tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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インフルエンサー・マーケティング…<つかつく>  3.




つくしが、楓の執務室を退席した後…。
司が、楓より、楓の執務室に呼ばれて居た。


所謂、司とつくしは、楓の執務室を入れ違いという訳だった。



そして、其処(楓の執務室)で、つくしの異動の話しが伝えられた司だった。


「俺だ‼
 入るぞ‼」


楓は、司の行動に、“ノックも無しとは…?”と、ゴチていた。


楓は、“つくしさんに、また、一から鍛え上げてもらわなければ成らないわね‼”とも、心の中で、ゴチていた。


「で、何か用か?」
「用が在るから、貴方を、此処(楓の執務室)に呼んだんでしょ?」


相変わらずの親子の様で在った。


「だから、何なんだよ‼
 俺は、暇じゃねぇんだよ‼」


楓は、司に嫌味を言い出した。


「司は、早く、つくしさんに会いたいのかしら?」
「………」


司は、母親の楓の言葉に、何も言い返せ無かった。


「相変わらず…の様ね、司。
 まあ、良いわ。
 今日から、つくしさんを司の第2秘書に異動させます。」
「………」


司は、素っ頓狂な顔付きに成っていた。
だから、楓の言葉に、司は、放心状態に近い状況と成って居た。


なので、言葉も出せない状況の司だった。


楓は、そんな司は、置いて於いて、話しを進めていた。


「つくしさんは、今や、他企業から、狙われている存在なのよ。
 所謂、つくしさんは、道明寺HDにとって、最重要人物って事よ。
 つくしさんは、『情報発信能力』に長け過ぎて居るのよ。
 つくしさんは、今や、『インフルエンサー・マーケティング』に長けた
 人材って訳…。
 何時何時(いつなんどき)、ヘッドハンティングされるやも知れない状況よ。
 だから、貴方の管理下につくしさんを置いて於く事にしたのよ。
 だからって、必要以上に、つくしさんの仕事の邪魔はしない様に…。
 西田には、しっかり管理させるから。」
チェッ‼


司は、楓の最後の言葉に、不貞腐れて居た。


そんな事は、しっかり、理解している楓は、司のそんな態度にも、スルーしていた。


「近々、司とつくしさんの婚約発表を行います。
 結婚式は、司の誕生日を予定して居ます。
 準備は、此方でします。
 宜しくて、司?」
「ああ。
 けど、つくしは、全てを受け入れて、了承したのかよ?」


楓は、間髪入れずに、司に返答していた。


「ええ。
 既に、つくしさんから、了承済よ。」


司は、不思議だった。
あのつくしが、素直に了承した事を…。


「あのつくしを、良く、了承させたな?」
「私(わたくし)は、貴方とは、違います。
 戦略は、常に、煮詰めてから行うべきよ‼
 いつもでも、つくしさんの言い成りでは、先が思い遣られるわね?」
チェッ‼


司は、またもや、不貞腐れて居た。


だが、此れからの執務を考えた時…。
司は、つくしが、傍に居る事が嬉しくて仕方なかったのだ。


今までは、何かの拍子に、つくしの事が気に成り、執務が滞る事も在ったのだ。


下手をすれば、つくしのオフィスまで、見に行った事も在ったのだ。


そんな司に、西田は、困り果てた事も在ったのだった。


だから、今回の楓の決断に、感謝しかなかった西田だった。


其の代わり、西田は、司の手綱をしっかり占める事も、肝に銘じていた。



一方、つくしは、企画営業本部に戻っていた。


企画営業本部長に呼ばれたつくしは、企画営業本部長室に入って居た。


で、企画営業本部長から、今後の仕事に関して、話しが為されていた。


「牧野君、呼び出して申し訳なかったね。」
「いいえ、どの様な用件でしょうか?」


企画営業本部長は、つくしに、今後の件について話し始めていた。
だが、先ずは、如何しても、企画営業本部長の知りたい事(不思議に思って居る事)を、つくしに訊き出している内に、話しが脱線していた。


「先ずは、牧野君が、副社長の婚約者だとは、知らずに、申し訳無かったね。」
「いいえ、公表して居ませんでしたから…。
 無理は無いと思います。」
「だが、副社長だけで無く、牧野君も、今まで、社員には、“英徳学園の先輩後輩の仲
 だ‼”と、言って居ただろ?
 如何してだ?
 別に、『婚約者』と、言っても、良かったのじゃないかな?
 それに、楓社長に寄れば、高校生の頃からの付き合いだったらしいね。
 恥ずかしいから…かな。?」


つくしは、楓が、企画営業本部長に、其処まで、伝えて居るとは、思っても視なかった。


「皆さんに、副社長と私が、婚約者だと知れ渡れば、仕事が遣り難いからです。
 楓社長にも、其の件は、理解して頂いて居ました。」
「………」


楓からの話しを聞くまでも無く、企画営業本部長は、若いながらに、“流石、道明寺家の御子息に認められた逸材だけの事は在る。”と、認識する位、つくしの事を“素晴らしい逸材だ‼”とも、思って居た。


だが、今、つくしが言った言葉は、『仕事が遣り難い』。


所謂、司とつくしとの仲が、“婚約者の仲だ‼”と、公表されれば、『仕事が遣り難い』という意味だと、誰もが捉える筈の言葉だった。


だから、企画営業本部長は、不思議で成らなかった。


なので、企画営業本部長は、其れ以上、言葉に出来ずに居た。


だから、つくしは、企画営業本部長のそんな雰囲気を読み取ったかの様に、話しを続けて居た。


「副社長と私は、お付き合いして、8年に成ります。
 勿論、其の間、遠距離恋愛だった時期も有ります。
 だから、相手が、如何考え、如何出て来るか位は、お互い読み取れるんです。
 だから、思いっ切り仕事をしたかった私は、楓社長にお願いして、入社の際に条件を出
 したんです。
 私が、副社長とお付き合いして居て、婚約者で在るという事を公表しないと…。
 ですので、ご配慮を頂けたという訳、何です。」


企画営業本部長は、あの楓社長に、条件を出せるつくしを、驚愕していた。


また、企画営業本部長も認識している様に、楓が認めるつくしは、“道明寺HDにとっても、『最重要人物』なのだろう‼”と、更に、企画営業本部長は、思えて居た。



其処で、つくしは、つくしが、企画営業本部長から呼ばれた理由は、此の事じゃないだろうと思い、話しを戻そうとしていた。


「で、企画営業本部長…?
 私を呼ばれた理由は、如何言ったご用件だったのでしょうか?」


企画営業本部長は、ハッとしていた。


話しが脱線していた事に、漸く、気付き出した企画営業本部長だった。

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