tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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昔からある場所…<つかつく>  13.




<一部の表現に、不快に成るやも知れない表現が入って居ます。
 お詫びします。>



数日後には、乙和カンパニー主催のつくしの『副社長就任party』が、催されたのだった。



つくしは、ホスト側で在る以上、下手に動けない。


また、今回の『お披露目party』は、つくしの『副社長就任』としての『party』だった為、進は、イギリスに残っている事に成っていた。


その為、進は、イギリスに残っていると思って居た乙和会長だった。



そして、司会者より、『party』開催の挨拶が為されていた。


司会者からの挨拶と同時に、ドアが開き、乙和会長と共に、つくしが、『party』会場に入場して来た。


ざわつく会場内…。


何故かと言うと、老若男女問わず、つくしに見惚れて居た。


つくしが、綺麗に成った変貌振りには、F4&T3は、度肝が抜かれていた。


だが、其れを良しとしない男が一人、居た。


そうなので在る。


司だったのだ。



つくしは、ヘアを夜会巻き風にアップにして、後れ毛を遊ばせる様なヘアスタイルだった。


また、白のイブニングドレスの様なマーメイドドレスが、華奢なつくしにピッタリだった。


口合わせをして居た訳じゃないのに…。
ホストでも無い筈の司は、白のタキシードを着用していた。


司とつくしの二人の装いを見たF3&T3は、司を、ニタニタ、見ていた。


だから、F3は、言わずには居られなかった。


特に、F3に関しては、嫌味な程だった。


「司…。
 牧野と口合わせして、服装を合わせて来たのかよ?」
「でも、二人共、似合ってるよ‼
 牧野が如何いうかだけど…ね。」
「まるで、結婚式だな?」


また、T3も、つくしを称えて(?)いた。


「つくし…。
 とても、元 庶民代表って、見えないね‼」
「先輩…。
 何時の間に、あんな高いパンプスを履き熟せる様に成ったんでしょうか?
 高校生の頃は、ふらふらしてて、見た目、危なかったんですよね?
 あのパンプス…。
 多分、10㎝は、在りますよ‼」
「でも、つくし…。
 似合ってるね‼」


勿論、小声で在った事は、言うまでも無かった。


だが、司には、しっかり聞こえていた事は、言うまでも無かった。


司の額に、青筋3本立って居た。


だが、ライトの加減で、暗がりの室内には、誰の目にも、見えて居なかった。



そして、つくしが、壇上に上がって来た。


誰からも、感嘆の声が聞こえて来た。


司は、今直ぐにでも、つくしの所に飛んで行って、抱き締めて遣りたく成っていた。


何故なら、壇上に上がる事に慣れて居ないつくしは、震えて居る様にも、司には、見えていた。


「何か、つくしの様子が変じゃねぇか?」
「「「「「「………」」」」」」


F3&T3は、一斉に、司の方を見ていた。


だから、司は、お構い無しに、続けて話しをして居た。


「つくしが、ちょっと、震えて居る様に見えるだよな‼
 つくし、緊張してんじゃねぇか?
 つくし…?
 大丈夫だろう…な?」
「「「「「………」」」」」


F2&T3は、また、一斉に司を見ていた。


つくしの態度は、F2&T3から見ていても、誰から見ても、『威風堂々』として居る様に見えて居るのだが…。



だが、類も、いつもと違うつくしの様子に、何か違和感を持って居たので、類は、思って居た事を口に出していた。


「司は、牧野の事に成ると、流石、『牧野センサー』が、作動するらしいね。
 誰が見ても分からない様な、ちょっとした微妙な牧野の仕草も、嗅ぎ分けられると
 は…。
 司じゃ無いと、こうはいかないだろうね‼」


其の類の言葉を聞いたF2&T3は、それぞれ、同じ事を思っていた。


“流石、牧野(つくし;先輩)のちょっとした仕草・表情を、敏感に察知する司ならで
 は…だ‼”と…。



で、乙和カンパニー主催のつくしの『副社長就任party』が、滞りなく終了した。



つくしが、招待者を見送った後、ホテルの部屋に入って直ぐ、チャイムが鳴った。


で、司の訪問を知らせていた。


つくしは、部屋の中に司を招き入れた。


司は、まだ、着替えて居ないつくしに見惚れていた。


司が、つくしの隅々まで、見詰めて来る事に、つくしは、照れ始めていた。


そして、つくしは、司に声を掛けずには、居られなかった。


「司…。
 着替えて来るから、此処(リビングルーム)で、待っててね‼」


そう言って、ベッドルームに入ろうとしたつくしの腕を捕まえた司は、そのまま、つくしを自分(司)自身の方に引き寄せていた。


そして、司は、つくしを抱き締めて居た。


全ての一連の流れは、司自身、無言だった。


だが、司は、つくしを離せないで居た。



そして、やっと、司が、囁いた言葉は、つくしの耳元に…だった。


「なぁ~、つくし…?
 良いよな?」


つくしには、何が良いのか?
分からないで居た。


だが、司は、在ろう事か?
つくしのドレスを脱がせに掛かったのだった。


目を見開くつくし…。
だが、司の行動は、容赦なかった。


司にしてみれば、“何年待ったと思ってんだ‼”と、言いたい処だったのだから…。


それに、司にしてみれば、“やっと、この日が来た~‼”と、言う感じだろう。



だが、つくしは、司に待たせたという意識も有り…。


また、あの時…。
そう、つくしが高校生の頃に言ったつくしの言葉…。


『あと5年は掛かるかも…?』


から、大幅に年月が経った今…。
“覚悟が出来るまで、もう少し、待って‼”とは、とても言えない此の状況に、覚悟を決めたつくしだった。


で、司とつくしは、あの高校生の頃から8年後に、漸く、一つに成れたので在った。

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