tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

PVアクセスランキング にほんブログ村

司とつくしは兄妹?…<つかつく>  4.




そして、つくしが、花沢家の娘として、生活を始めてから数ヶ月が経った。


誰からも、好感を持たれる程のつくしの人と成りに、花沢家のスタッフ・使用人の誰彼もが、つくしの魅力に嵌まって行った。


だから、つくしは、誰からも、受け入れられていた。


また、つくしも、使用人の休憩室を、何時も、覗いては、使用人と休憩を共にする程、お嬢様とは思えない気さくさが在った。


そんなつくしを笑って、唯、観て居た類だった。



実は、英徳学園の関係者には、此の件に関して、緘口令が引かれていた。


勿論、英徳の関係者は、誰もが納得だった。


何故なら、もし、密告でもすれば、相手は、道明寺家に、花沢家なのだ。


誰もが、密告出来る筈等無かったのだ。



勿論、道明寺家もつくしの事は、公にして来なかった。


何故なら…?
其れは、何れ、花沢家に返す娘だったのだから…。


だから、孝(こう)から、つくしを預かった保は、つくしだけをNYに連れて行ったのだった。


だが、其の事が、幼少期の司には、傷付いても居たのだ。


司は、『妹』だと思って居たつくしだけをNYで育てていた両親の事を恨んでも居たのだった。


だから、つくしが、日本に帰国して帰って来て直ぐの頃は…。
司自身、『兄妹』として、つくしを受け入れる事が出来ずに居たのだった。



つくしが、日本に帰国して帰って来て直ぐの頃は、司とは、『兄妹』だと思って居たつくし…。
其の頃の司は、つくしに対して、丸で、『他人』を観る様な目付きだったのだ。


寧ろ、司にとって、つくしは、敵対心そのものだったのだ。



今と成れば、司とて、納得出来る処では有ったのだが…。
何故なら、つくしの事を、徐々に、女性として、観て居た司自身が居たのだから…。


だからだったのだろうか?
つくしへの見る目が変わって行った司だったのだ。


つくしが日本に帰国して帰って来て直ぐの頃から…。
つくしの姿を観るだけで、苛立つ司が、其処には居たのだった。
そう、つくしが、司の目の前に居るだけで…。


つくしが日本に帰国して帰って来て直ぐの頃の当時の司自身、つくしという人間を観ようともして居なかったのだ。
寧ろ、つくしという人間を理解しようとして居なかった司だったのだ。


其れが…だ。


其の直後の司は、つくしと共に生活すればする程…。
徐々に、つくしの人と成りに、惹かれ始めた司だった。


所謂、司は、つくしを『妹』として、観る事が出来ず、苦しみ、イライラし始めたのだった。


総二郎とあきらでさえも、司のそんな変化には、驚愕する程だったのだ。
そんな司の変わり様に…。


何故なら、つくしを見詰める司の目付きが変わったのだ。
つくしにだけ、優しい目付きだったのだ‼


要するに、司は、『妹』を観る様な目付きでは無かったのだ。
其の頃の司は、既に、つくしを『女性』として、観て居たのだった。



だから、あきらは、思って居たのだ。


“司の目付きは、幾ら何でも、『妹』を観る目付きじゃねぇだろ?”と…。


何故なら、あきらには、兄妹として、双子の妹達が居る。


だからこそ、あきらには、そんな司の目付きに、驚愕だったのだ。



また、あきらは、思い出して居たのだった。
つくしが、まだ、『道明寺家の娘』として、籍に入っていた当時の頃の事を…。


つくしが、日本に帰国して帰って来て直ぐの頃の司を観て来たあきらだったので、余計に思ったのだろう。


“例え、NYと日本と別々に暮らして居る『兄妹』だったとしても…。
 其処は、『血』が成せる技。
 普通なら、こんなに、他人の振る舞いが出来るのだろうか?
 『妹』というのは、可愛い筈だけど…な。”と…。


“其れに対して、類は、(つくしとは)『他人』の筈なのに…。
 何故、類は、こんなに、(つくしには)親身に成れるのだろうか?”と…。


其の当時のあきらは、思って居たのだった。


司にしても、類にしても、本来は、『女嫌い』の二人…。
あきらは、其の当時、類の行動が不思議で仕方無かったのだ。


だが、今と成っては、事情を知ったあきら…。
“やっぱり…な。”と…。
あきらは、納得して居たのだった。



そして、其の後のそんな司は、いつも、花沢邸に突撃訪問する程、入り浸る様に成っていたのだった。


司が、花沢邸に入り浸る理由は、類には、分かって居た。
司が、つくしに会いに来て居る事位は…。


だが、其の事がバレたく無い司は、類に会いに来た振りをして居た。


類の部屋の真向かいに在るつくしの部屋…。


類の部屋に行けば、つくしに会えると思って居た司だったのだ。


だが、全く会えない。


英徳(学園)でも、会う事は儘ならない。


司自ら、会いに行かなければ、会う事も出来ずに居た。


司が、つくしに会いに行こうと思えば、会いに行ける環境では有った筈なのだが…。



そして、司の行動は、徐々にエスカレートして行った。


此れには、つくしも戸惑いを感じ始めていた。


だから、類が、司を諫めなければ成らない程だったのだ。


「司…?
 俺の妹のつくしが戸惑ってるよ‼
 俺の妹に、無茶振りは止めてよね?」
「………」


類は、態と、司に、『俺の妹』の部分を強く言って聞かせていた。


だが、司は、そんな類の気持ちも、知ってか知らずか?
司は、司自身のつくしへの想いを伝えたくて、仕方なかったのだ。


だから、類に返答する気も、更々、無かった司だったのだ。


何故なら、司自身…。
つくしは、『類の妹』だという事は、理解して居るという認識だったのだから…。



だからこそ、つくしにとっては、司の此の行動に、戸惑っても仕方なかったのだ。


NYと日本と離れていたとは言え、司を『兄』だと認識して、幼少期から今までを過ごして来たつくしだったのだ。


其れが、『兄妹』じゃなく成ったからと言って、人間と言う動物は、そう直ぐに気持ちを切り替えられるものじゃない。


頭では分かって居ても、心の中では、まだまだ、戸惑って居るつくしなのだから…。


つくしにとっては、そう簡単でもないのだった。


だが、司自身のつくしへの想いは、今まで以上にエスカレートして行くのだった。

×

非ログインユーザーとして返信する