Again and again…<つかつく>・<総優> 15.
<一部の言葉に、不快に感じるやも知れない言葉が入って居ます。
お詫びします。>
<司side>
俺は、『10分の1』という、こいつの言葉には、ショックが大きかった。
だが、“嫌われた訳じゃねぇ‼”と、思い直し、俺は、こいつに向き直す事にした。
返って、闘志が湧いて来ていた。
ぜってぇ、こいつが、俺の事を、“100%好きだ‼”と、言わせて見せると思えていた。
だから、こいつにも、そう言えていた俺だった。
「分かった。
其れでも良い。
お前が、俺の事、好きに成ってくれるまで、俺は、頑張るから…。
俺の傍に居て欲しい‼
ダメか?」
「………」
こいつが弱い、俺の顔の表情の中で、こいつに縋る様な顔付きで、言って遣った。
案の定、了承して来た。
言葉は、無かったが…。
頷いてくれた。
だから、俺は、気を良くして、更に、こいつに提案してみた。
「其れと、此れからは、俺とお前は、恋人同士だ‼
俺の事は、『司』と、呼べよ‼
俺も、お前の事は、『つくし』って、呼ぶから…。」
こいつは、恥ずかしそうに、顔を赤らめて、頷いてくれた。
そんな姿を見た俺は、堪らず、こいつにkissを施していた。
軽いkissから、深く成るkissを…。
実は、俺とこいつは、此の2ヶ月の間、一緒に居ても、こいつの身体に触れてしまったとしても、最後まではシて居なかった。
こいつの『初めて』を、俺は、あの時にもらったと言っても…。
こいつは、酔っ払った状態で、何も覚えて居ねぇんだ‼
“だからこそ、大切にして遣りてぇ‼”と、思って居た。
“俺とこいつの気持ちが重なった時…。”と、俺は、そう思って居た。
だが、『10分の1』と、言われてしまえば…。
“俺とこいつの気持ちが重なる時は、何時、何だ⁉”と、悲しく成って来た。
だから、俺は、こいつに訊いてみた。
「そろそろ、俺等、先に進んでも良いよな?」
で、こいつは、顔を赤らめたまま、頷いてくれた。
だから、俺とこいつは、あの日から、やっと、一つに成れた。
こいつの2回目も、俺が、貰った事に成る(つくしの記憶の中では、『初めて』という事に成るのだが…。)。
だが、こいつから、更に、言われていた。
「司と付き合う事は、付き合うよ。
でも、お試し期間を、更に、2ヶ月先延ばししたら、ダメかな?
自分自身の気持ちと、もう少し、向き合ってみたいんだよね。
司への気持ちが10分の1じゃ無く、100%に成れる様に…。」
「ああ。
分かった。」
俺は、そんな風に、つくしに言われちまえば、“ダメだ‼”と、言えなく成っちまった。
まあ、どんなに日にちが先延ばしされ様とも…。
俺との付き合いに、つくしが了承したのなら…。
俺は、“つくしを諦めねぇ‼”と、更に、誓っていた。
その後、俺は、LAに戻っていた姉ちゃんに、付き合う事に成った事を報告していた。
更に、お試し期間が2ヶ月が伸びた事も、一応、姉ちゃんには、伝えて居た。
「姉ちゃん…。
つくしが、付き合う事に了承してくれたわ‼
でも、正式の答えは、更に、2ヶ月伸ばされたけど…な。」
「そうなのね⁉
一応、“良かったわね。”と、言っても良いのかしら?」
「ああ。
つくしからの正式な答えが、2ヶ月先延ばしされ様とも、俺とつくしが付き合う事に
は、変わりねぇから…な。
つくしは、自分自身の気持ちと、もう少し、向き合ってみてぇらしい。
けど…。
更に、2ヶ月、先伸ばしされ様とも、つくしの答えは、決まってるがな…。」
「そうよね。
やっと…ね。
また、近々、日本に帰国するわ。
その時に、詳しく訊かせて頂戴‼」
「ああ。
分かった。」
で、つくしからの正式な答えが、2ヶ月先延ばしされ様とも、俺は、今、最高潮に、幸せな日々を過ごして居た。
<椿side>
司の報告に、私は、嬉しかった。
勿論、此の事は、お母様にも、報告を入れていた。
私は、仕事の為、NYに来て居た時…。
お母様にも、会いに行った。
そして、私は、報告していた。
「司に、好きな女性が居たの。
其の女性は、司の一つ下らしいんだけど…。
英徳大学付属病院の外科勤務らしいの。
しかも、祥一朗の担当の研修医だったらしいのよ。
で、英徳高校の頃の私の親友の妹の親友だったらしいの。
凄く、可愛らしいお嬢さんよ‼」
お母様も、ご存知の様子だった。
「ええ、その様ね。
SPを通して、西田から、報告は受けているわ。」
「そうだったのね。」
何か、浮かれて、お母様に報告した事が、私は、恥ずかしく成って来ていた。
唯、お母様は、司の恋愛を如何思って居るのか?
それだけは、気に成っていた。
私の時の様に、反対しないとも限らないんだから…。
だから、私は、お母様に訊いてみた。
「司の恋愛に口を挟むおつもりですか?」
「司も、もう直ぐしたら、26歳の男よ‼
此れからは、何をすべきか?
もう、分かって居るでしょ‼
自分の意思に従うつもり何でしょう…し。
私(わたくし)は、反対するつもりは、無くてよ‼」
私は、思わず、お母様に抱き着いてしまった。
「お母様…‼」
お母様は、吃驚していた様子だった
「止めなさい、椿…‼」
私は、お母様に避けられてしまった。
でも、私は、嬉しかった事には、間違いなかった。
で、私は、再び、日本に帰国した。
そして、嬉しそうに、私につくしちゃんとの事を話す司…。
私は、嬉しくて堪らなかった。
後は、司が、つくしちゃんをどれだけ、大切に、出来るかよね?
司にとって、『つくしちゃん効果』が、良い方向に出て来た事は、言うまでも無い。
あのキレ屋の如何しようも無かった司が、『大人の男』に見えた。
司が、落ち着いた男に変貌していた事に、私は、ホッとしていた。
これからの司とつくしちゃんが、楽しみな私だった。