インフルエンサー・マーケティング…<つかつく> 6.
司が、つくしの執務机を司の執務室に入れ込んだ事を揶揄って居た者が居た。
そうなので在る。
其の事を、唯一、弄れる者達が居たのだ。
そうなので在る。
F3&滋・桜子だった。
そして、そんな司に、類から、口火が切られた。
類は、つくしの事に成ると、黙って居られなく成ると言うのか?
司を弄らないと気が済まないらしい。
「司…?
上手く遣ったみたいだね?」
「はぁ~??
うっせぇ~‼」
「………(微笑)」
司は、類からつくしの事で弄られると、無性に、類に対して敵対心を抱いてしまうのだった。
だが、類は、クスクス、笑って居るだけ…だった。
だから、いつも、つくしは、苦笑いに成る。
そして、あきらが、司と類の間に割って入って、仲を取り持つという構図に成るのだった。
そして、総二郎は、苦笑い…。
滋は、司と類の方に、指を指して、大笑い…。
優紀と桜子は、顔を見合わせて、苦笑い…。
ここ最近は、こんな風景が…。
司とつくしが居る執務室の中に、F3&T3が、いつも、集まると、繰り広げられているのだった。
なので、司が、つくしの執務机を司の執務室に入れ込んだ事を、F3&滋・桜子が、揶揄って居たという訳だったのだ。
其れが、また、疎ましい司だったのだ。
だからという訳では無いのだが、ここ最近は、プロジェクトの件も有り…。
類&あきら&滋のそれぞれの父親達は、類&あきら&滋が、度々、道明寺HDに出入りする事に、何も言えずに居たのだ。
で、便乗するかの様に、総二郎&優紀&桜子も、現れるという公算だったのだ。
また、此の光景を、西田だけじゃ無く、F2&滋のそれぞれの専属秘書や、総二郎の内弟子は、そんな面々を、じーっと、見詰める事しか出来なかったのだ。
そして、溜息しか出ない西田だったのだ。
“はぁ~⤵。”と…。
何故なら、『インフルエンサー・マーケティング』の件で言う成れば、類&あきら&滋も、また、それぞれの企業の中で、司とつくしと、同じ事が言えたからだった。
だから、司とつくしと組む事で…。
という寄り、花沢物産・美作商事・大河原グループにとって、道明寺HDと組むと言う事は、『インフルエンサー・マーケティング』の件で言う成れば、絶大な効果が有ると言えた。
だから、類&あきら&滋の父親で在る それぞれの企業の社長達は、司とつくしと組む事を大いに推奨していた。
此れも、企業としての『インフルエンサー・マーケティング』に繋がるのだから。
だが、司は、いつも、プロジェクト会議が終了すれば、F3&T3を出来るだけ早く帰そうとして居た。
だが、いつも、難癖付けて、居座ろうとするF3&T3だった。
司は、特に、総二郎&優紀&桜子には、“プロジェクト会議の場に居る必要性は無い筈なのだが…。”と、言いたかった。
何方にしても、『プロジェクト会議』が終了すれば、『プロジェクト会議の場』と、言い乍らも、実は、唯の雑談で、終わっている節も有ったのだ。
其れに、総二郎&優紀&桜子は、『プロジェクト会議』が終了する頃に現れるので、司にとっては、疎ましい事、此の上無かったのだ。
実は、類&あきら&滋が、司の執務室に現れる事も、それぞれの企業の名が、世界に広まる事が、最重要事項だったのだ。
だから、其の為の『プロジェクト会議の場』だったのだ。
其れが、企業としての『インフルエンサー・マーケティング』に繋がるのだ。
何故なら、司&つくしは、勿論の事…。
企業で言う成れば、類&あきら&滋のそれぞれが、『インフルエンサー』だったのだ。
其れは、ゴシップ誌は、勿論の事…。
経済誌に於いても、F4が掲載されれば、“売り上げが、通常の2~3倍、上がる。”と、言われる程だった。
また、滋&桜子に於いては、『ファッションリーダー的』役割から、良く、ファッション誌に特集されていた。
そう言う事から言えば…。
総二郎にしても、桜子にしても、『インフルエンサー的』役割を担って居た。
道明寺HD・花沢物産・美作商事・大河原グループ…。
それぞれの企業は、『インフルエンサー・マーケティング』を利用する事で、企業繁栄に繋げ様と画策していた。
しかも、今まで以上に、世界規模で…。
ここ最近では、此の状況を知った総二郎の父親で在る 西門流 家元までもが…。
総二郎を通じて、『インフルエンサー・マーケティング』の効果を利用し様とし始めていた。
総二郎も、F3同様、西門流に於いて、『インフルエンサー的』役割を担って居るのだから…。
また、総二郎が、F4の一員で在る事…。
また、道明寺HD・花沢物産・美作商事の後継者で在る 司・類・あきらと、幼馴染で親友という事…。
此の事が、西門流 家元にとって、『インフルエンサー・マーケティング』の効果を利用し様と考え始めた要因だった。
しかし、此れには、F3も、仰天だった。
「企業ならまだしも、茶の世界でも、『インフルエンサー・マーケティン
グ』の効果を利用し様と考えるのか?」と…。
だが、此の事自体が、西門流にとって、『インフルエンサー・マーケティング』の効果を生み出し始めていた。
そして、茶の世界が、世界規模で、寄り一層、認められ始めていた。
西門流にとっては、絶大な効果と成っていた。
まさかの相乗効果が表れる結果と成っていた。
それぞれのF4の父親軍団は、ほくそ笑んで居た。
「此れからの企業の在り方のモデルケースと成りそうだ。」と…。
一方、司とつくしは、執務室を一緒にした事で、お互いの仕事に対して、考えて居る事が分かり、司とつくしの関係は、寄り一層、濃密なモノに成っていた。
つくしにとっては、鬱陶しい事、此の上ない事の方が多いのだが…。
で、楓より、提案が有り、司とつくしの婚約発表に引き続き、半年も経たない内に入籍…。
そして、結婚式と成った。
此の事に寄り、つくしを取り込もうとする企業の思惑は、崩された事に成った。
今や、司だけじゃ無く、つくしまでもが、道明寺HDにとって、最重要人物に成った事は、言うまでも無い。
今の此の状況は、嘗てのつくしの高校生の頃には、考えられなかった。
つくしが、高校生の頃の楓は、つくしに対して、敵対心を抱く状態だった。
否、つくしと言う人間は、楓にとって、敵対心を抱くべく、人物だった。
楓とつくしは、今では、本当の親子かと見間違う位、仲の良い母娘(おやこ)だった。
楓にとっては、司が、実子なのだが…。
今では、司よりも、つくしを優先する様に成って居た楓だった。
そして、此の楓とつくしの母娘(おやこ)の仲は…。
椿を含めた母娘(おやこ)関係として、永遠に続くのだった。
fin
<お茶の世界は、既に、海外でも認知されて居ます。
ですが、『story』上、上記の文面に成りました事をお詫び申し上げます。>