から、桜子に伝えると…。
“また、厄介な事に巻き込まれるんじゃないか?”と、思い、滋は、あきらに伝えていた。
『あきら君…?
桜子には、つくしから、言ってもらった方が、良いんじゃないかな?
桜子に、変な誤解を与えない方が良いんじゃない?
だから、司からつくしに伝えてもらって…。
つくしから、桜子に伝えてもらう方が良いんじゃないかな?』
あきらも考えれば…。
“其れが、得策か?”と、思うのだった。
『そうだな。
その方が良さそうだな‼
サンキュな、滋…。』
滋は、“あきらと桜子のいざこざに巻き込まれなくて良かった‼”と、思うのだった。
“前回だけで十分‼”と、思う滋が居た事は、事実だった。
そして、あきらは、司にLINEを送って、頼んで於いた。
『司…。
頼まれてくれ‼
桜子から、俺に連絡入れる様に、牧野に頼んでくれねぇか?
未だ、俺と桜子は、音信不通状態、何だ。
宜しく、頼むわ‼』
司は、呆れていた。
今回は、総二郎にしても、あきらにしても…。
喧嘩が長引いて居る事に…。
だが、ここ最近は、落ち着いて来て居る司とつくしだったのだが…。
高校生の頃の司とつくしは、F3を巻き込んで、良く喧嘩をして居た。
F3の場合は、自ら、巻き込まれている感は、否めなかったのだが…。
だから、司とつくしも、結構、総二郎とあきらには、迷惑を掛けている口だった。
元々、総二郎とあきらは、司の『猛獣使い』だったのだから…。
その当時は、迷惑を掛けられる事も、致し方ないと思う総二郎とあきらだった。
だが、其処は、司…。
其の頃の事は、すっかり、忘れていたのだった。
そして、“仕方ねぇな‼”と、思う司が居たのだった。
だから、あきらに、了承のLINEを送るのだった。
『仕方ねぇな‼
分かったよ。』
『サンキュな、司‼』
取り敢えずは、ホッとしていたあきらだった。
そして、此の事は、司➡つくしへ…。
そして、つくし➡桜子に、伝えられていた。
なので、仕方なく(?)、桜子は、あきらに連絡を入れるのだった。
つくしから、言われると、桜子は、素直に、聞いてしまう処が有ったのだった。
桜子は、小悪魔張りに、つくしに仕掛ける事は有るのだが…。
そして、あきらから、『party』のパートナーの話しが、為されていた桜子だった。
桜子は、渋々、あきらからの『party』のパートナーの話しを受けるのだった。
優紀も、総二郎の『party』のパートナーの話しを承諾した様なので…。
桜子は、あきらの申し出に、素直に、応じようと思って居た。
実は、桜子は、優紀が羨ましかったのだった。
何故なら…。
総二郎は、必死で、優紀に懇願して居た様子だったからだ。
だから、あきらからも、桜子は、懇願して欲しかったのだった。
そして、桜子は、あきらから、言われていた。
「そろそろ、俺等も、仲直りしようぜ‼
だから、俺と桜子の二人で、『party』に出席してくれねぇか?」
桜子は、素直に、あきらの申し出を受けたのだった。
桜子からの謝りの言葉と共に…。
「はい、了解しました。
あきらさん…?
ごめんなさい。」
あきらは、笑って、桜子を許して居た。
「もう、良いだろ。
俺も、今回ばかりは、大人気(おとなげ)無かったし…よ。」
あきらは、気が付いてしまって居た。
今更乍ら、何故か?
桜子の前では、素直な自分(あきら)自身を出せる事に、驚愕して居たあきらだったのだ。
そして、漸く、あきらと桜子は、此の事が切っ掛けで、仲直りが出来たのだった。