tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

司とつくしは兄妹?…<つかつく>  3.




保から、事情を聞いた孝(こう)は、“もう、其の時が来てしまったのか?”と、観念するかの様に、妻で在る かすみに、つくしの件の全てを話しする事にしたのだった。


孝(こう)から、事の真相を、全て、聞いたかすみは、“了承せざるを得ないなら、了承しよう。”と、固く心に誓い、孝(こう)に了承する旨を伝えたのだ。


「私(わたくし)も、あの当時の頃の事は、全て、知って居ました。
 いいえ、気が付いて居ました。
 貴方には、心に決めた女性がいらっしゃった事も…。
 ですが…。
 其の当時の私(わたくし)は、此の縁談を受け入れました。
 其れは、貴方が好きだったからです。
 貴方は、私(わたくし)と結婚為さっても、あの女性と、交際を続けて居られた事も、
 全て、知って居ました。
 あの女性が、貴方の前から消えたと聞かされた時に、私(わたくし)は、後悔して居ま
 した。
 あの女性から、“貴方を奪った事を、謝りたかった。”と…。
 其の事が、もう、実現出来ないのなら、貴方とあの女性との間に産まれた娘を、受け入
 れる事で、償いたいと思います。」


かすみの気持ちを確認した孝(こう)は、類にも、つくしの話しをして居た。


孝(こう)から、話しを聞いた類は、驚愕はしたが…。
何処か、納得もして居た。


何故か…?
其の時の類でも、分からなかったのだが…。
初めて、つくしと会った時から、類自身は、つくしが他人には、思えなかった。


類は、つくしと話しして居て、水が合うというのか?
リズムと言うのか?
呼吸と言うのか?


類にとって、一緒の空間に居て、嫌な思いがし無かった女性は、今まででは静以外、居なかったのだ。


だから、そう父親から聞かされた類は、思って居たのだった。


“つくしとは、『兄妹の魂』が呼び合って居たんだな?”と、納得していたのだ。


“『兄妹』なら、当然だったんだな…。”と、改めて思う類だった。



一方、つくしも、楓から、つくしの出生の秘密が告げられていた。


実は、つくしにとって、類は、初恋の相手だったのだ。


いつも、嫌味を言われて居た、『リリーズ』の3人組や、クラスメイトから、助けてくれたり、励ましてくれて居たのが、類だったのだ。


だから、此の事実を受け入れられないつくしが居た事も、また、事実だったのだ。


此の事が、保と楓の恐れる事だったのだ。


でも、受け入れざるを得ないなら、受け入れる覚悟で居たつくしだった。



そんな時、つくしは、司に声を掛けられた。


「つくし…?
 大丈夫か?」
「………」


つくしは、今まで、司から、こんなに優しく接してもらった事等無かったので、驚愕していたのだ。


だから、返答出来ずに居たつくしだったのだ。



司は、気付いてしまったのだ。
何故、つくしが、NYから日本に帰国して帰って来た当初から、司は、つくしを見ると、イライラして居たのかを…。


つくしが、日本に帰国して帰って来た当初から、此の数ヶ月の間に、司のつくしを見る目は、『妹』のつくしでは無く、『女性』としてのつくしに変わっていたのだ。


なので、つくしが、日本に帰国して帰って来てからの此の数ヶ月の間…。
司は、つくしの事を『妹』だと思う様にして居たので、つくしには、極力、接しない様にして居たのだ。


だから、現在の司は、つくしが、『妹のつくし』じゃ無かった事を喜んで居たのだ。



だが、そんな司に、つくしは、戸惑っても居たのだった。


しかも、昨日まで、『兄』(司)だと教えられていた人は『他人』で…。
『他人』(類)だと思って居た人が『兄』だったのだ。


つくしが、戸惑いを魅せても、仕方なかったのだ。



一方、椿は…。
つくしが、実妹じゃ無かった事を残念がって居た。


椿は、LA➡NYに、度々、つくしに逢いに帰って来ていたのだ。


だから、つくしの人と成りは、十分、分かって居た椿だった。


だが、其の当時の椿は、つくしを実妹として観て居た。


だからこそ、此の事実を受け入れられないでも居た椿だった。


成らば、司とつくしを結婚させれば、もう一度、姉妹の契りを交わせると思って居た椿だったのだ。


だから、もし、司が、つくしを受け入れられるのなら、応援しようと心に決めていた。


其の椿の思いが叶う日も、そう遠くは無いのだ。



そして、つくしが、『道明寺つくし』➡『花沢つくし』として、戸籍を移し、再出発する日が遣って来たのだ。


道明寺邸を出る日に、タマと、別れを惜しみ乍ら…。
タマを抱き締めて…涙して居たつくしだった。


そして、タマが、つくしに声を掛けていた。


「何時でも、会いに来な‼
 待ってるから…。」


つくしは、涙を拭い乍ら、返事していた。


「はい。」と…。


そして、つくしは、司にも声を掛けられていた。


「つくし…?」


つくしは、『兄』で在った 司にお礼を伝えていた。


「短い期間でしたが…。
 お兄様…。
 有難うございました。」


司は、つくしに、納得させる様に伝えていた。


「俺は、元々、つくしの『兄貴』じゃねぇだろ‼
 此れからは、『司』って、呼べ‼」


つくしは、呼び慣れて居ないので、俯き乍ら、司の言葉に応じていた。


「はい、そうですよね?
 司さん…。」



そして、其の後のつくしは、道明寺邸を出て、花沢家から迎えに来ていたリムジンに乗って、花沢邸に向かって居たつくしだった。


花沢邸で、つくしを待ち詫び、迎え入れたのは、つくしの実父で在る 孝(こう)と、実兄で在る 類だった。



かすみは、頭では理解して居るのだが、まだ、気持ちが受け入れられないで居るのか?
“受け入れなければ…。”と、思い乍らも…。
つくしを出迎える事が出来ずに居た。


つくしは、“当然だろう。”と、思っていた。


だから、かすみが、つくし自身を受け入れてくれるまで、つくしは、待とうと思っていたのだ。


そんなかすみも、つくしと其れ成りに、一緒に生活をすれば、つくしの人と成りが見えて来たのか?
自然な形で、つくしを『娘』として、受け入れ始めていた。



また、孝(こう)は、嘗ての恋人の千賀子に、瓜二つに成長したつくしを愛おしく思っていた。
孝(こう)は、『千賀子』にして遣れなかった後悔を、つくしに償おうとして居た。



そして、一方の類は、つくしを『実妹』として、既に、受け入れ態勢に成って居た。


だから、類は、花沢邸に入って来た時のつくしに声を掛けていた。


「お帰り、つくしっ‼」と…。


だから、そんな類に、戸惑いを魅せるつくしだったのだ。


だが、“此れが現実、何だ‼”と、改めて思うつくしだったのだ。

×

非ログインユーザーとして返信する