tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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父の日参観【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>  番外編②





そして、『父の日参観』の当日 6月16日の日が遣って来た。


英徳学園では、司とつくしが夫婦で在るという認識は、父兄の間では成されているので、高貴な眼で見られるものの、それ程、つくしにとって、害は無かった。


寧ろ、つくしに害を加えたり、司に逆らう様な行動を取れば…。
もしくは、司に睨まれでもすれば…。
後が、厄介なので…。
父兄に関しては、司とつくしを遠巻きから見る事しか出来ずに居た。


なので、何事も無く、参観に出席、出来て居た司とつくしだった。



其の日の、航の授業内容は…?


勿論の『国語』だった事は、言うまでも無かった。


しかし、其の授業内容は…?


『母の日参観』の時と同様に、『ぼくのお父様(パパ)』というタイトルの付いた作文だった。                           ←ベタだった…?


で、参観当日の『国語』の授業中にクラス内で、児童が読み上げると言うモノだった。    
                     ←やっぱり、ベタ…?   by 天の声


で、教室の後ろから、司とつくしは、授業を見ていた。


航の担任が、『母の日参観』同様、恐縮して居る事は、言うまでも無かった。


で、航の順番が来た。


航は、前の黒板の所…。
所謂、一番前の教卓の所に出て来た。


またもや、思わず、司が拍手した事は、言うまでも無かった。
またもや、つくしは、そんな司を窘める一幕もあったのだが…。


で、航は、航自身が綴った作文を読み出した。



「【 『ぼくのパパ』
                           どうみょうじ わたる


    ぼくのパパは、会社ではえらい人だって、タマちゃんが教えてくれました。
    でも、パパは、いつも(道明寺)てい(邸)の中では、ママにおこられて(怒ら
    れて)ばかりいます。
    だから、おこられたパパは、いつも、ママのうしろをついて(就いて)まわって
    (廻って)あやまって(謝って)います。
    そんなパパの事を、「『金魚のふん』って、いうんだよ。」って、タマちゃんが
    教えてくれました。
    「それって、どういういみ?」って、タマちゃんにきいたら(訊いたら)、「パ
    パみたいな人のことをいうんだよ。」って、教えてくれました。
    ぼくには、よく分からなかったです。
    だって、「人は、人についてまわれば(就いて廻れば)、『金魚のふん』って、
    いうんだ。」って、ふしぎに思ったからです。
    だから、そうじろうくんとあきらくんにきいて(訊いて)みました。
    そうしたら、ぼくが、ぼくの部屋で、一人で早くねること(寝る事)が出来るよ
    うになれば、「パパは、ママのうしろについて(就いて)まわらなく(廻らな
    く)なるぞ。」って、教えてくれました。
    ぼくが、「どうして?」って、きいたら(訊いたら)、「ママが、パパにやさし
    くなるからだ。」って、教えてくれました。
    だから、また、そうじろうくんとあきらくんに、「ママがパパにやさしくなった
    ら、ぼくにいいことがあるの?」って、きいたら(訊いたら)、「早く、わたる
    の弟か妹が生まれるぞ。」って、教えてくれました。
    だから、これからは、ぼくは、ぼくの部屋で、一人で、早くねること(寝る事)
    にしました。
    だから、これからは、パパは、ママの後ろについてまわらなく(就いて廻らな
    く)なりますように。
    そして、早く、ママに、にた(似た)可愛い妹が、うまれて(産まれて)来ます
    様に。】
                                 おわり。」



航が、航の作文を読み終わった後…。
司とつくしは、お互いの顔を見合わせて居た。


しかも、つくしは、“10代の生娘か?”と、誰もが思う程に…。
真っ赤な顔をして…。
否、デコルテまで赤く染めて…。
驚愕していた。


その場に居た父兄、教師の誰もが、そんなつくしを見て、呆気に取られていた。


司は、航が言って居たタマの言葉に、多少、気には成ったが…。
司は、そんなつくしに、ニヤッと、笑って見せて居た。


或る程度、落ち着きを取り戻したつくしは、心の声がダダ洩れに成る程、怒りに狂って居た様子だった。


“西門、美作…‼
 子供に、何を教えてんだぁ~‼
 どいつもこいつも…。
 何回目だ…?
 あいつ等、更に、締め上げなきゃね‼”


其のつくしの言葉もそうだが…。
怒りに狂って、更に、真っ赤かに染まったつくしの顔を見た司は…。
驚愕よりも、“可愛い‼”と、思うのだから、“ちょっと、イカれて居るのは、司自身かも…。”と。
もし、その場にF3が居たの成らば、思うだろう事は、言うまでも無かった。



そんなこんなで、家族として、違和感なく、司とつくしとの夫婦生活が…。
また、司とつくしと航との親子3人の生活が、永遠に続いて行くのだった。




PS. 


後に、航の担任から、つくしが言われた言葉は…?


「『父の日参観』の日の航君のお母様のお怒り振りは、驚愕致しておりました。」


との事だった。


つくしは、恥ずかしさで、打ち拉がれて居た事は言うまでも無かった。



また、航の『父の日参観』の2~3日後には、総二郎とあきらが、道明寺邸に呼び出されて、つくしから、お灸を据えられた事は、言うまでも無かった。


で、つくしの怒りを鎮める為…。
再び、優紀と桜子が、総二郎とあきらに寄って、呼び出された事は、言うまでも無かったのだった。



fin



<最近の父の日の参観日は、『日曜参観』と言うらしいのですが…。
 此の二次小説『父の日参観【泣かずに居られるのなら】…<つかつく>』では、『日曜
 参観』では無く、『父の日参観』として、綴って居る事をお詫びします。>

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