tukatuku-inotiのブログ

花より男子の二次小説です。 cpはつかつく・総優・あき桜

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インフルエンサー・マーケティング…<つかつく>  4.




「で、企画営業本部長…?
 私を呼ばれた理由は、如何言ったご用件だったのでしょうか?」


つくしは、話しを元に戻そうとしていた。


企画営業本部長は、ハッとした様に、話しを進めていた。


「本題、何だが…。
 牧野君には、引き続き、企画の仕事は、熟してもらう事に成る。」


つくしは、頷きながら、企画営業本部長に答えていた。


「はい。 
 楓社長より、伺っております。」
「そうか。
 其れは、良かった。
 成らば、話しを進めるが…。
 取り敢えず、牧野君は、今後、副社長の第2秘書に就かれる様だね?」
「はい。
 其の様に、楓社長より、伺っております。」
「で、何だが…。
 企画・立案を今まで通り、牧野君に努めてもらいたい。
 直ぐお傍に副社長がお出でなので、二度手間に成らず、話しがスムーズに進むと思う
 が…。
 如何だろうか?」
「勿論、其方で宜しければ…。
 私には、申し上げるべき事は、何も御座いません。」
「勿論、此方(企画営業本部)との、意思疎通は今まで以上に必要と成る。
 常に、PCで遣り取りしたいと思う。
 其れは、大丈夫かな?」
「勿論です。
 宜しくお願いします。」


つくしは、頭を下げながら、企画営業本部長に了承の言葉を継げていた。


企画営業本部長は、司の婚約者で在っても、物腰の柔らかいつくしに感心していた。


“其れが、牧野君の人柄なのだろう‼”と、思って居た企画営業本部長だった。


つくしは、つくしで、企画営業本部長に伝えるべき事をきちんと伝え様としていた。


「企画営業本部長…。
 私の方からも、お願いが有ります。
 既に、社長より、お話しが有ったかと思いますが…。
 私が、副社長の婚約者だという事は、婚約発表が行われるまで、他言無用でお願い出来
 ますでしょうか?
 近々、婚約発表が行われる予定に成って居るそうですので、何れ社員にも分かる事なの
 ですが…。」


企画営業本部長は、不思議に思って居た。


だから、つくしに訊いて来たのも知れなかった。


「其れは、何故…?」
「まだ、皆さんには、知られず、今まで通りで通して於きたいんです。
 勝手言って、申し訳ございません。」
「色々、誤解を生じるかも知れないが…?
 其れでも、“伝えない方が良い。”と、言う事かな?」
「其の辺は、大丈夫です。
 楓社長も、ご承知の事と思いますので…。」
「成らば、私からは、何も、申すまでも無いだろう。
 此の件に関しては、了承した。」


