司とつくしは兄妹?…<つかつく> 1.
<司side>
俺は、道明寺司 英徳高校2年 16歳。
俺には、道明寺椿 20歳の姉 と 道明寺つくし 15歳の妹が居る。
姉ちゃんは、19歳の時に結婚して、LAに在住している。
で、姉ちゃんは、現在、LAの大学で、大学生でも在る。
で、妹のつくしは、両親と同じNY在住だ。
妹のつくしは、NYでは、既に、スキップして『High School』に通って居るらしい。
学年は、12年生(=Senior)。
日本で言えば、高校3年に当たるらしい。
で、今年、つくしは、日本に帰国する事が決まった。
だが、日本に帰国しても、日本の学年は、年齢制なので、つくしは、英徳高校1年に編入する。
妹のつくしは、俺が、生まれて直ぐに、ババアは、妊娠したとかで、俺とは年子だ‼
俺の母親は、身重の身体で、NYに渡米した親父の後を追って、NYに渡米し、親父の仕事を手伝い乍ら、つくしを産んだらしい。
だから、日本在住の俺と、生まれた時からNY在住のつくしとは、つくしが日本に帰国する其の日まで、一度も会った事が無い。
だから、俺にとって、つくしは、全く、『妹』という気がしてねぇのは事実だった。
しかも、タマは、療養の為、一時、使用人を引退していた筈なのに…。
「つくしが、日本に帰国した際、一日でも早く日本に慣れる様に…。」と…。
ババアは、タマをNYに呼び寄せて居たらしい。
で、タマは、つくしと一緒に日本に帰国して帰って来やがった。
そして、今のつくしは、英徳高校に通って居る。
そんな或る日…の事。
俺は、総二郎から言われた言葉に驚愕するしかなかった。
「司…?
司とつくしちゃんのお前等…。
本当に、『兄妹』…何か?」
「はぁ~??
如何いう意味だよ⁉」
総二郎は、俺に、首を傾げ乍ら、訊いて来やがった。
「だって…よ⁉
“如何見ても、姉ちゃんと司は、道明寺家のDNAを受け継いで居る事は、間違いね
ぇ‼”って、分かるけど…よ。
つくしちゃんは、如何見ても、別の人種だろ?」
実は、俺も、そう思わねぇでも無かった。
“本当に、俺とつくしは、『兄妹』…何か?”と…。
そんな時に言われた総二郎からの疑問…。
其れは、俺の疑問でも有った。
だから、姉ちゃんが、日本に帰国して帰って来た時に、俺は姉ちゃんに、訊いて視た。
姉ちゃんは、頻繁に、つくしに逢いに、日本に帰国して帰って来て居た。
「姉ちゃん…?
訊きてぇ事が有んだけど…よ。
つくしは、本当に、姉ちゃんと俺の妹か?」
姉ちゃんは、顎に右手を置く様な感じで、思い出し乍ら、俺の問いに返答して来た。
「ええ、そうだと思うんだけど…。
お母様が、其の頃、妊娠していた事は事実だから…。」
だが、俺は、そんな姉ちゃんの返答にも、納得はしていなかった。
「そうか…?」
だからだったのかも知れない。
姉ちゃんは、俺に、訊いて来た。
「何…?
何か、疑問なの?」
俺は、総二郎から言われた言葉を姉ちゃんにも言って視た。
「否な…?
総二郎から言われたんだけど…な。
“つくしの何処に、道明寺家のDNAが有るんだ?”と…。」
姉ちゃんは、首を傾げて言って来た。
「其れは、そうねぇ~?
お母様に訊いて視る?」
「ああ。」
という事で、ババアが帰国して帰って来る際に、姉ちゃんと俺は、ババアに確認する事にした。
で、姉ちゃんと俺は、ババアから、思っても視ねぇ事を聞かされていた。
余りの驚愕に、姉ちゃんでさえ、絶句していた。
<つくしside>
私は、NYから日本に帰国後、英徳高校に編入した。
私は、産まれた時から、NY在住だったので、日本は、生まれて初めてだった。
そんな私に飛んでも無い事を言う、私とは同級生の女子生徒3人組が居る。
英徳高校では、『リリーズ』とか名乗って居て、威張って居た。
だから、私は、無視を決め込んでいた。
なのに、言われても困る事を、私に言って来た。
「ねぇ~。
道明寺(つくし)さん…?
貴女、本当に、道明寺家のご令嬢なの…?」
「………」
何も答え様ともしない私に対して、此の3人組は、尚も、嫌がらせを言って来た。
「もしかして、道明寺(つくし)さんって、何方から…か?
拾われたお子さんかも…ね?
だって…。
如何見ても、道明寺家のDNAを受け継いでいらっしゃるとは、とても、思えないんだ
けど…?」
私は、無視をして居る様で、心は傷付いて居た。
だから、私は、此の英徳高校に編入してから見付けた『非常階段』に、度々、避難していた。
其処で、私は、お兄様の幼馴染で親友の花沢さんと遭遇してしまった。
「また、あの3人組に何か言われたの?」
「………」
私は、困った様な顔付きに成って居たのかも知れない。
返答の言葉に苦慮していた。
其処に、花沢さんから言われた言葉に、吃驚した。
「司に言って、助けてもらいなよ‼」
“私には、頑ななまでに、心を閉ざしているお兄様に、助けを求められない。”と、何処か、諦めの気持ちで居たのだ。
だから、私は、花沢さんに言えた言葉だった。
「お兄様には、迷惑を掛けたくないから…。」
花沢さんは、何処を観て居るのか?
私には、もう既に、関心が無いと云った様な感じの言葉を投げ掛けて来た。
「ふ~ん?
じゃあ、仕方ないね。」
「………」
そんな風に言われて、何も言い返せる訳、無かった。
私だって、ここ最近に成って…良く、思うんだよね。
“私って、本当に、道明寺家の娘なの?”と…。
誰に訊き出そうにも…。
誰をも、傷付けそうで、怖くて、誰にも訊き出せずに居た私だったのだ。
<此の二次小説『司とつくしは兄妹?…<つかつく>』は、全話に於いて、此の度の世界
的な事案にも関わらず…。
此の時期に相応しくない『二次小説ネタ』を綴っております。
了承の程、宜しくお願い致します。>