tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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俺の為だけの、俺の女…<つかつく>  21.




<つくしside>


私は、司に負けた気しかして居ないけど…。
私は、仕方なく、道明寺邸で、司との同棲を開始していた。



司で言えば、道明寺家の先代のお爺様の代から60年、道明寺邸で使用人を務め、現在では、使用人頭を務めていらっしゃるタマさんと言う方が、道明寺邸には、いらっしゃった。


牧野家で言えば、ばあやに当たるのかな。
ばあやも、お爺様の頃からの使用人だったらしいから…。
ばあやも、現在は、使用人頭だから…。


タマさんは、司にとっては、親代わりの方らしい。


司のご両親は、乳飲み子の司をタマさんに預け、司のお父様と司のお母様は、ご一緒にNYに渡米され、司のお母様は、司のお父様とご一緒に道明寺HDを支えて来られたらしい。


タマさんの自慢は、司だけじゃなく、司のお父様の親子2代を、親に代わって育て上げた事らしい。


まあ、或る意味、凄い事かも…。



けど、司にとっては、寂しい幼少期だったらしい。


幼稚舎の頃の遊び相手は、F3だけだったそうだ。


其れも、中学生に成った頃から、素行が悪く、警察だたに成りそうな所を、司のご両親がお金で、示談に持ち込んで居たらしい。


そりゃあ、良い大人には、成らないよね。



牧野家は、ママが、専業主婦だったから、親の愛情を受けて居たし…。


牧野コーポレーションは、企業的にも、お爺様の遺言で、海外には進出しない事に成って居るから、常に、パパは、(牧野)邸に帰って来て居たし…。


家族4人、仲良かったから…な。
そんな事無かったけど…。


唯、唯一、牧野家には、家訓みたいなものが有った。


*自分の事は自分でする。


*自分の失敗は、自分で何とかする。
 人に頼らない。
 頼る時は、最終手段。


此れは、お爺様の代からの家訓らしい。


だから、牧野家は、放任主義みたいな感じだったし…。


親も、『遣りたい事は、遣ったら良い。』的な感じだったから、幼少期から、私は、親に頼らず、自分の事は、自分一人で、何でも熟して来た。


だから、司との付き合いで、親が、こんなに介入して来た事に、私は、或る意味、吃驚だった。


所謂、私にとって、今までに、見た事の無い姿の両親だったのだ。



で、もう一つ、気に成る事が有った。


其れは、タマさんが、私を呼ぶ時の呼び名だった。


タマさんは…。


「つくし様…。」


と、呼んでくれる。


私にとって、タマさんは、おばあ様の様な存在…。


ばあやも、そうだったけど…。


ばあやには…。


「つくしちゃん…。」


と、呼ばれていた。


その理由は、私の幼少期に遡る。


私は、幼少期の頃、ばあやは、私にとって、本当のお婆様だと思って居た。


それ故、『つくし様』と、呼ばれる事に抵抗感が在った。


だから、其れからは、『つくしちゃん』と、呼ばれるように成った。


だから、タマさんにも、『つくし』呼びを強要してしまった。


けれど、タマさんは、そんな私に、仰って下さった。


「そうかい。
 じゃあ、分かったさね。
 『つくし』と、呼ばせてもらおうかね。
 つくし…。
 此れからは、坊っちゃんの事を宜しく頼むさね。」


で、其れからは、私は、タマさんから、『つくし』と、呼ばれる様に成った。



<司side>


俺は、タマが、つくしに、『つくし』呼びをして居る事は、吃驚した。


だが、つくしからの強要と聞いて…。
“流石、つくしだな‼”と、思って居た。


つくしは、お嬢様、お嬢様してねぇ所が、俺にとっては、居心地が良いんだよな。


だから、俺にとっては、つくしが離せねぇ存在に成ったんだろうな⁉



で、俺は、つくしと、道明寺邸で同棲する事に際して、つくしには、言って於いた。


「つくし…。
 つくしの自室も、俺と一緒の部屋な‼」


つくしは、驚愕していた。


「えっ??
 タマさんから言われたんだけど…。
 司のお母様が、私の部屋として、“司坊っちゃんの隣の部屋を用意して下さってい
 るよ。”と、聞いた処だったけど…。」


俺は、“つくしは、俺と部屋が別々で、俺と離れて過ごす事に、何の抵抗もねぇのか?”と、疑いたく成った。


だから、一言、言わずには居られなかった。


「其れは、建前だろ‼
 其れに、今後は、松岡も、三条も、もしかしたら、静だって、お前を訪ねて、此処(道
 明寺邸)に遊びに来るだろ?
 だから、結婚前って事も在んだ‼
 お前の部屋を用意してても、可笑しかねぇだろ?
 俺とつくしは、もう、そう言う関係だ‼
 だから、ごちゃごちゃ言わず、お前の自室は、俺の自室だ‼
 何の為に、俺は、お前を道明寺邸に引き込んだと思ってんだ?
 お前と一緒に、四六時中、居てぇからに決まってんだろ?」
「………」


此処まで言われなきゃ、分かんねぇこいつの心理ってもんを、俺は、今後も悩む事に成るとは、この時は、まだ、分からずに居たのだった。

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