ごめんな~The age of engagement~…<総優> 2.
実は、あの後…。
総二郎が部屋から出て直ぐ、重鎮の娘は、SNSに、この日の画像を投稿してしまった後だった。
そして、拡散してしまい、次の日の早朝には、総二郎の行動が、世間に知れ渡る事と成った。
しかも、総二郎の以前の『女遊び』をして居た頃の事が仇と成り、“やっぱり…。”と、世間では、言われていた。
其の画像には、総二郎の顔は、ばっちり映って居るのだが…。
重鎮の娘は、女性で在るという事が分かる程度で、誰かは、認証し辛い画像に成っていた。
次の日にあきらから、連絡が来た総二郎は、後悔しか無かったのだった。
「おぉ、あきらか?
如何した?」
“総二郎…?
お前、暢気に、何、言ってんだ?”
「はぁ~??
如何いう意味だよ?」
総二郎は、あきらに不服そうに答えていた。
“SNS…?
総二郎、見たのか?
T3が、かなり、怒ってんぞ‼”
「SNS…?
何か、ヤバい事でも、投稿されてんのか?」
“総二郎…?
正気か?”
「………」
総二郎は、何も、答えられなかった。
だから、あきらとのTELを切った後、直ぐ…。
SNSを確認していた。
其処には、前日の画像が投稿されていた。
此れじゃあ、“言い訳出来ない。”と、言われても何も言えない画像だった。
総二郎は、慌てていた。
優紀が、まだ、見て居ない事を、祈るしかなかった。
だが、此の事を、もし、優紀が、まだ、知らないので在れば、総二郎から、優紀に曝露する訳にも行かず、途方に暮れている所に、あきらから、『F4LINE』に連絡が入って来た。
『いつもの所に、集合‼』
総二郎は、気が重かったが…。
向かう事にした。
身の潔白を証明する為に…。
だが、総二郎にとっては、此の画像が有る限り、F3でも、信じてもらえるかは、不透明で在ったのだが…。
で、F3&T3に、身の潔白を証明する為に話しして聞かせていた。
T3も、一緒に、集まっていた。
取り敢えずは、信用してくれたF3だったが…。
F3からも、怒られていた総二郎だった。
「だからってなぁ~。
ここ最近の総二郎は、浮かれ過ぎてたぞ‼
『ハニートラップ』に引っ掛かり易い状態だったという事だろ?
総二郎らしくねぇだろ?」
「其れに、優紀ちゃんが、いつ知るとも限らねぇぞ‼」
「如何するの?
総二郎…?」
「………」
総二郎は、F3の言って居る事が真面過ぎて、何も言い返せずに居たのだった。
また、T3も、かなり、怒りを総二郎に向けていた。
「優紀は、如何してるのよ?」
「まだ、会えてない。」
「はぁ~??
まだ、優紀に会って無いの?」
「西門さんは、此れからは、如何為さるおつもりですの?」
「優紀の状況を確認してから、優紀には、身の潔白を、きちんと証明するつもりだ‼
優紀なら、分かってくれると思うから…。」
F3&T3は、唖然としたまま、総二郎を見詰めていた。
一方、此の事を知った家元と家元夫人は、総二郎に就いて居るSPから、事情を確認していた。
あの時、重鎮から、“この場を後にする様に…。”と、言われて居たSPだったが…。
何か、引っ掛かった為、密かに、後を就けていた。
そして、『証拠画像』を残していた。
だが、ホテルの一室に入った後の事までは、SPとて、追跡出来ず、断念した事は言うまでも無かった。
この事を知った家元と家元夫人は、怒りを露わにして、其の重鎮と娘を呼び出し、追及をして居た。
勿論、言い訳出来ない様に、『証拠画像』を見せ乍ら…。
そして、家元と家元夫人は、其の重鎮と娘が、言い訳出来ない様にした。
で、家元と家元夫人は、其の重鎮と娘を、西門流から破門にした。
だが、拡散してしまった画像は、もう既に、誰もが見てしまって居る事から、言い訳の記者会見が必要な処まで、話しは及んでいた。
そんな時…。
優紀の両親から、家元に、“優紀が居なく成ったかも知れない?”と、連絡が入って来た。
実は、優紀の両親は、既に、家元と家元夫人から、総二郎の身の潔白を証明されて居た。
また、優紀の両親は、家元と家元夫人から、謝られても居たのだった。
だから、優紀の事が心配だった優紀の両親は、優紀に連絡を入れていた。
しかし、優紀と連絡が取れない事から、優紀の両親は、不審に思い、優紀の会社に連絡を入れていた。
実は、優紀は、総二郎との婚約発表をした事から、会社も、後、数週間で退職する筈だった。
だが、その日は、優紀から、“休む。”と、連絡が有り、会社の人間も、例のSNSの事は知って居た事から…。
優紀の療養という事で、休みに了承していた。
で、其の事を知った優紀の両親は、マンションに行き、オートロックの為、インターフォンを鳴らすも、全く、応答が無かった。
なので、“優紀に何か遭っては…。”と、言う事から、家元に優紀の両親から連絡が入って来たのだった。
F3&T3と一緒に居る総二郎は、家元から連絡を受け、慌てて、マンションに帰ったが、優紀の姿は無く、代わりに、優紀の携帯(iPhone)が、テーブルの上に置いて有った。
総二郎は、優紀に連絡を付ける事が出来ない状態に、頭を抱えていた。
この事が、総二郎から家元に伝わり、家元から優紀の両親に伝わった。
総二郎は、優紀を探す事にした。
総二郎にとって、優紀を失う事は死活問題だ‼
其れは、西門家…。
強いては、西門流とて、同じ事が言えたのだった。