昔からある場所…<つかつく> 12.
そして、次の日には、司は、動き出した。
【*国と東京都への認可を得る為に、国と東京都への働き掛けの件。
*進のPJ使用の件。
*進の件は、乙和会長にバレない様に、進が日本に帰国して帰って来た後は、メープル
で、進を取り込む件。 】
司は、上記の件を、合わせて、楓に連絡を入れて居た。
そして、司は、楓に了承されたと同時に…。
楓が、素早く、国と東京都に認可を得られる様に動いた事は、言うまでも無かった。
そして、無事、認可を得られたと同時に…。
取り敢えずは、道明寺HDのプロジェクトとして、進行する事に成った。
その件に関しても、楓の了承を得られて居た司だった。
また、司は、西田にも、伝えていた。
そして、その後、進も無事に、イギリスを出国する事が出来た。
そして、進は、取り敢えず、東京メープルに避難する事に成った。
此の件は、つくしと進の両親にも、つくしから、話しを通していた。
勿論、つくしと進の両親は、乙和会長…。
所謂、つくしと進パパの父親で在る つくしと進の祖父の性格は、つくしと進の両親にとっては、分かり過ぎる位、良く理解して居るのだ。
だから、つくしと進の為、乙和会長に内密にする事は…。
つくしと進の両親は、勿論、了承していた。
そして、着々と、プロジェクトは、進行して行った。
まさか、乙和会長は、此の道明寺HDのプロジェクトが、自社(乙和カンパニー)…の?
所謂、つくしの案件だとは、思わずに居たのだった。
ましてや、つくしが、祖父(乙和会長)の約束を守り通せる事等出来ない様に…。
乙和会長は、つくしに無理難題な案件ばかりを注文して居たのだった。
つくしは、乙和会長からの無理難題な案件に遣り切る事が出来ず、間違い無く、自分自身(乙和会長)に、頼って来ると、認識していた。
つくしの実力を甘く見ていた乙和会長だった。
其れを悉く(ことごとく)、クリアにして行くつくしに、等々、痺れを切らし始めた乙和会長だった。
乙和会長は、仕舞いには、自身(乙和会長)の元 秘書だった、現在のつくしの秘書にまで、意見する様に成って来ていた。
何故なら、“約束が違う‼”と、例の政治家の先生からの打診が有ったからだった。
早く、ケリを付けたい乙和会長…。
だが、全ての案件をクリアに進めて行くつくし…。
両者、一歩も引き下がらないと言った処だった。
そんな時…。
またしても、楓が動き出した。
楓の下に、乙和会長に打診を入れている政治家先生に、“不審な動きが在る。”との情報が入って来たからだった。
乙和会長に打診を入れている政治家先生に、もっと上の立場の政治家先生から、お怒りの話しが為された事は、言うまでも無かったのだった。
勿論、もっと上の立場の政治家先生の下には、楓から、忠告が為された事は、言うまでも無かった。
何故なら、楓は、総理大臣でさえも、動かせる逸材と言われて居るのだった。
なので、態々、呼び出してまで、乙和会長に打診を入れている政治家先生に、もっと上の立場の政治家先生から、つくしの件に関しての話しが為されていた。
「君は、自身の息子に、乙和会長の孫娘のつくしさんを政略結婚の相手として、狙ってい
るそうだね?
つくしさんの恋人は、誰か?
知っての事なのか?」
「………」
其の政治家先生は、先輩政治家先生の言葉に、何も言い返せずに居た。
「知らぬ様だな?
道明寺HD 社長の御子息の司 氏だよ。
道明寺HD 社長の御子息の司 氏と乙和会長の孫娘のつくしさんは、高校生の頃か
ら、お付き合いされて居る様だね。
其の司 氏の母親で在る 道明寺HD 社長の楓 氏は、総理大臣と、精通している仲
だよ。
差し出がましい事はしないに越した事はないだろう。」
此の先輩政治家先生の話しに、其の政治家先生は、尻込みしたかの様に、一瞬、言葉が出て来なかった様子だった。
蒼褪めて居た事は、言うまでも無かっただろう。
だが、話し始めた其の政治家先生だった。
「………。
ですが…。
乙和会長から伺っておりましたのは…。
つくしさんには、お付き合いされている男性はいらっしゃらないと…。」
「其れは、可笑しいだろ?
乙和会長もご存知の筈だ‼
もし、君が、道明寺HD 社長を怒らせれば、後の政治家人生は無いと思った方が良い
だろう?
勿論、党としても、君の様な政治家は、如何だろうか?
世襲、何て…。
考えて無いだろ?」
「………」
自身の息子に、世襲を考えて居た其の政治家先生は、何も言えなかった。
だから、その為の『バックグラウンド(乙和カンパニー)』が、其の政治家先生には必要だったのだから…。
「勿論、この話しは、他言無用で頼むよ‼」
と言いながら…。
先輩政治家先生は、其の政治家先生の肩に、そっと、振れる様に、トントンと肩を叩いて合図を送った事は言うまでも無かった。
だから、此の政治家先生は、先輩政治家先生に振り向きながら、了承の言葉を継げていた。
「勿論で御座います。」
そして、その後、其の政治家先生は、乙和会長に…。
「此の度のつくしさんと我が息子との政略結婚の話しは無かった事に願いたい。」
公設秘書を通して、乙和会長に話しが有った事は言うまでも無かった。
勿論、乙和会長も、陰で、誰かが動いて居る事を感じ取って居た事は、言うまでも無かった。
だが、其の政治家先生に、乙和会長からも了承の意を継げた事は、言うまでも無かった。
だが、まさか…。
我が孫娘で在る つくし自身が、実の祖父で在る 乙和会長を裏切る様な行動をして居るとは、思ってもみなかった乙和会長だった。
また、道明寺HDの案件だと思って居た案件が、我が孫娘で在る つくし自らの案件で在った事は、考えてもみなかった乙和会長だった。
所謂、此の案件が、つくしに寄って仕組まれた案件だったとは、思いも寄らない乙和会長だったのだ。
なので、此の現地点までは、つくしの案件は、過去に招いた自らに対する逆襲とは、思わずに居た乙和会長だったのだ。
何もかもが、自分自身(乙和会長)の行って来た事は、正しいと思って居る乙和会長なのだから…。
だが、つくし自身、乙和会長が、自身の祖父で在ろうと、“ぎゃふん”と、言わせるまで…。
自身の父親の為、祖父と闘う事を誓っていたつくしだった。
そして、全ての話しを司は、楓から聞いて居た。
「全て、処理が出来た。」と…。
また、其の件に関しては、司➡つくしに話しは伝わっていた。
そして、司の支持の下…。
着々と、プロジェクトも進行して居る事も…併せて、司は、つくしに伝えて居たのだった。
知らぬは、乙和会長だけだった。
そして、数日後には、乙和カンパニー主催のつくしの『副社長就任party』が、催されたのだった。
<此の二次小説『昔からある場所…<つかつく> 12.』の様な政治家と企業の癒着
が在るのか如何かは、私では、分かりません。
唯、昨今、騒がれている事柄を通して、二次小説ネタとして、題材に使用させて頂きま
した。
また、ドラマ『花より男子』のpart1(?)だったと思いますが…。
楓が、政治家を動かせる様な雰囲気を醸し出している場面が有ったかと思います。
其の場面を基に、此の二次小説『昔からある場所…<つかつく>』の二次小説ネタの題
材として、拝借させて頂きました。
関係者各位 様、勝手致しております事をお詫び申し上げます。>