企画営業本部長は、思って居た。
“楓社長と牧野君は、ツーカーの仲に、既に、成って居るという事なのだろう‼”と…。


あの『鉄の女』と、言われている楓社長を、手懐けられるつくしを尊敬の眼差しで見ていた企画営業本部長だった。


だからだったのだろう。
企画営業本部長は、つくしの願いに了承していた。



其の後、つくしは、席に戻り、机を片付け、急な異動、故…。
企画営業本部の社員には、簡単な挨拶で詫び乍ら、企画営業本部を後にして居た。


勿論、急なつくしの異動の内示の件に関しては、企画営業本部の社員全てに、企画営業本部長から、報告が有った。


今後、つくしが、秘書課に異動に成っても、今まで通り、企画・立案の仕事をつくしが担当して行く事も含めて…報告された。


なので、企画営業本部の社員全ては、何故、急遽、つくしの今回の異動が、必要だったのだろうか?
意図が分からずに居た。


所謂、つくしの今回の異動の件に関して、『??』だったのだ。


だが、つくしの今回の異動の件に関して、後には、企画営業本部の社員全てだけじゃ無く、道明寺HDの全社員が、納得する事に成るのだった。



一方の司は、中々、秘書課に現れないつくしを、迎えに行こうとしていた。


其れを嗜める西田が其処に居た。


其の掛け合いをしている所に、つくしは、秘書課に現れた。



実は、司の執務室は、最上階から一つ下の階に在り、司専属秘書は、司の執務室と同じ階に秘書室を設けていた。


道明寺HDのビルの最上階は、会長と社長の執務室と、会長・社長の専属秘書室が在った。


其の下の階は、重役室と成っており、秘書課と会長・社長・副社長専用会議室が、重役室の下の階に集約されていた。


女性秘書を必要として居ない司だった為…。
此の様な体制に成ったのは、女性秘書を誤って(態と…?)、司の執務室の階に入らせない為だった。


所謂、司の執務室の階に入るには、名札に埋め込まれて在るQRコードを、エレベーターに翳さなくてはいけない為、セキュリティ強化を万全にされていた。


所謂、誰が、名札を翳したのか?
分かる様に、成って居た。


と言う事は、司の執務室の階に入るには、司専属秘書のみ、入る事が許されていた。
幾ら、名札を翳そうとも、エレベーターに登録されて居ないQRコード付きの名札は、弾かれるというセキュリティ強化振りだった。


なので、誤って司専属秘書以外の社員が、司の執務室の階に入ったとしても、罪を問われるのは、司専属秘書と言う事に成る。


なので、司専属秘書は、名札の取り扱いには、慎重に成って居た。


其れは、NY時代とて、同じ事だった。


だから、つくしが、司にとっては、初めての司専属女性秘書と言う事に成る。
所謂、女性秘書では、初めて、エレベーターに登録されて在るQRコード付きの名札をつくしが使用する事に成る。


実は、つくしは、楓の執務室を出た所で、楓の秘書から、其の新しい名札を手渡され、説明を受けていた。


つくしは、其の強化振りに、呆気に取られていた。


また、つくしは、思って居た。
“だから、何時も、西田さんが、迎えに来てくれていたのか?”と…。


実は、此の事を、秘書課の人間以外、知らされて居なかったのだ。



また、つくしの異動の件に関しては、西田からも、全ての秘書課の面々には、話しが通っていた。


其れは、元々、秘書課に配属されていた女性秘書にとって、つくしの登場で、つくしが邪魔な存在で在ろう事は、西田とて、分かり切っている事だった。


だから、西田が、全ての秘書課の面々に報告した理由は、つくしに危害を加えないとも限らない、元々、秘書課に配属されていた女性秘書に対して、牽制する為だったからだ。


其の事は、楓も危惧していた。


だから、西田は、秘書課を預かる専務として、遣るべき事をしようと徹していた。


「此の度、急では在りますが…。
 秘書課に異動に成った『牧野つくし』様は…。
 副社長が高校生の頃から、恋人として、支えて来られたお方で在ります。
 道明寺家としても、副社長と牧野様のお付き合いは、承認されて居ます。
 既に、楓社長は、牧野様には、『お義母様』と呼ばせていらっしゃいます。
 所謂、『牧野つくし』様は、司様の婚約者と言う訳です。
 ですが、此の事は、まだ、世間には、公表されて居ません。
 近々、道明寺HDとして、司様と牧野様の婚約発表が行われる予定です。
 ですので、婚約発表が行われるまで、此の事は、他言無用で、願います。
 また、副社長の『party』のパートナーも、今まで通り、牧野様が務められます。
 認識、願います。
 以上です。」


西田は、態と、秘書課の社員の前で、つくしの事を『様』呼びしていた。


其れは、秘書課の社員に認識させる為だった。


司には、つくしが居るという事を…。
勿論、つくしにも、司が居るという事を…。


また、司とつくしの間には、入れないという事を…。




<此の二次小説『インフルエンサー・マーケティング…<つかつく>  4.』は、長め
 と成っております。
 長々と成っております事をお詫び申し上げます。>

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